上畑鉄之丞
日本の医学者
上畑 鉄之丞(うえはた てつのじょう、1940年(昭和15年)10月2日 - 2017年(平成29年)11月9日[1])は、日本の医学者、旧国立公衆衛生院名誉教授[2]。過労死研究の第一人者であり[3]、過労死という言葉の生みの親である[2]。
滋賀県生まれ[2]。1965年岡山大学医学部卒業[4]。同大学大学院修了。1970年「脳卒中の発生要因に関する衛生学的知見」で医学博士[4]。1973年杏林大学医学部衛生学教室助教授[4]。1978年の研究で「過労死」という言葉を初めて使用した[3]。当初は学会では受け入れられなかったという[4]。1985年ストレス疾患労災研究会を設立し[2]、全国規模の過労死研究を推進した[2]。1987年から国立公衆衛生院疫学部成人病室長[4]、栄養生化学部長を経て[4]、1997年国立公衆衛生院次長[4]。2002年から聖徳大学教授(- 2007年)。2005年に過労死・自死相談センターを設立した[4]。
著書
編集- 『働きざかりの突然死』太陽企画出版、1980
- 『過労死の研究』日本プランニングセンター、1993
- 『過労死サバイバル 仕事ストレスが心身を蝕む前に』中央法規出版、2007 シリーズcura
共編著
編集- 『イタリアの労働環境と健康』松田博共編著 イタリアの社会医学研究会訳 労働経済社、1981
- 『過労死 脳・心臓系疾病の業務上認定と予防』田尻俊一郎共編著 労働経済社、1982
- 『地域産業保健』竜野由子共編 医学書院 公衆衛生実践シリーズ、1985
- 『オフィス・ストレス VDT職場の健康マニュアル』阿部真雄、千田忠男共著 労働旬報社、ヒューマン・ネットワーク・シリーズ、1988
- 『疲労の医学』編 日本評論社 からだの科学primary選書、2010
翻訳
編集脚注
編集参考
編集- [ISBN 978-4-535-80503-3]
- 『過労死サバイバル 仕事ストレスが心身を蝕む前に』著者紹介