井上卓
井上 卓(いのうえ たく、Taku Inoue、1975年[1] - )は、日本の映像ディレクター。株式会社井上卓仕事室代表。
来歴・人物
編集大学卒業後はゲーム会社に入社していたが、1998年にMTVのStation-IDコンテストに入賞したことをきっかけに、翌年、MTVジャパンに入社[1]。MTVジャパンから分社化したP.I.C.S.を経て、2006年10月に独立し、東京を拠点として活動するフリーランスの映像クリエイターとして活動[1][2]。2018年には株式会社井上卓仕事室を設立し、代表を務める[2]。
映像クリエイターとしては、CMやミュージックビデオなどのディレクターで活躍。実写やCG、アニメーションなどジャンルは多岐に渡る。ドラマ仕立てのMVなどストーリーのある作品を得意とする[2]。
趣味の一環として紙粘土での立体制作も行っている。2018年秋頃、『トムとジェリー』に登場するネコのキャラクター・トムがアニメ中で散々な目に遭って変形している様を立体表現したものをTwitterに載せたところウェブ上で大きな反響を呼んだ[3]。2019年開催の「誕生80周年 トムとジェリー展 カートゥーンの天才コンビ ハンナ=バーベラ」では、井上が制作した紙粘土を元に様々な形のトムが展示されている[4]。その後はフィギュア「UDF TOM AND JERRY」の原型製作にも携わる[5]。
主な作品
編集MV
編集- Dragon Ash
- 「Episode 4 feat.SHUN,SHIGEO」(2003年)
- 「運命共同体」(2009年)
- acid android「faults feat.toni halliday」(2003年)
- RIZE「STAND UP」(2005年) - 市村幸卯子と共同監督
- ORANGE RANGE「以心電信 Takkyu Ishino Remix」(2006年)
- ラムジ
- 「キミと月までも」(2006年)
- 「ラムンレンジャー」(2008年)
- 「言葉」(2008年)
- 「山下祐樹物語」(2013年) ※「THANK YOU SO BEST」特典DVD映像
- Clownfish「君とのサンデイ」(2007年)
- エイジアエンジニア「Oh! Wonderful Life」(2009年)
- J-Min「CHANGE」(2009年)
- Rhythmic Toy World「JIGOKU」(2017年)[6]
CM
編集- TOYOTAカローラエンターテインメントムービー バイラルCM「2206年」篇 / 「2306年」篇(2006年)[7]
- フリュー「シネマのフチ子 マナーのススメ!」(2013年)[8]
- 西日本電信電話「フレッツ光 SHINOBI」(2014年)
映画
編集- 隣人13号(2005年) - アニメーション監督
ゲーム
編集- モンスターハンターシリーズ[9]
- モンスターハンター2(Dos)(2006年)「魂を宿す唄」PV
- モンスターハンター ポータブル 3rd(2010年)OP・生態ムービー
- モンスターハンター3G(2011年)
- モンスターハンター4(2013年)
- モンスターハンター4G(2014年)
- モンスターハンタークロス(2016年)OP・ED・4大モンスターの生態ムービー
- モンスターハンター:ワールド(2018年)プロローグ・ED・イベントムービー
Webアニメ
編集- POKÉTOON ズルッグとミミッキュ(2020年) - 監督
脚注
編集- ^ a b c d 井上卓(インタビュアー:e-Spirit)「井上 卓「クリエーターズ・インタビュー」」『CREATER'S INTERVIEW』 。2019年8月4日閲覧。
- ^ a b c “ABOUT”. 井上卓仕事室. 2019年8月14日閲覧。
- ^ 宮原れい (2018年10月20日). “いろんなトムがかわいい! 「トムとジェリー」の変形したトムを立体化した作品が笑ってしまうクオリティー”. ねとらぼ (アイティメディア) 2019年8月4日閲覧。
- ^ Taku Inoue [@inouetable] (2019年4月18日). "ワーナー様と松屋銀座さまの粋なはからいで色んな形のトムが昨日から開催中のトムとジェリー展で展示されております。". X(旧Twitter)より2019年8月4日閲覧。
- ^ “映画も大ヒット! 人気アニメ『トムとジェリー』の名シーンがフィギュアとなって登場 | MEDICOM TOY”. Web Magazine OPENERS. スマートメディア (2021年10月12日). 2022年5月16日閲覧。
- ^ “Rhythmic Toy Worldが地獄でもポジる! 実写×アニメの「JIGOKU」MV公開”. スパイス (イープラス). (2017年8月23日) 2019年8月4日閲覧。
- ^ “TOYOTAカローラエンターテインメントムービー バイラルCM「2206年」篇 / 「2306年」篇 | 審査委員会推薦作品 | エンターテインメント部門 | 第10回 2006年”. 文化庁メディア芸術祭 歴代受賞作品. 2019年8月4日閲覧。
- ^ 『カプセルトイ 「コップのフチ子」が劇場マナーCMに!『シネマのフチ子』7月10日より上映開始!』(プレスリリース)フリュー、2013年7月9日 。2019年8月4日閲覧。
- ^ 井上卓; 一瀬泰範(インタビュアー:カプコン)「モンハンMHXムービーインタビュー 第1回」『モンスターハンター公式ファンクラブ「モンハン部」』 。2019年8月4日閲覧。
外部リンク
編集- 井上卓仕事室
- Taku Inoue (@inouetable) - X(旧Twitter)