中津川 (信濃川水系)
日本の新潟県・長野県・群馬県を流れる信濃川水系の河川
中津川(なかつがわ)は、群馬県、長野県および新潟県を流れる信濃川水系の一級河川。流域には秘境として知られる秋山郷がある。
中津川 | |
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秋山郷 | |
水系 | 一級水系 信濃川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 35 km |
平均流量 | -- m3/s |
流域面積 | -- km2 |
水源 | 野反湖 |
水源の標高 | -- m |
河口・合流先 | 信濃川(新潟県津南町) |
流域 | 群馬県・長野県・新潟県 |
地理
編集群馬県吾妻郡中之条町大字入山の北部に野反湖がある。その周辺にそびえる山々から流れ出た渓流が野反湖へ注ぎ、湖の北端の野反ダムより流出し北へと流れる。この時点では千沢とも呼ばれる。魚野川(魚沼市を流れる魚野川とは異なる)を合わせ、切明温泉で雑魚川を合わせる。秋山郷の集落や中津川渓谷を流れ、新潟県津南町大字下船渡で信濃川へ合流する。
歴史
編集水力発電
編集→「魚沼水力電気」も参照
中津川を流れる水を利用した水力発電所の建設は、大正時代に始まる。水利権を取得した信越電力によって中津川第一・第二・第三発電所が相次いで運転を開始し、総出力およそ6万キロワットという一大電源地帯となった。
戦後は東京電力が事業を継承し、再開発事業に着手。中津川第一・第二発電所は出力増強。最下流の中津川第三発電所は廃止され、代わって下船渡発電所が新設。 発電所のトンネル工事現場では落盤により12人が死亡するなどの難工事であった[1]。
上流では渋沢ダム・切明発電所を新設し、水源には野反ダムによって一大人造湖・野反湖が誕生した。2007年現在、中津川筋の水力発電所総出力は17万キロワットに及び、2009年には新たに栃川発電所(1,000キロワット)が完成する予定である[2]。
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切明発電所
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中津川第一発電所
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中津川第二発電所
河川施設
編集-
野反ダム
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高野山ダム
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穴藤ダム
流域の自治体
編集並行する交通
編集道路
編集- 国道405号 - 冬は豪雪により通行止めになる。
切明温泉から野反池までは人家も道路もない(点線国道)。秋山郷(中津川渓谷、切明温泉まで)を訪れるには新潟県側から、野反湖を訪れるには群馬県側からアクセスする。
橋梁
編集下流より記載
脚注
編集- ^ 日外アソシエーツ編集部 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年9月27日、94頁。ISBN 9784816922749。
- ^ 東京電力株式会社「水力発電所「栃川発電所」の新規開発計画について」2007年9月26日。
関連項目
編集参考文献
編集- 市川健夫『平家の谷-秘境秋山郷-改訂16版』令文社、1982年。
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会編著『角川日本地名大辞典 15 新潟県』角川書店、1989年。
- 東京電力編『関東の電気事業と東京電力 電気事業の創始から東京電力50年への軌跡』東京電力、2002年。
外部リンク
編集- 信濃川上流圏域河川整備計画 - 新潟県土木部 河川管理課
- 信濃川水系北信圏域河川整備計画 - 長野県