三菱石炭鉱業大夕張鉄道オハ1形式オハ1形客車
三菱石炭鉱業大夕張鉄道オハ1形式オハ1(みつびしせきたんこうぎょうおおゆうばりてつどうオハ1けいしきオハ1)は、かつて三菱石炭鉱業大夕張鉄道線で使用されていた客車である。
概要
編集1906年(明治39年)新橋工場製造 半鋼製2軸ボギー客車。前身はオネ7、戦後急増した旅客需要に対応し1952年(昭和27年)に北海陸運工業で車体を更新して入線した。沿線住民の貴重な足として活躍した他、冬期間客車暖房に石炭ストーブが積まれることから鉄道ファンの人気も高かった。
主要諸元
編集- 最大寸法:全長20248mm、全幅2700mm、全高3886mm
- 自重:28.1t
- 定員:104名(夏)96名(冬)
現状
編集1987年(昭和62年)の廃車後、南大夕張駅跡に置かれスハニ6などと共に夕張市に寄贈されたが、管理もされず荒廃状態にあった。1999年(平成11年)に三菱大夕張鉄道保存会が発足し、修復・整備され夏季は外部が公開されている。また、「空知の炭鉱関連施設と生活文化」として2001年(平成13年)に北海道遺産として指定されたのに加え、2007年(平成19年)11月30日には経済産業省より近代化産業遺産として認定された。
関連項目
編集参考文献
編集- 奥山道紀・赤城英昭『三菱鉱業大夕張鉄道』(ネコ・パブリッシング RM LIBRARY 47、2003年) ISBN 4777050025
- 星良助「三菱鉱業大夕張鉄道」
- 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル・私鉄車両めぐり 第2分冊』1962年2月号 No.128
- 今井静也「三菱大夕張炭砿大夕張鉄道」
- 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』1971年12月臨時増刊 No.259