佐藤六平
日本の社会活動家、政治家
佐藤 六平(さとう ろくへい、1879年8月27日 - 1960年12月3日)は、「火の用心居士」として知られた日本の社会活動家、政治家。静岡県磐田郡見付町(現在の磐田市)出身。
今日まで全国の消防団で行われている「火の用心三唱」の発案者として知られる。生涯を防火思想の高揚に捧げ、全国の消防組を巡り、防火思想の普及に努めた。またその活動に多くの財産を費やし、清貧に甘んじた。
経歴
編集佐藤敬三九の長男として生まれた。見付宿の素封家であった実家は明治26年に金物屋「佐藤商店」を開業。稼業の傍ら消防活動に尽力した。
人物
編集静岡県会出席時はいつも消防法被を着用するのが常であった。また、藍綬褒章受勲の際の園遊会にて、常時着用していた消防法被に目をとめられた昭和天皇から直接お言葉を賜ったが、緊張の余り「火の用心」と返答したとの逸話が残る。
親族
編集戦前の内閣書記官長や貴族院勅選議員を務めた柴田善三郎は従兄弟。逓信省にて部長職や逓信博物館長を務めた佐藤久弥は長女の婿にあたる。
栄典
編集参考文献
編集- 『佐藤六平傳及び磐田市消防史』
- 静岡県消防学校編『静岡県消防のあゆみ』1981年
- 静岡県消防学校編『精強消防人の道』1983年
- 静岡県消防協会磐田支部まとい会編『まとい会報第7号』
- 磐田歴史の会編『磐田人物往来』2000年