中川町エコミュージアムセンター
中川町エコミュージアムセンター(なかがわちょうエコミュージアムセンター 、中川町自然誌博物館)は、北海道中川郡中川町にある自然史博物館・宿泊研修施設。施設管理はNPO法人エコール咲く。夏季と冬季で休館日が異なる。
中川町エコミュージアムセンター | |
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施設情報 | |
愛称 | エコールなかがわ |
前身 | 佐久中学校(校舎) |
専門分野 | 自然史 |
開館 | 2002年 |
位置 | 北緯44度44分41.3秒 東経142度2分6.6秒 / 北緯44.744806度 東経142.035167度座標: 北緯44度44分41.3秒 東経142度2分6.6秒 / 北緯44.744806度 東経142.035167度 |
外部リンク |
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プロジェクト:GLAM |
概要
編集自然史博物館と宿泊型体験研修施設が一体となっている。1999年に廃校となった佐久中学校の建物を用いており、元体育館を博物館に、元校舎を宿泊研修施設へと改修した。
エコミュージアム構想に則り、中川町は町そのものを博物館とみなした町づくりを行っている。具体的には化石を活用した地域活性化であり、そのためのコア施設である。教育面での「ふるさと学習」の取り組みが文部科学省や教育委員会からも着目評価されている[1]。夏には森の学校や地域観察教室などの催しが行われる。
展示
編集北海道は世界有数のアンモナイト産地である。アンモナイトの産出は世界で1万種以上、北海道で500種以上、中川町で100種以上とされる。当センターは北海道のアンモナイト化石を収蔵展示する。中川で産出した標本、道北の個人コレクター寄贈の標本などを含む。
中川からは「虹色の真珠光沢」を持つアンモナイト化石が産出する。光沢の成分は真珠貝と同じアラレ石で、通常は化石化する過程で失われてしまう。つまり生きていた当時の殻の成分を残している物である。
地層は蝦夷層群という白亜紀後期の海の地層。北海道の襟裳岬から宗谷岬まで南北に縦断して広がる地層で、縦長の中川町に広く分布する。地層が川で削られることで化石が産出する。国内屈指の白亜紀海生生物の化石産地である。発見されたナカガワニシン、エゾダイオウイカなどは新種として登録されている。
クビナガリュウの全身復元骨格標本がある。1991年に発掘された、中川町で見つかった2体目のクビナガリュウで、「ナカガワクビナガリュウ」と呼ばれている。全長11メートルに復元され、日本最大。種は不明ながら、エラスモサウルス科の、推定モレノサウルス属、7200万年前の化石。別に、1973年発掘の「1体目」があり、2006年に「大小2匹」の骨が混ざっていたことが判明した。[2]
脚注
編集- ^ 平成17年度(2005年)文部科学省「社会教育活性化21世紀プラン」のモデルに指定され、同年に北海道教育庁上川教育局から実践を表彰される。
- ^ “*中川町エコミュージアムセンター学芸員*恐竜など化石調査、研究者受け入れ*施設 地域づくりの核に”. 北海道新聞旭川支社. (2008年4月13日) 2019年12月12日閲覧。
関連項目
編集- エコミュージアム
- アンモナイト
- モレノサウルス - ロサンゼルス郡立自然史博物館に展示。ナカガワクビナガリュウの近縁種。最も類似していたことから、全身骨格復元の際に参考とした。
- 三笠市立博物館 - 北海道のアンモナイトが充実した博物館。