佐陀神能(さだしんのう)は島根県松江市佐太神社で毎年9月24日と25日(旧暦は8月24日と25日)に行う祭礼である。

概要

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1608年慶長13年)に佐太神社の幣主祝(へいぬしはふり)宮川兵部少輔秀行が能楽の形式を(現在の京都市)から持ち帰ったことから始まった[1][2]

毎年9月24日に夜の御座替(ござかえ)神事・七座から始まる。25日に午後3時より例大祭を経て、夜7時から「式三番」・「神能」を行う[3]。直面(ひためん)の執物舞(とりものまい)の「七座」・祝言の「式三番」・着面の神話劇の「神能」の3部構成となっている[2]

以前は2日目の成就神楽に対する名称だったが、近代に再興されてからは初日も含めた総称になっている[4]

明治維新までは、秋鹿郡島根郡楯縫郡意宇郡西半の三郡半の社家が佐陀大社に参集し、この神事を奉仕していた[4]

1952年(昭和27年)に文化財保護法による選定からスタートし、1961年(昭和36年)に県の無形民俗文化財指定、1970年(昭和45年)に記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(選択無形民俗文化財)の選択を経て、1976年昭和51年)に国の重要無形民俗文化財に指定された[5]

また2011年平成23年)には、11月27日にユネスコ無形文化遺産に登録された[6]

他所の神楽との違い

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託宣を行わず、天蓋を釣らない点が他所の神楽との違いである[4]

脚注

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