一般化アペル多項式
数学において、ある多項式列 に一般化アペル表現(いっぱんかアペルひょうげん、英: generalized Appell representation)が存在するとは、その多項式の母関数が次の形式を取ることを言う:
ただし母関数あるいは核と呼ばれる は、次の級数によって構成される:
- with
および
- and all
および
- with
上述のように、 が次数 の多項式であることを示すことは難しくない。
より一般的なクラスの多項式として、ボアズ=バック多項式が挙げられる。
特別な場合
編集陽的表現
編集一般化アペル多項式には次の陽的表現が存在する。
この定数は
で与えられる。ただしこの和は を 個に分割するすべての組合せに対して取られる。すなわち、その和は次を満たすすべての に対して取られる。
アペル多項式に対し、これは次の公式となる。
漸化式
編集核 が に対し と書くことが出来るための必要十分条件は
が成り立つことである。ただし および にはべき級数表現
および
が存在する。今
を代入することで、次の漸化式が直ちに得られる。
ブレンケ多項式の特別な場合として、 が得られ、したがって が成り立つことから、漸化式は著しく簡易化される。
関連項目
編集参考文献
編集- Ralph P. Boas, Jr. and R. Creighton Buck, Polynomial Expansions of Analytic Functions (Second Printing Corrected), (1964) Academic Press Inc., Publishers New York, Springer-Verlag, Berlin. Library of Congress Card Number 63-23263.
- William C. Brenke, On generating functions of polynomial systems, (1945) American Mathematical Monthly, 52 pp. 297–301.
- W. N. Huff, The type of the polynomials generated by f(xt) φ(t) (1947) Duke Mathematical Journal, 14 pp. 1091–1104.