上浪朗
経歴等
編集1897年(明治30年)大阪生まれ。1922年(大正11年)東京大学工学部建築学科を卒業し、同年逓信省経理局営繕課に就職し、逓信省の建築家になる。同年経理局営繕課技師に任命。
1927年(昭和2年)、営繕磔謝欄殿計6班主査。この間、下記作品を設計の他、尼崎郵便局電話分室新築、堺郵便局電話分室新築、京都中央電話局祇園電話分局新築、福山郵便局電話分室、宮崎郵便局電話事務室新築、銚子無線電信所新築工事を担当
1946年(昭和21年)、航空局技師を兼任。
1957年(昭和32年)、逓信省退官。構想建築研究所を設立。全国各地の簡易保険郵便年金事業団保養センターやNHKの地方テレビ局などを設計する。
おもな作品
編集- NTT東日本長者町ビル(旧横浜中央電話局長者町分局)(1925(大正14)年)
- 大分郵便局電話事務室(1927(昭和3)年)
- 広島郵便局電話分室(1928(昭和4)年)
- 熊本逓信局(1928(昭和4)年)
- 東京中央電話局赤坂分局(1929(昭和4)年)
- NTT西日本京都支店祇園別館(旧祇園電報電話局)
- 芦屋郵便局電話事務室(1929(昭和4)年)
- 芦屋モノリス(旧逓信省芦屋別館)(1929(昭和4)年)
- 横浜中央電話局長者町分局(1930(昭和5)年)
- 東京中央電話局三田分局(1930(昭和5)年)
- 姫路モノリス(旧姫路郵便局電話分室)(1930(昭和5)年)
- 広島逓信局(1933(昭和8)年)
- 岡山郵便局(1933(昭和8)年)
- 呉電話分室(1936(昭和11)年)
- 京都中央電話局吉田分室(1937(昭和12)年)
出典
編集- ^ 李明, 石丸紀興、「建築家上浪朗の逓信局舎建築作品に関する考察 : 広島郵便局電話分室と広島逓信局庁舎建築を中心として」 『日本建築学会計画系論文集』 2006年 71巻 610号 p.221-227, doi:10.3130/aija.71.221