丸山城 (因幡国高草郡)
丸山城(まるやまじょう)は、鳥取県鳥取市六反田にあった日本の城。現在では山林となっているが保存状態は良い。
丸山城 (鳥取県) | |
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城郭構造 | 平山城 |
天守構造 | なし |
築城主 | 吉岡春斎 |
築城年 | 室町時代末期 |
主な改修者 | 不明 |
主な城主 | 吉岡春斎 |
廃城年 | 天正年間初期 |
遺構 | 曲輪、土塁、竪堀 |
指定文化財 | 未指定 |
再建造物 | 無し |
位置 | 北緯35度29分28.3秒 東経134度07分47.3秒 / 北緯35.491194度 東経134.129806度 |
地図 |
歴史
編集築城年代は不明だが、室町時代末期に吉岡春斎入道(吉岡定勝の父)が築城したと伝えられている。因幡吉岡氏の初期の本拠地とされるが、小城で十分な防御が期待できないことを憂えた吉岡氏は、吉岡温泉の東に蓑上山城を築城、天正年間の初めに本拠地を移転したという。
構造
編集現在の鳥取市六反田集落の背後にある標高44m(比高40m)ほどの独立した丘陵上に存在した。小城ながら山全体に曲輪、土塁、堀を巡らせ、堅固な造りとなっている。主郭部は3つの曲輪によって形成され、周囲には無数の帯曲輪が配置されている。城の南部に5条、北西に1条の竪掘も確認される。保存状態は良く、小城ながらも見ごたえが十分にある城である。山麓では今のところ、居館跡などの遺構は確認されていないが周辺には「村土居」、「村上土居」、「村下土居」などの小字が残っている。
参考文献
編集- 鳥取県教育委員会『鳥取県中世城館分布調査報告書 第1集(因幡編)』2002年
- 鳥取市『新修鳥取市史 第一巻 古代・中世篇』1983年