上毛高原駅
上毛高原駅(じょうもうこうげんえき)は、群馬県利根郡みなかみ町月夜野にある[1]、東日本旅客鉄道(JR東日本)上越新幹線の駅である。事務管コードは▲411231[3]。高崎駅以北の駅では唯一の新幹線単独駅で[4]、実キロでは東京駅と新潟駅のほぼ中間に位置している[4]。
上毛高原駅 | |
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東口(2021年7月) | |
じょうもうこうげん Jōmō-Kōgen | |
◄高崎 (46.6 km) (47.6 km) 越後湯沢► | |
所在地 | 群馬県利根郡みなかみ町月夜野1756 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■上越新幹線 |
キロ程 |
121.3 km(大宮起点) 東京から151.6 km |
電報略号 | コケ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
676人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1982年(昭和57年)11月15日[新聞 1][1] |
備考 |
歴史
編集- 1982年(昭和57年)11月15日:上越新幹線の大宮駅 - 新潟駅間開業と同時に[5]、駅開業[新聞 1][1]。
- 1985年(昭和60年)7月19日:ミネラルウォーター「大清水」(現在のFrom AQUA)の取水基地を、当駅高架下に設置[6]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[5]。同時に旅行センター開設[7]。
- 1998年(平成10年)10月:びゅうプラザを閉鎖[新聞 2]。
- 1999年(平成11年)5月19日:自動改札機を設置し、供用開始[8]。
- 2009年(平成21年)3月14日:東京方面でSuica定期券の利用が可能となる[報道 1]。
- 2012年(平成24年)12月14日:駅名改称が、地元からみなかみ町議会に要望される(後述)[9][10]。
- 2017年(平成29年)7月1日:休憩所「tanigawa hanare」がオープン[報道 2]。
- 2018年(平成30年)
- 4月1日:高崎方面においてタッチでGo!新幹線のサービスを開始[報道 3]。
- 11月22日:情報発信型店舗「みなかみツェルト」がオープン[報道 4]。
- 2020年(令和2年)3月14日:新幹線eチケットサービス開始[報道 5]。
- 2021年(令和3年)3月13日:越後湯沢方面においてタッチでGo!新幹線のサービスを開始[報道 6]。
- 2023年(令和5年)
駅名について
編集駅名について、「1982年に建設当時の仮称のままで開業してから40年近く、そのままになっているため『(駅が)どこにあるか分かりにくく、観光を主産業とする町と地域に不利な状況が続いている』」として、みなかみ町の商工会や観光協会などから町議会に対して、駅名変更を求める請願が何度も出される事態になっている[9][新聞 3]。新しい駅名案の候補として、町名である「みなかみ」や群馬県北部の中心都市である「沼田」、全国的に知名度の高い「尾瀬」などといった、町名や地域名を組み合わせた駅名を推す声が出ている[新聞 3]。
しかし、みなかみ町と周辺自治体では駅名変更を求める運動に温度差があるほか、JR東日本に対しての同意取り付けや駅名変更に関連する費用負担などの問題もあり、容易ではないと指摘する声もある[新聞 3]。
駅構造
編集相対式ホーム2面2線を有する高架駅である[4]。中央に通過線(本線)2線[4]があり、ホームは外側の副本線(待避線)のみに設置されている[4]。駅舎は高架下にある。
直営駅で、管理駅でもあるが自駅のみの単独管理。自動券売機・指定席券売機・話せる指定席券売機[2]売店・待合室が設置されている。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 上越新幹線 | 上り | 高崎・大宮・東京方面 |
2 | 下り | 越後湯沢・長岡・新潟方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
-
改札口(2021年7月)
-
ホーム(2021年7月)
利用状況
編集JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は676人である[利用客数 1]。上越新幹線の駅では乗車人員が少ない駅の一つとなっている[11][12]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 835 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 823 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 785 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 815 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 767 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 741 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 732 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 740 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 725 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 659 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 666 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 727 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 761 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 767 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 816 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 740 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 731 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 734 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 745 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 719 | [11][利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)337 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)415 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)566 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)676 | [利用客数 1] |
駅周辺
編集バス路線
編集当駅発着の路線バスは、主に関越交通が沼田市内、尾瀬方面などへ運行している。
- 1番のりば
- 関越交通
- 谷川岳ロープウェイ駅方面
- 2番のりば
- 3番のりば
- 関越交通
- 猿ヶ京線 猿ヶ京方面
- その他
- 関越交通
- スター交通(スキー場運営が武尊山観光開発からオープンハウスグループに移譲したため[新聞 4]、事業者を変更)
- 群馬みなかみほうだいぎスキー場シャトルバス(スキーシーズンのみ)
隣の駅
編集脚注
編集記事本文
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d 『旅と鉄道』(2022年3月号増刊)山と渓谷社、2022年3月1日、71頁。
- ^ a b c d “駅の情報(上毛高原駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月25日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ a b c d e 双葉社 2022, p. 111.
- ^ a b 双葉社 2022, p. 118.
- ^ 尾崎満治「「大清水」送水管敷設工事」『交通技術 1985年10月』、財団法人交通協力会、ISSN 0288-2140[要ページ番号]
- ^ 『JR東日本高崎運行部、7駅に旅行センター 営業戦略を強化』昭和62年3月29日日本経済新聞地方経済面北関東
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '00年版』ジェー・アール・アール、2000年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-121-X。
- ^ a b 第6回 12月定例議会 (PDF) - みなかみ町議会だより2013年2月1日
- ^ 水上地区まちづくり協議会 (PDF) - 水上地区まちづくり協議会 平成24年度活動のあゆみ
- ^ a b 双葉社 2022, p. 112.
- ^ 双葉社 2022, p. 145.
- ^ “水上駅のデゴイチ修復プロジェクトが始動…上越路の旧型電機修復も視野に”. レスポンス(Response.jp). 2023年3月11日閲覧。
報道発表資料
編集- ^ 『Suicaをご利用いただけるエリアが広がります。』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2008年12月22日。オリジナルの2020年5月25日時点におけるアーカイブ 。2020年5月25日閲覧。
- ^ 『小さな谷川岳がみなさまをお出迎え JR上毛高原駅構内に「tanigawa hanare」がオープン!』(PDF)(プレスリリース)JR東日本ウォータービジネス、東日本旅客鉄道高崎支社、2017年5月19日。オリジナルの2020年5月20日時点におけるアーカイブ 。2020年5月24日閲覧。
- ^ 『「タッチでGo!新幹線」の開始について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2017年12月5日。オリジナルの2020年5月24日時点におけるアーカイブ 。2020年5月24日閲覧。
- ^ 『みなかみエリアの魅力が詰まった情報発信型店舗「みなかみツェルト」 11月22日(木)上越新幹線 上毛高原駅構内にオープン!』(PDF)(プレスリリース)みなかみ町観光協会、上越クリスタル硝子、東日本旅客鉄道高崎支社、2018年11月1日。オリジナルの2020年5月24日時点におけるアーカイブ 。2020年5月24日閲覧。
- ^ 『「新幹線eチケットサービス」が始まります!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道、西日本旅客鉄道、2020年2月4日。オリジナルの2020年5月24日時点におけるアーカイブ 。2020年5月24日閲覧。
- ^ 『タッチでGo!新幹線 サービスエリア拡大について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年11月12日。オリジナルの2020年11月13日時点におけるアーカイブ 。2020年11月14日閲覧。
新聞記事
編集- ^ a b 「駅すてーしょん 上毛高原(上越新幹線)」『交通新聞』交通新聞社、1996年4月1日、2面。
- ^ “上毛高原など3カ所「びゅうプラザ」閉鎖 JR東日本高崎支社” 朝日新聞 (朝日新聞社): 地方版/群馬 (1998年10月3日 朝刊)[要ページ番号]
- ^ a b c “上毛高原駅、仮称のまま40年 商工会「改名を」”. 朝日新聞デジタル. (2020年12月11日). オリジナルの2020年12月11日時点におけるアーカイブ。 2020年12月12日閲覧。
- ^ “群馬県三セクのスキー場など、オープンハウスが運営へ”. 日本経済新聞. (2021年8月17日) 2022年2月27日閲覧。
利用状況
編集- ^ a b “新幹線駅別乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月9日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月11日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月11日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月2日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月9日閲覧。
参考文献
編集- 『全国新幹線完全ガイド』双葉社、2022年1月14日。ISBN 978-4-575-45900-5。
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報(上毛高原駅):JR東日本