人道の丘公園
概要
編集命名は梶原拓岐阜県知事(当時)による。「命のビザ」で知られる元外交官の杉原千畝の人道的功績を讃えるため、3年間で総事業費6億5千万円[1]をかけて造られた。
1992年(平成4年)8月12日に開園。公園は「メモリアルゾーン」、「アクセスゾーン」、「カルチャーゾーン」、「アミューズゾーン」の4つの区域と「杉原千畝記念館」からなる。
2023年(令和5年)にはドラマ『ハヤブサ消防団』の「居酒屋サンカク」のセットを八百津町が購入し、人道の丘公園管理棟内に移設され、観光施設として整備されることになちり[2]、2024年(令和6年)1月に「ハヤブサ・ミュージアム」として開館した[3]。
沿革
編集施設
編集杉原千畝記念館
編集建物は檜材を使用した伝統構法で造られ、岐阜県21世紀ふるさとづくり芸術賞を受賞した。ナチスドイツから逃亡してきたユダヤ人を救出するためにビザ発行を行った当時のカウナス領事館における杉原千畝による仕事を再現した様子などが展示されている。
休館日
編集館長
編集名誉館長
編集鈴木宗男が当初、町長から名誉館長を引き受けたが、2002年(平成14年)に宗男バッシングが始まると、「町は連絡もなくクビにし、名誉館長・鈴木宗男の額が倉庫にぶん投げてあった」と鈴木宗男は語っている。
知事題字による園銘板石碑
編集公園名の命名者である梶原拓岐阜県知事(当時)による題字の園銘板がある。
シンボルモニュメント
編集平和を奏でるモニュメントと呼ばれ、160本のパイプからなるパイプオルガンをイメージしたモニュメント。デザインは、名古屋駅前の飛翔を手掛けた伊井伸(いい しん)である[9]。最大高さは6.85m。
命のビザモニュメント
編集園内の八百津一望の丘にあるモニュメントで、積み重ねたビザをイメージした形となっている。
ハヤブサ・ミュージアム
編集八百津町が立ち上げた、「ハヤブサ消防団」(原作:池井戸潤(岐阜県出身))に関連した町おこし事業「ハヤブサプロジェクト」の一環であり、八百津町情報発信施設である。公園管理棟内の喫茶店を改修。ハヤブサ消防団で消防団のメンバーが集まる「居酒屋さんかく」のセットを展示。劇中で使用された衣装、大道具、小道具などを展示する[10]。
その他
編集第二駐車場にEV(電気自動車)急速充電器あり。
所在地
編集- 岐阜県加茂郡八百津町八百津1088-2
アクセス
編集- 国道418号(丸山トンネル)を利用。
資金調達方法
編集建設当時次のように資金調達を計画していたことが事業計画書により明らかになっている[11]。
関連項目
編集脚注
編集出典
編集- ^ 八百津町杉原千畝記念館 http://sugihara-museum.jp/trend/
- ^ “「ハヤブサ消防団」ドラマセット、八百津町が購入 居酒屋サンカクを再現、年度内にオープン”. 岐阜新聞. 2023年9月30日閲覧。
- ^ “「ハヤブサ消防団」 八百津に拠点 ミュージアム開館”. 読売新聞. 2024年1月10日閲覧。
- ^ 原野城治 (2015年8月15日). “名誉回復に44年間かかった「日本のシンドラー」杉原千畝”. nippon.com. 2016年12月30日閲覧。
- ^ 朝日新聞 (2016年7月14日). “岐阜)3県で「杉原千畝ルート」協議会 観光客にPRへ”. 朝日新聞. 2017年5月10日閲覧。
- ^ 中日新聞 (2017年4月29日). “名古屋市が新たに加盟 杉原千畝ルート推進協総会”. 中日新聞. 2017年5月10日閲覧。
- ^ 中日新聞 (2017年5月9日). “リトアニア外相が八百津・千畝記念館を視察(平井一敏、磯部旭弘署名記事)”. 中日新聞. 2017年5月10日閲覧。
- ^ “ご利用案内”. 千畝記念館 2016年1月2日閲覧。
- ^ "名駅の「飛翔」設計 伊井 伸さん"中日新聞:2020年3月12日付朝刊、10版社会面28ページ
- ^ ハヤブサ・ミュージアム(八百津町)
- ^ イッポウ徹底取材第3弾 疑念~杉原千畝の出生地は? 中部日本放送(CBCテレビ):2016年09月29日
外部リンク
編集座標: 北緯35度28分22.4秒 東経137度10分5.9秒 / 北緯35.472889度 東経137.168306度