三菱・4G3系・6G3系エンジン

三菱・4G3系・6G3系エンジン(みつびし・4G3けい・6G3けい-)は1969年から1999年まで三菱自動車工業によって製造(製造当初は三菱重工業)されていた1.2 L – 1.8 Lの直列4気筒ガソリンエンジン(4G3系)および2.0 Lの直列6気筒ガソリンエンジン(6G34のみ)。通称サターンエンジン(6G34のみサターン6エンジン)。バルブ駆動方式はギャランGTO・MR専用の4G32型DOHCエンジンを除き、すべてSOHCを採用していた。

三菱・4G3系・6G3系エンジン
1971年式ギャランGTO MRの4G32 DOHCエンジン
生産拠点
製造期間 1969年 - 1999年
タイプ
排気量
  • 1.2 L
  • 1.3 L
  • 1.4 L
  • 1.5 L
  • 1.6 L
  • 1.7 L
  • 1.8 L
  • 2.0 L
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概要

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同社初のOHC(オーバー・ヘッド・カムシャフト)機構を用いた4ストロークのガソリンエンジンである。アルミ合金製のヘッドに5クランクベアリング方式の鋳鉄製シリンダーブロックが組み合わされた頑丈なエンジンで、当初はカムシャフトの駆動にタイミングチェーンが用いられていたが、後発のG32B(4G32【新】を含む)と4G36(海外専用)、G37B(のち4G37に改名)に限りタイミングベルトサイレントシャフトMCA-JETが用いられた。尤も、1.6LのSOHCヘッド版の4G32型エンジンは登場当時、同社の初代コルトギャランや初代ランサーなどの小型車に搭載され、いずれも国内外のラリーシーンで大いに活躍し優れた好成績を収めていた。

共通項目

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三菱・4G32エンジン
  • 構造:4ストローク、直列型
  • バルブ数:1シリンダーあたり2バルブ(吸気:1、排気:1)
  • 冷却:水冷
  • 排気量:1.3 L (1,289 cc)
  • 内径×工程:73.0 x 77.0 mm
  • 圧縮比:9.0:1
  • 燃料装置:ストロンバーグ式キャブレター×1
  • 最大出力:87 PS / 6,300 rpm
  • 最大トルク:11.0 kg·m / 4,000 rpm

4G31(シングルキャブレター)

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  • 排気量:1.5 L (1,499 cc)
  • 内径×工程:74.5 x 86.0 mm
  • 圧縮比:9.0:1
  • 燃料装置:ストロンバーグ式キャブレター×1
  • 最大出力:95 PS / 6,300 rpm
  • 最大トルク:13.2 kg·m / 4,000 rpm
    • 1969年登場
    • 初搭載車種:コルトギャラン(初代)

4G31(ツインキャブレター)

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  • 排気量:1.5 L (1,499 cc)
  • 内径×工程:74.5 x 86.0 mm
  • 圧縮比:10.0:1
  • 燃料装置:SU式キャブレター×2
  • 最大出力:105 PS / 6,700 rpm
  • 最大トルク:13.4 kg·m / 4,800 rpm
    • 1970年登場
    • 初搭載車種:コルトギャランGS(初代)

4G32【旧・シングルキャブレター】

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1986年式ヒュンダイ・ステラの4G32 SOHCシングルキャブレターエンジン
  • 排気量:1.6 L (1,597 cc)
  • 内径×工程:76.9 x 86 mm
  • 圧縮比:8.5:1
  • 燃料装置:SU式キャブレター×1
  • 最大出力:100 PS / 6,300 rpm
  • 最大トルク:14.0 kg·m / 4,000 rpm
    • 1970年登場
    • 初搭載車種:ギャランGTO・MI

4G32【旧・ツインキャブレター】

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1970年式ギャランGTO(コルトギャラン) AII GSの4G32 SOHCツインキャブレターエンジン
  • 排気量:1.6 L (1,597 cc)
  • 内径×工程:76.9 x 86 mm
  • 圧縮比:9.5:1
  • 燃料装置:SU式キャブレター×2
  • 最大出力:110 PS / 6,700 rpm
  • 最大トルク:14.2 kg·m / 4,000 rpm
    • 1970年登場
    • 初搭載車種:ギャランGTO・MII

4G32【DOHC】

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  • 排気量:1.6 L (1,597 cc)
  • 内径×工程:76.9 x 86 mm
  • 圧縮比:9.5:1
  • 燃料装置:ソレックス式キャブレター×2
  • 最大出力:125 PS / 6,800 rpm
  • 最大トルク:14.5 kg·m / 5,000 rpm
    • 1970年登場
    • 初搭載車種:ギャランGTO・MR
    • 備考:ギャランGTO・MR専用エンジン

G32B(→4G32【新】)

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三菱・ギャランΣのG32B シングルキャブレター仕様エンジン
 
三菱・ミラージュの4G32 ECI仕様エンジン
  • 排気量:1.6 L (1,597 cc)
  • 内径×工程:76.9 x 86 mm
  • 燃料装置:ストロンバーグ式キャブレター×1
  • 圧縮比:8.5:1
  • 最大出力:92 PS / 6,300 rpm
  • 最大トルク:12.5 kg·m / 4,000 rpm
    • 1977年登場(1987年に4G32【新】に改名)
    • 初搭載車種:ギャランΣ(通算3代目)

G32B【ターボ】

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  • 排気量:1.6 L (1,597 cc)
  • 内径×工程:76.9 x 86 mm
  • 燃料装置:ストロンバーグ式キャブレター×1[注釈 1]
  • 過給器:三菱重工製TC04-9B
  • 圧縮比:8.5:1
  • 最大出力:115 PS / 5,500 rpm
  • 最大トルク:17.0 kg·m / 3,000 rpm
    • 1982年登場
    • 初搭載車種:コルディア GSR / GSR-S / GT[1]
  • 排気量:1.4 L (1,439 cc)
  • 内径×工程:73.0 x 86.0 mm
  • 燃料装置:ストロンバーグ式キャブレター×1
  • 圧縮比:8.5:1
  • 最大出力:92 PS / 6,300 rpm
  • 最大トルク:12.5 kg·m / 4,000 rpm
    • 1971年登場
    • 初搭載車種:コルトギャラン(初代)
  • 排気量:1.7 L (1,686 cc)
  • 内径×工程:
  • 圧縮比:
  • 最大出力:
  • 最大トルク:
    • 1971年登場
    • 初搭載車種:コルトギャラン(初代)[要出典]

4G35(シングルキャブレター)

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  • 排気量:1.7 L (1,686 cc)
  • 内径×工程:79.0 x 86.0 mm
  • 燃料装置:ストロンバーグ式キャブレター×1
  • 圧縮比:8.5:1
  • 最大出力:105 PS / 6,300 rpm
  • 最大トルク:15.0 kg·m / 4,000 rpm
    • 1972年登場
    • 初搭載車種:ギャランGTO-XI

4G35(ツインキャブレター)

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  • 排気量:1.7 L (1,686 cc)
  • 内径×工程:79.0 x 86.0 mm
  • 燃料装置:ストロンバーグ式キャブレター×2
  • 圧縮比:9.5:1
  • 最大出力:115 PS / 6,300 rpm
  • 最大トルク:15.2 kg·m / 4,000 rpm
    • 1972年登場
    • 初搭載車種:ギャランGTO-XII
  • 排気量:1.2 L (1,238 cc)
  • 内径×工程:73.0 x 74.0 mm
  • 燃料装置:ストロンバーグ式キャブレター×1
  • 圧縮比:9.0:1
  • 最大出力:73 PS / 6,000 rpm
  • 最大トルク:10.3 kg·m / 3,800 rpm

G37B (→4G37)

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  • 排気量:1.8 L (1,755 cc)
  • 内径×工程:80.6 x 86.0 mm
  • 燃料装置:電子制御式キャブレター
  • 圧縮比:9.0:1
  • 最大出力:85 PS / 5,500 rpm
  • 最大トルク:14.1 kg·m / 3,500 rpm

6G34(サターン6)

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  • 排気量:2.0 L (1,944 cc)
  • 内径×工程:73.0 x 79.4 mm
  • 燃料装置:SU式キャブレター×2
  • 圧縮比:9.0:1
  • 最大出力:130 PS
  • 最大トルク:

脚注

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注釈

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  1. ^ タービン上流側にキャブレターが配置されたキャブターボである。

出典

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関連項目

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外部リンク

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