佐々木 基樹(ささき もとき、1975年10月27日 - )は、日本の元プロボクサー東京都府中市出身。第29代日本スーパーライト級王者。第33代OPBF東洋太平洋スーパーライト級王者。第34代OPBF東洋太平洋ウェルター級王者。帝拳ボクシングジム所属。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。

佐々木 基樹
基本情報
本名 佐々木 基樹
階級 ライト級
身長 169cm[1]
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1975-10-27) 1975年10月27日(49歳)
出身地 東京都府中市
スタイルボクサーファイター
プロボクシング戦績
総試合数 55
勝ち 42
KO勝ち 26
敗け 12
引き分け 1
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来歴

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小学生のころは、少林寺拳法をしていた。

桜美林高校在学中にボクシングを始める。理由は、喧嘩に強くなりたかったからだとブログに記している。2浪後に早稲田大学教育学部に進学し、当初は協栄ボクシングジムに所属。勇利アルバチャコフオルズベック・ナザロフを世界王座に導いたアレクサンドル・ジミンをトレーニングパートナーとした。

1997年2月4日、2RKO勝利でプロデビュー。

1998年11月8日、稲垣勇輝に1RKOで勝ち、東日本スーパーライト級新人王を獲得。12月8日、全日本スーパーライト級新人王決定戦で、大塚陽介に敗れた。

2000年10月20日、A級トーナメントウェルター級決勝戦で日高和彦に8R判定で勝ち優勝。

2001年10月2日、永瀬輝男の持つ日本ウェルター級タイトルに挑戦し、判定で敗れた。

2003年2月15日、チャンピオンカーニバル湯場忠志の持つ日本スーパーライト級王座に挑戦し、圧倒的不利の下馬評を覆し、9RTKO勝ちを収め、王座を獲得した。

2003年5月19日、初防衛戦で江口慎吾に5RKOで敗れ、王座から陥落した。

2005年3月5日、日本スーパーライト級王者木村登勇に挑戦し、判定で敗れた。

2005年11月26日、PABA王者でWBA世界6位のダウディ・バハリ(インドネシア)に判定で勝ち、世界ランカーになった。

2006年3月20日、山岡靖昌にドロー。7月17日、飯田幸司に判定で敗れた。この2連戦の対戦相手はいずれも日本ランキング外のノーランカーだったため、1分1敗の戦績を受け、ノーランカーとなった。

2007年2月19日、OPBF東洋太平洋ウェルター級4位のアスウィン・カブイ(インドネシア)に5RKOで勝ち、日本ランカーに復帰した。

2007年10月16日、帝拳ボクシングジムに移籍。

2008年2月16日、OPBF東洋太平洋ウェルター級王者のレブ・サンティリャン(フィリピン)に6RTKOで勝ち、王座を獲得した。

2008年6月21日、ダルシム・ナンガラ(インドネシア)に判定勝ちを収め、初防衛に成功した。

2008年12月6日、レブ・サンティリャンに7RTKO勝利を収め、2度目の防衛に成功した。

2009年7月4日、8位のデクスター・デラーダ(フィリピン)との対戦では、デラーダが偶然のバッティングで額をカットして7R1分14秒に試合が止められ、3-0の負傷判定勝利で3度目の防衛に成功した。

2009年10月3日、ウクライナドネツクでWBA世界ウェルター級王者ビチェスラフ・センチェンコ(ウクライナ)に挑戦したが12回0-3(3者共107-119)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[2]

2010年4月3日、韓国スーパーライト級4位の李善行(韓国)とウェルター級8回戦を行い、6回2分30秒TKO勝ちを収め再起を果たした[3]

2010年7月20日、ランディ・スイコの持つOPBF東洋太平洋スーパーライト級王座に同級1位として挑戦し、2-1の判定勝利でOPBF王座の2階級制覇に成功した[4]。佐々木はこの試合に対し、東日本ボクシング協会の平成22年7月度月間最優秀選手賞を受けた[5]

2010年11月6日、7月に獲得したOPBF王座の初防衛戦をOPBF12位ゲイスラーAPと行い、序盤は相手の動きを読めず苦戦したが7Rに左フックのカウンターがヒットすると挑戦者は倒れこみ、そのまま10カウント。7RKOで初防衛に成功した[6]。以後、1度防衛。

2011年6月25日、メキシコにおいて2度目の世界挑戦として、WBC世界ライト級王者ウンベルト・ソトに挑戦したが、11回1分18秒負傷判定負けを喫し王座獲得に失敗した[7]

2013年5月4日、加藤善孝の持つ日本ライト級王座と空位のOPBF東洋太平洋ライト級王座を懸け対戦し、12回0-3(111-116、110-116×2)の判定負けを喫し日本王座の獲得に失敗、OPBF王座の獲得にも失敗した。試合後、佐々木は引退を表明した[8]

2013年5月19日、都内で引退パーティを開いた[9]

2016年2月6日、後楽園ホールで行われた「第546ダイナミックグローブ」で宮崎辰也とスーパーライト級8回戦を行い、6回2分31秒KO勝ちを収め再起を果たした[10]

2016年8月2日、新宿FACEで行われた「熊本地震チャリティ 京太郎祭り」で岡崎祐也とスーパーライト級8回戦を行い、8回3-0(78-75×2、78-74)の判定勝ちを収めた[11]

2016年12月24日、後楽園ホールで行われた「ファイティングスピリットシリーズ40」で木村勇樹と62.0kg契約8回戦を行い、初回1分15秒TKO勝ちを収めた[12]

2017年3月30日、JBCは最新ランキングを発表し、佐々木を日本ライト級6位にランクインした[13][14]

2017年5月6日、後楽園ホールで行われた「ダイナミックグローブ」で石川元希とライト級6回戦を行い、6回0-3(57-58、56-58、55-59)の判定負けを喫した。試合後、「強いことが証明できないなら引退するしかない」と現役引退を表明した[15]

2017年11月19日、海峡メッセ下関で行われた「関門ドラマティックファイトvol.11」でアクセル住吉とライト級10回戦を行い、10回0-2(95-96×2、96-96)の判定負けを喫し再起を果たせなかった[16]。試合後、自身のブログ上で「今度こそ、もう復帰もないです。」と現役引退を表明した[17][18]

備考

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  • 2002年1月26日に魔裟斗とスパーリングを行い、ミドル級の相手ながら左フックで魔裟斗の鼻血を出させるなどした[19][20]
  • 所英男のパンチングコーチを務めている。

獲得タイトル

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脚注

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  1. ^ 公式サイトの日記2001年2月2日、2004年11月29日より
  2. ^ 佐々木判定負け WBA世界ウェルター級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2009年10月4日
  3. ^ 佐々木再起、松橋はKO敗 3日のアンダーカード ボクシングニュース「Box-on!」 2010年4月3日
  4. ^ 帝拳に8人目の王者 佐々木、スイコに逆転勝ち ボクシングニュース「Box-on!」 2010年7月21日
  5. ^ 7月のMVPは佐々木に 同僚亀海は敢闘賞 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年8月3日
  6. ^ 松田無念の王座転落 佐々木はTKO防衛 ダブル東洋戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年11月7日
  7. ^ 佐々木世界奪取ならず ソトに11回負傷判定負け WBCライト級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年6月26日
  8. ^ 加藤が佐々木を退ける OPBF&日本ライト級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年5月4日
  9. ^ 元王者 佐々木基樹の引退パーティー ボクシングニュース「Box-on!」 2013年5月19日
  10. ^ 岩佐亮佑が快勝、復帰の佐々木基樹はTKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2016年2月6日
  11. ^ 藤本京太郎が圧勝、佐々木基樹&小國以載も勝利 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年8月2日
  12. ^ 胡朋宏が淵上誠に8回TKO勝ち、日本ミドル級暫定戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年12月24日
  13. ^ 2017年3月度ランキング 日本ボクシングコミッション(JBC) 2017年3月30日
  14. ^ 3月度日本ランキング更新、6階級でタイトル変動 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年3月31日
  15. ^ 金子大樹がランカー対決に勝利、佐々木基樹は引退 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年5月6日
  16. ^ アクセル住吉が2-0勝ち、佐々木基樹に競り勝つ Boxing News(ボクシングニュース) 2017年11月19日
  17. ^ 敗北。引退。 佐々木基樹オフィシャル化「現役おやじボクサー日記 ~やらなかった後悔より、やった後悔~」Powered by Ameba 2017年11月19日
  18. ^ 佐々木基樹が引退表明、週末海外試合結果 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年11月20日
  19. ^ ボクシングK-1階級は異なるので単純に比較はできない。
  20. ^ 公式サイト・日記 2002年1月26日

関連項目

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外部リンク

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前王者
湯場忠志
第29代日本スーパーライト級王者

2003年2月15日 - 2003年5月19日

次王者
江口慎吾
前王者
レブ・サンティリャン
第34代OPBF東洋太平洋ウェルター級王者

2008年2月16日 - 2009年9月(返上)

空位
次タイトル獲得者
オエワレ・オモトソ
前王者
ランディ・スイコ
第33代OPBF東洋太平洋スーパーライト級王者

2010年7月20日 - 2011年(返上)

空位
次タイトル獲得者
ロメオ・ジャコサレム