上川 (長野県)
長野県の河川
上川(かみがわ[2])は、長野県茅野市および諏訪市を流れる天竜川水系の一級河川。
上川 | |
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上川沿いにある諏訪瓦斯のガスタンク | |
水系 | 一級水系 天竜川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 40.984[1] km |
流域面積 | 246.329[1] km2 |
水源 | 八ヶ岳 |
河口・合流先 | 諏訪湖(長野県諏訪市) |
流域 | 長野県 |
地理
編集本流は八ヶ岳連峰の冷山より流出し、支流には霧ヶ峰から流出する音無川、蓼科火山より流出する滝之湯川、横岳から流出する柳川、天狗岳から流出する角名川などがあり、山浦地方北部の火山性高原地帯に渓谷を形成し、侵食しながら合流した後[1]、宮川の一部を流入し、諏訪盆地の平坦地に沖積平野を発達させ、分流を作って諏訪湖の南岸に流入する[3]。諏訪湖の受入地域面積の約46.7%を占める[1]。
本支流の上流部は互いに連絡して水量を融通しあう「繰越堰(汐)」という形式によって高原一帯に多くの新田開発を可能とした[2]。 中流部の茅野市米沢付近からは勾配が緩く、堆積作用により低平な谷底部を形成し、同市街地(標高約800m)からは流路を北西に変えるが、河口(標高約760 m)までの区間は約8 kmに対して、約40 mの比高しかないため[2]、下流部は堆積作用が盛んで小規模な自然堤防を形成し、低湿な三角州を形成している。
支流
編集→「天竜川の支流一覧」を参照
脚注
編集参考文献
編集関連項目
編集- 坂本市之丞 - 繰越堰の開削者