九度山町(くどやまちょう)は、和歌山県北部に位置する

くどやまちょう ウィキデータを編集
九度山町
九度山町旗 九度山町章
九度山町旗 九度山町章
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 和歌山県
伊都郡
市町村コード 30343-7
法人番号 3000020303437 ウィキデータを編集
面積 44.15km2
総人口 3,549[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 80.4人/km2
隣接自治体 橋本市伊都郡高野町かつらぎ町
町の木
町の花 牡丹
九度山町役場
町長 岡本章
所在地 648-0198
和歌山県伊都郡九度山町九度山1190番地
北緯34度17分14秒 東経135度33分44秒 / 北緯34.28717度 東経135.56217度 / 34.28717; 135.56217座標: 北緯34度17分14秒 東経135度33分44秒 / 北緯34.28717度 東経135.56217度 / 34.28717; 135.56217
九度山町役場
外部リンク 公式ウェブサイト

九度山町位置図

― 市 / ― 町・村

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地名の由来

域内には高野山の開祖である空海(弘法大師)の母が暮らしていたという慈尊院があり、空海は月に9度母に会いに来ていたことから九度山の地名が付いたと伝わる[1]

地理

紀の川の南岸にあり、そこに流れ込む不動谷川の川筋に沿ってできた谷間と、さらにそこへ東から流れ込む丹生川による谷間からなる。高野山への通り道である。

人口

 
九度山町と全国の年齢別人口分布(2005年) 九度山町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 九度山町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
九度山町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 8,091人
1975年(昭和50年) 7,941人
1980年(昭和55年) 7,693人
1985年(昭和60年) 7,395人
1990年(平成2年) 7,076人
1995年(平成7年) 6,661人
2000年(平成12年) 6,073人
2005年(平成17年) 5,516人
2010年(平成22年) 4,963人
2015年(平成27年) 4,377人
2020年(令和2年) 3,856人
総務省統計局 国勢調査より


歴史

古くからの高野山領であり、明治まで続いた。関ヶ原の戦いで西軍に与して敗れた真田昌幸信繁(幸村)親子が1600年に九度山に流罪となり、困窮した生活を送った[2]

  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、九度山村、慈尊院村、下古沢村、中古沢村、上古沢村、笠木村、椎出村および入郷村の大部分(飛地を除く)の区域をもって九度山村が発足。
  • 1910年(明治43年)9月1日 - 九度山村が町制施行して九度山町となる。
  • 1955年昭和30年)3月31日 - 河根村と合併し、改めて九度山町が発足。

行政

歴代町長

議会

九度山町議会

(そのうち2人が女性で、議員の20%が女性。)

会派構成

(2020年11月5日時点)

会派名 議員数
無所属 9
日本共産党 1

経済

商業・観光

商業では、ローソン1店舗と小規模な商店街道の駅柿の郷くどやまがある。町外からの観光は、配流先の九度山を脱出して大坂の陣で勇戦した真田幸村関連の施設(九度山・真田ミュージアム)やイベント[4]、および高野山関連で世界遺産登録された慈尊院町石道などとなっている[5]

かつて町内と隣接の高野町内の一部の地域(南海高野線あるいは不動谷川流域地域)で高野紙(古沢紙とも呼ばれる)が生産されていた。2020年現在、町内の紀州高野紙伝承体験資料館紙遊苑で紙漉き体験ができる。埼玉県比企郡小川町で生産される細川紙は、高野山で修行した僧が細川というところで技術を習得し、故郷に伝えたと伝承され、道具、製法がきわめてよく似ている。細川紙(埼玉県)は2014年にユネスコ無形文化遺産に登録されている。

農業

富有柿が名産で、上記の道の駅名にも採られている。

日本郵政グループ

 
九度山郵便局
  • 九度山郵便局(九度山) - 集配局。九度山町全域と高野町西郷(にしごう)地区一部域を担当。ゆうちょ銀行ATMのホリデーサービス実施局(2024年1月時点)
  • 椎出(しいで)郵便局(椎出)
  • 河根(かね)簡易郵便局(河根)

※九度山町内の郵便番号は「648-01xx」である。民営化に先立ち集配業務を2007年3月5日付で橋本郵便局橋本市市脇)へ移管していたが、2018年(平成30年)10月1日から九度山郵便局へ再移管し集配業務を再開。[6]

教育機関

幼稚園

中学校

小学校

交通

 
九度山駅

鉄道

2011年(平成23年)2月6日、町内の駅は近隣の市町に所在する紀伊清水駅学文路駅紀伊細川駅紀伊神谷駅極楽橋駅高野山駅紀ノ川橋梁、丹生川橋梁、鋼索線とともに近代化産業遺産(高野山参詣関連遺産)に指定されている。

道路

国道

県道

主要地方道

一般地方道

農道

観光

 
丹生官省符神社本殿

観光地

寺院

 
慈尊院
 
善名称院(真田庵)

神社

文化施設

祭礼

出身著名人

スポーツ選手

歴史上の人物

脚注

  1. ^ 慈尊院(女人高野・結縁寺)”. 和歌山県九度山町役場. 2022年5月21日閲覧。
  2. ^ 紀州九度山での真田昌幸・信繁(幸村)父子~史料から見る生活~”. 真田家の歴史. 2021年11月26日閲覧。
  3. ^ 議会のしくみ”. 九度山町. 2019年5月6日閲覧。
  4. ^ 高野山・九度山にのこる真田父子関連史跡・伝承~その歴史と現状を探る~”. 真田家の歴史. 2021年11月26日閲覧。
  5. ^ 【おでかけスポット】和歌山 九度山・真田ミュージアム/幸村の勇猛ぶり企画展示で紹介『日本経済新聞』夕刊2018年12月21日(くらしナビ面)2018年12月22日閲覧。
  6. ^ 日本郵政公社ホームページ「郵便局の改廃情報」平成19年2月26日発表分

関連項目

外部リンク