京成谷津支線
かつて日本の千葉県船橋市の京成花輪駅(現・船橋競馬場駅)から千葉郡津田沼町の谷津遊園地駅を結んでいた、京成電軌の鉄道路線(廃線)
谷津支線(やつしせん)は、かつて千葉県船橋市の京成花輪駅(現・船橋競馬場駅)から千葉郡津田沼町の谷津遊園地駅を結んでいた、京成電気軌道の鉄道路線(廃線)である。
谷津支線 | |
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基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 千葉県 |
起点 | 京成花輪駅 |
終点 | 谷津遊園地駅 |
駅数 | 2駅 |
開業 | 1927年8月21日 |
廃止 | 1934年6月22日 |
所有者 | 京成電気軌道 |
運営者 | 京成電気軌道 |
路線諸元 | |
路線距離 | 1.2 km |
軌間 | 1,372 mm |
線路数 | 単線 |
電化方式 |
直流600 V(1928年3月まで) 直流1,200V(1928年3月から) 架空電車線方式 |
駅・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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路線データ
編集路線概要
編集1925年(大正14年)開設の谷津遊園への足として複線で建設され、当初は押上からの直通運転がされた[2]。京成本線からの分岐駅である京成花輪駅(現在の船橋競馬場駅)は、谷津支線開業と同時に設置された駅である。しかし、谷津海岸駅(現・谷津駅)から谷津遊園までを直線で結ぶ約300メートルの道路(現在の谷津遊路商店街)が開通したために、必要性が低下。開業から5年も経たない1931年(昭和6年)に、単線化および営業休止され、さらに1934年(昭和9年)には営業廃止された。その後、京成本線の谷津海岸駅が「谷津遊園駅」と改称された。そして、谷津遊園駅は谷津遊園の閉園に伴い現在の「谷津駅」に改称している。
営業期間がきわめて短期間だった上に、路線廃止から長期間が経っていて周辺開発の進行が激しいために痕跡をたどるのは非常に難しい。当時の地形図に修正がなされていなかったこともあって、谷津遊園地駅の位置を推測することすら困難とも言える。
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京成電気軌道谷津支線平面図(国立公文書館所蔵資料)
歴史
編集駅一覧
編集接続路線
編集脚注
編集- ^ a b 営業時点では花輪駅。休止後京成花輪駅に改称し、廃止後船橋競馬場前駅→センター競馬場前駅→船橋競馬場駅と改称。
- ^ 『京成の駅 今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング 2014年、p.36
- ^ 「軌道特許状下付」『官報』1926年1月11日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 和久田康雄『私鉄史ハンドブック』電気車研究会、1993年、p.75
- ^ 『私鉄史ハンドブック』正誤表 2010年2月版 (PDF)
- ^ 習志野市新ならしの散策 No.30
- ^ 官報では21日。「軌道営業廃止」『官報』1934年8月1日(国立国会図書館デジタルコレクション)