丹羽公雄
日本の物理学者、天文学者
丹羽 公雄(にわ きみお、1946年5月21日[2] - )は、日本の物理学者、天文学者。専門は素粒子物理学。名古屋大学名誉教授。
丹羽公雄 | |
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生誕 |
1946年5月21日(78歳) 岐阜県御嵩町[1] |
国籍 | 日本 |
出身校 |
信州大学 名古屋大学 |
博士課程 指導教員 | 丹生潔 |
主な業績 |
チャームクォークの観測(1971年) 原子核乾板全自動走査機の開発(1975年) タウニュートリノの発見(2000年) |
主な受賞歴 |
日本物理学会論文賞(2002年) 仁科記念賞(2004年) |
プロジェクト:人物伝 |
丹生潔の下で宇宙線の反応を記録した「原子核乾板」からチャームクォークを観測し[3]、小林・益川理論のきっかけを与えた(1971年)[3]。さらに、原子核乾板中の粒子の軌跡を自動で読み取る原子核乾板全自動走査機を開発(1975年)[3]。これによって初めてタウニュートリノ反応の結果つくられたタウ粒子を直接観測することが可能になり(1998年)[3][4][5]、タウニュートリノの存在が証明された(2000年)[3][4][5]。
現職
編集- 名古屋大学名誉教授
略歴
編集- 1969年 信州大学文理学部自然科学科 卒業
- 1972年 名古屋大学大学院理学研究科修士課程 修了
- 1975年 日本学術振興会特別研究員
- 1976年 名古屋大学大学院理学研究科博士課程 修了
- 1977年 (財)豊田理化学研究所奨励研究員
- 1978年 名古屋大学理学部助手
- 1987年 名古屋大学助教授
- 1994年 名古屋大学教授
- 1996年 名古屋大学大学院理学研究科教授
- 2010年 退官
- 現在 名古屋大学名誉教授
- 理学博士(名古屋大学)
研究分野
編集所属学会
編集学術賞
編集出典
編集- ^ ノーベル賞3年ぶりの日本人受賞なるか 中部地方ゆかりの有力候補者の実績中日新聞2024年10月6日
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.423
- ^ a b c d e 梶田隆章『ニュートリノで探る宇宙と素粒子』平凡社、2015年、126-8頁。ISBN 978-4-582-50305-0。
- ^ a b K. Kodama et al. (DONUT Collaboration) (2001). “Observation of tau neutrino interactions”. Physics Letters B 504 (3): 218. arXiv:hep-ex/0012035. Bibcode: 2001PhLB..504..218D. doi:10.1016/S0370-2693(01)00307-0.
- ^ a b B.Lundberg, K.Niwa, and V.Paolone (2003). “Observation of the tau neutrino”. Annual Review of Nuclear and Particle Science 53 (19): 199-218. doi:10.1146/annurev.nucl.53.041002.110555.