七沢森林公園
神奈川県立七沢森林公園(ななさわしんりんこうえん)は、神奈川県厚木市七沢、小野、上古沢にある都市公園(広域公園)である。
神奈川県立七沢森林公園 | |
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分類 | 都市公園(広域公園) |
所在地 | |
面積 | 64.6ha |
開園 | 1988年(昭和63年)4月1日 |
運営者 | 神奈川県(指定管理者:公益財団法人神奈川県公園協会)[1] |
設備・遊具 | アスレチック遊具 |
駐車場 |
大型1台(臨時3台) 普通121台(臨時50台) |
アクセス |
バスで「七沢温泉入口」または 「森の里三丁目」下車徒歩7分 |
事務所 | 七沢森林公園管理事務所 |
事務所所在地 | 神奈川県厚木市七沢901-1 |
公式サイト | 神奈川県のサイト |
地理・歴史
編集丹沢山地の東端に位置し、標高は概ね 90~180m。かつては里山として近隣住民の生活に利用されてきたが、都市化が進んだ1980年代になり隣接地域(現・森の里)で宅地造成されることとなった。
しかし現在当公園がある地域は急傾斜地であり、以前から土砂流出防備保安林として維持されてきた林も多く含まれている。また人々の生活の中で維持されてきた雑木林が残っていることから、これらの地形やかつての里山環境を活かした形で都市公園として整備されることとなり、1990年4月1日に開園した。
供用面積は 64.6ha で、神奈川県立公園では津久井湖城山公園(77.7ha)、観音崎公園(70.4ha)に次いで 3番目の広さ(2018年4月現在)。緑の文明学会・日本公園緑地協会による「日本の都市公園100選」にも選ばれている。
広範囲にわたり雑木林で覆われ、園内には沢も流れ、様々な自生植物や野生動物の姿が見られるなど、かつての面影を色濃く残す都市公園になっている。
生態系
編集植物
編集当地域はかつて地域住民の生活を支えた里山であり、広範にわたって、当時の雰囲気を色濃く残す雑木林で覆われている。春には新緑を、晩秋にはモミジをはじめ様々な紅葉・黄葉を見ることができる。
また、公園として整備された際に植えられた各種シャクナゲや桜などの他、様々な植物が自生し、次のような植物の花が四季を通して観察される。
動物
編集シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ウグイスをはじめ様々な野鳥、および猿、鹿など大型の哺乳動物も生息する。また、2002年と2004年には隣接する森の里地区で熊の目撃情報があった[1]。
なお、全域が鳥獣保護区に指定されている。
園内施設
編集公園は年中無休・入園無料。ただし一部施設については別途利用日時・料金が定められている。
- ビジターセンター(公園管理事務所)
- 森の民話館
- であいの広場・寸草亭(庭園)
- 野外ステージ
- ななさわの丘(展望台)
- 尾根のさんぽ道
- 七沢・森の里の境界付近の尾根を縦走する歩道で、沿道の所々からは県内東部・東京都心方面への展望が開ける。
- ピクニック広場
- わんぱく森(アスレチック施設)
- おおやま広場
- シャクナゲ園
- あやめ池
- 森のかけはし
- 沢のさんぽ道
- とうげの広場(巡礼峠)
- 森のアトリエ
- 陶芸教室・木工教室などが開かれている。教室参加は有料。
- さくらの園
- ふるさわ広場
- 東屋、飲水栓、トイレ(一部車椅子対応)、飲料自動販売機(正面入口、ピクニック広場)
また、近隣住民等が参加し随時行われている雑木林保全活動などでは、一般参加が可能な催しもある(詳細は#外部リンク先を参照)。
園内は階段や山道も多いが、一部施設についてはスロープ等が整備され車椅子利用が可能になっている。車椅子対応トイレの利用時間は 9〜16時。
アクセス
編集車
編集公共交通
編集小田急小田原線本厚木・愛甲石田・伊勢原の各駅から当公園の西側および東側に、神奈川中央交通グループの路線バスが運行されている[2]
(神奈川中央交通西・伊勢原営業所、神奈川中央交通東・厚木営業所及び公式サイト 時刻案内参照)。
中央口
編集北口・森の里口
編集周辺
編集脚注
編集- ^ 指定管理者制度を導入している施設
- ^ a b c d e f “七沢森林公園|アクセス”. 神奈川県公園協会. 2021年5月8日閲覧。