九六式空一号無線電話機
九六式空一号無線電話機(きゅうろくしきくういちごうむせんでんわき)とは、日本海軍において使用された単座戦闘機用短波無線装置。零式艦上戦闘機に主用された。
概要
編集- 通信距離:対機30浬、対地100浬
- 重量:18kg
- 電源:電動発電機
- 送信機
- 構成:水晶制御直接輻射方式
- 変調方式:終段陽極変調
- 終段直流入力:15W
- 周波数範囲:3800-5800kHz
- 受信機
- 構成:水晶制御スーパーヘテロダイン式、高周波増幅1段中間周波増幅1段再生検波
- 周波数範囲: 3800-5800kHz
実用例 (布哇作戦)
編集- 制空隊:甲種戦闘機短波 4595kHz (蒼龍統制)
- 上空直衛:丙種戦闘機短波 4430kHz (赤城統制)
- 制空、直衛ともに電信を使用。
参考文献
編集- 石川俊彦『軍用無線機概説』
- http://www.yokohamaradiomuseum.com/navy3.html
- http://homepage2.nifty.com/ijn-2600/naval.comm.html
- 昭和16年陸軍省受領公文書「佐世保鎮守府航空機通信電波」、「壹大日記第7号」、国立公文書館