佐藤 洋一郎(さとう よういちろう、1952年11月24日[1] - )は、日本農学者総合地球環境学研究所名誉教授、人間文化研究機構理事。

佐藤 洋一郎
人物情報
生誕 (1952-11-24) 1952年11月24日
日本の旗 日本和歌山県
出身校 京都大学
学問
研究分野 農学育種学
研究機関 高知大学国立遺伝学研究所静岡大学総合地球環境学研究所京都産業大学
学位 農学博士
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経歴

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1952年、和歌山県生まれ[2]。1977年、京都大学農学部農学科を卒業し、1979年に同大学院農学研究科農学専攻修士課程を修了。

1981年に高知大学農学部助手、1983年に国立遺伝学研究所研究員となった。1986年、学位論文『水稲における草型の変異およびその決定機作に関する育種学的研究』を京都大学に提出して農学博士号を取得[3]。1994年、静岡大学農学部助教授に転じ、2003年に総合地球環境学研究所教授となった。2008年より副所長。2013年に同研究所を退任し、名誉教授となった。その後は京都産業大学教授を務め、2015年に退職した。その後は大学共同利用機関法人人間文化研究機構理事となり、2018年に退任。

京都府立大学和食文化研究センター特任教授を務めている。

受賞・栄典

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2004年、第17回濱田青陵賞を受賞[2]

著作

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単著
共編著・監修
  • 『〈三内丸山遺跡〉植物の世界 DNA考古学の視点から』石川隆二共著 裳華房 ポピュラー・サイエンス 2004
  • 『食の文化フォーラム 米と魚』編 ドメス出版 2008
  • 『ユーラシア農耕史』全5巻 監修 臨川書店 2008-10
  • の文明誌 人と環境をめぐる5000年』渡邉紹裕共著 日本放送出版協会 NHKブックス 2009
  • の自然史 人と自然が育んだムギ農耕』加藤鎌司共編著 北海道大学出版会 2010
  • 焼畑の環境学 いま焼畑とは』原田信男鞍田崇編 監修 思文閣出版 地球研ライブラリー 2011
  • 『アジアの人びとの自然観をたどる』木部暢子小松和彦共編 勉誠出版 2013
  • 『イエローベルトの環境史 サヘルからシルクロードへ』谷口真人共編、弘文堂 2013
  • 『イネの歴史を探る』赤坂憲雄共編 玉川大学出版部 フィールド科学の入口 2013
  • 『農業問題の基層とはなにか いのちと文化としての農業』(シリーズ・いま日本の「農」を問う) 末原達郎岡本信一山田優共著、ミネルヴァ書房 2014
  • 『稲と日本人』甲斐信枝作 監修 福音館書店 2015
  • 『日本の出土米 2 佐藤敏也コレクションの研究』(冷温帯地域の遺跡資源の保存活用促進プロジェクト研究報告書)田中克典上條信彦共編、六一書房 2015
  • 『農と食の新しい倫理』秋津元輝,竹之内裕文共編著、昭和堂, 2018
  • 『海の食料資源の科学 持続可能な発展にむけて』 (生命科学と現代社会) 石川智士黒倉寿共編集、勉誠出版, 2019
  • 『日本のイネ品種考 木簡からDNAまで』編、臨川書店, 2019
  • 『縮小する日本社会―危機後の新しい豊かさを求めて (生命科学と現代社会)香坂玲』勉誠出版, 2019
翻訳
  • ピーター・ベルウッド英語版『農耕起源の人類史』長田俊樹共監訳 京都大学学術出版会 地球研ライブラリー 2008
  • ヘレン J.ジョルダン作 ロレッタ・クルピンスキ絵『たねそだててみよう』福音館書店 2009

関連DVD

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  • DVDシリーズ『対論日本』 第1巻「遺伝子と文明」 梅原猛×佐藤洋一郎 紀伊國屋書店 2010
  • DVDシリーズ『対論日本』 第2巻「染色~色の不思議」 染色家志村ふくみ志村洋子VS佐藤洋一郎 紀伊國屋書店 2010
  • 『対論日本 第3巻「記憶と記録-基層文化の探求-」姫田忠義VS佐藤洋一郎』紀伊國屋書店 2011.2

外部リンク

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脚注

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  1. ^ 『現代日本人名録』2002年
  2. ^ a b 佐藤洋一郎 DNA考古学で濱田青陵賞を受賞”. イミダス. 集英社. 2020年12月23日閲覧。
  3. ^ 学位論文(CiNii)