中島国章

日本プロ野球球団の元職員(通訳、国際スカウト)

中島 国章(なかじま くにあき、1952年8月31日[1] - 2023年5月29日[2])は、京都府京都市上京区出身[3]プロ野球のスカウト。愛称はルイジ[1][4][5]

来歴・人物

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イタリア人の父と日本人の母の間に生まれる[4]東京にあるセント・メリーズ・インターナショナル・スクール高等部を卒業[6]

1972年南海ホークスの臨時通訳を務めた後に、翌年からヤクルトアトムズ(のちの東京ヤクルトスワローズ)に入団し、ジョー・ペピトーンチャーリー・マニエルボビー・マルカーノらの外国人選手の通訳と広報を担当した。1987年からは、編成部次長、国際部部長として、国際スカウト業務にも携わり[1]ボブ・ホーナーテリー・ブロスドゥエイン・ホージージェイソン・ハッカミーロベルト・ペタジーニアレックス・ラミレスケビン・ホッジスリック・ガトームソンらを獲得し、ヤクルトの5度の日本一に貢献した[6]

中島自身の希望により、2005年読売ジャイアンツへ移り[7]2012年の定年退職まで国際部参与を務め[6]李承燁、ラミレス、マーク・クルーンらの移籍交渉に関わった[1]

定年退職後は執筆活動や事業を手掛けていたが、晩年は持病の心臓病に悩まされて入退院を繰り返し、2023年5月29日、慢性心不全のため東京都内の自宅で死去。70歳没[2][8][9]

主張・発言

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  • ジョー・ペピトーンの素行不良エピソードについては「ペピトーンが日本で残した悪評は100パーセント真実です。(クリート・)ボイヤー(元大洋)の部屋に寝泊まりして、国際電話を1日で40〜50万円分かけたり、アキレス腱を切るケガをしてるのに夜にはギプスをハサミで切ってディスコに行ったり。そもそもアキレス腱を本当に切ったのかもわかりません。とにかくひどいヤツでした」と証言している[10]
  • 「女性問題を抱えている選手は活躍しません。これは間違いありません」というのが中島本人の主張で[10]ロベルト・ペタジーニについては「奥さんを大事にする選手ほど、『家族のために』と懸命に働くものです。ペタジーニなど25歳上のオルガ夫人の存在が有名でしたが、獲得する前からMLB関係者に『いい選手だけど24時間奥さんと手をつないでいるような選手で、球団も苦労するよ』と言われていました。それでも、ヤクルトで大活躍してくれましたからね」と評価している[11]

著書

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翻訳
  • 地球(アメリカ大リーグ)のウラ側にもうひとつの違う野球(ベースボール)があった(1998年3月、日之出出版ボブ・ホーナー著、ISBN 978-4891980610) ※「安西達夫」名義[7]

脚注

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  1. ^ a b c d “中島通訳が明かす「ホーナー旋風」の舞台裏(2) 帰国を防げ…洗濯機を導入”. スポーツ報知. (2020年4月28日). https://hochi.news/articles/20200428-OHT1T50182.html?page=1 2021年11月21日閲覧。 
  2. ^ a b “元ヤクルトスカウト、中島国章氏が死去 ホーナー、ペタジーニ、ラミレスらの獲得に尽力”. サンケイスポーツ. (2023年5月29日). https://www.sanspo.com/article/20230529-5UU37725FRNTHKUNP3QOIUHS2U/?outputType=theme_swallows 2023年5月30日閲覧。 
  3. ^ 2002年 2月4日 日本経済新聞 夕刊 p15
  4. ^ a b 外国人担当スカウトが断言「女性問題を抱えている選手は活躍しない」…プロ野球“史上最悪の助っ人”は「ケガをしてるのにディスコに」”. Number Web. プロ野球PRESS. p. 1 (2022年8月2日). 2023年3月10日閲覧。
  5. ^ “ヤクルトの助っ人はなぜ当たる? 名物スカウトの発掘術 ヤクルト「新・黄金期」へ(3)”. 日本経済新聞. (2023年2月17日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH238F00T21C22A2000000/ 2023年3月10日閲覧。 
  6. ^ a b c 著者紹介 プロ野球 最強の助っ人論 2015年 講談社現代新書
  7. ^ a b 中島国章 (2015年3月19日). “名物国際スカウトが特別寄稿 ホーナー、ペタジーニヤクルトの助っ人に〝アタリ〟が多いのはなぜか”. 現代新書. 講談社. 2021年11月21日閲覧。
  8. ^ 元ヤクルト国際部長・中島国章さん死去 70歳、慢性心不全 ペタジーニ、ラミレスら獲得に尽力”. スポニチアネックス (2023年5月30日). 2023年5月30日閲覧。
  9. ^ ヤクルト、巨人で国際スカウト務めた中島国章さん死去…ホーナー、ラミレス、ペタジーニら助っ人獲得に尽力」『スポーツ報知』2023年5月30日。2023年5月30日閲覧。
  10. ^ a b 外国人担当スカウトが断言「女性問題を抱えている選手は活躍しない」…プロ野球“史上最悪の助っ人”は「ケガをしてるのにディスコに」(2/3ページ) NumberWeb 2022/08/02 11:02 (2023年3月20日閲覧)
  11. ^ 外国人担当スカウトが断言「女性問題を抱えている選手は活躍しない」…プロ野球“史上最悪の助っ人”は「ケガをしてるのにディスコに」(3/3ページ) NumberWeb 2022/08/02 11:02 (2023年3月20日閲覧)

外部リンク

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