三行連
三行連(さんぎょうれん。三行連句。tercet, テルツェット、テルチェット or triplet, トリプレット)は3行で作られる詩のスタンザ(詩節、連)のこと。3行で1つの詩になる場合は三行詩または三行連詩と呼ばれる。
三行連の種類
編集- 押韻されていないが俳句は三行詩である。
- enclosed tercetは、「aba」という押韻構成の三行連である。
- ダンテ・アリギエーリが『神曲』で使ったテルツァ・リーマ は、「aba bcb cdc ...」と三行連が続き、最後は「yzy z」か「yzy zz」で終わる。
- ヴィネラルは三行連が「A1bA2 abA1 abA2 abA1 abA2」と続き(A1とA2はそれぞれ同じ語を繰り返し、aと同じ押韻)、最後は「abA1A2」という四行連で終わる。
- ヘンリー・ワズワース・ロングフェローの『雪の十字架』(1879年)は、「abbaabba cdccdc」という押韻構成のペトラルカ風ソネットで、最後の六連行(en:Sestet)は、三行連を2つ重ねたものとも言える。
- セスティーナの最後は、前の行のキーワードが高度に秩序だった形式の中で繰り返された三行連である。