一番くじ
一番くじ(いちばんくじ)とはBANDAI SPIRITS(ロト・イノベーション事業部)が全国のコンビニエンスストア・書店・ナムコの店舗などで販売している、キャラクターグッズが当たるハズレ無しのくじ引き(キャラクターくじ)である。
概要
編集2003年にバンプレストが『ポケットモンスター 一番くじ』をセブン-イレブンにて発売。以降、ガンダムシリーズ、ポケットモンスターシリーズなど多彩な作品のくじが製作されている。バンダイナムコグループの再編に伴い、2018年4月1日付でBANDAI SPIRITSへ事業が移管された[1][2][3]。そのため、事業移管後の「一番くじ」商品・販促物には同社ロゴの青いバンダイマークに変更されている。
「一番くじ」の名称およびロゴタイプはBANDAI SPIRITSの登録商標[4]となっている。競合するサービスとして、タイトーは「タイトーくじ本舗」、サンリオは「サンリオ当りくじ」などがある。同じ『すみっコぐらし』関連でも、版権保有元のサンエックス自体も「すみっコくじ」の名称で文具店や雑貨店に展開されている都合上、すみっコぐらしの一番くじはコンビニが中心となっているため、すみっコくじと競合しない戦略を採っている。
くじで取り扱われる作品は日本のアニメ・ゲーム作品が多いが、ミッキーマウスやマーベルなどのディズニー関連作品、リラックマやカピバラさんといったファンシーキャラクター、『踊る大捜査線』のような実写映画作品が取り扱われることもある。
最後のくじを引いた人専用の景品「ラストワン賞」が設定されている。
「一番くじプレミアム」や「一番くじV」といった様々な派生ブランドが存在する。
トラブル
編集2022年8月23日、バンダイナムコアミューズメントは同社運営の「一番くじ公式ショップ 大阪日本橋店」において、数年前より一部商品の特定の賞がなくなった後の残りのくじ券を、新しいセットのくじ券の中に混ぜて販売する行為が行われ、これにより本来渡すべき古いセットのラストワン賞を提供していなかったことを公表すると同時に同店舗を閉鎖したことを発表した[5][6]。バンダイナムコアミューズメントは関西テレビの取材に対し、「法的な問題はないものと考えておりますが、お客様の期待と信頼を裏切る販売行為であると認識しております」とコメントしているが[7]、川村哲二弁護士は景品表示法上の有利誤認表示に該当する可能性があると指摘している[7]。
脚注
編集- ^ 子会社の組織再編について バンダイナムコホールディングス 2018年2月9日
- ^ バンダイナムコグループ中期計画(2018年4月~2021年3月) CHANGE for the NEXT 挑戦・成長・進化 バンダイナムコホールディングス 2018年2月9日
- ^ バンダイナムコグループ再編、バンダイナムコアミューズメント設立。バンダイビジュアルはランティスと統合されバンダイナムコアーツに Game Watch 2018年2月9日
- ^ 第5197523号、第5373554号、第5796976号、第5870923号、第5899784号
- ^ 一番くじ公式ショップ (2022年8月24日). “【大切なお知らせ】一番くじ公式ショップ 大阪日本橋店 ご利用のお客さまにむけた返金対応について”. 株式会社バンダイナムコアミューズメント. 2022年12月31日閲覧。
- ^ 吉田航平 (2022年8月24日). “公式ショップでの不正販売で「一番くじ公式ショップ 大阪日本橋店」が営業終了”. HOBBY Watch. 株式会社インプレス. 2022年12月31日閲覧。
- ^ a b 竹下洋平 (2022年9月13日). “人気の「一番くじ」公式店で不正販売 残ったくじ券を混ぜ…運営会社コメントに客憤慨 弁護士の見解は【大阪発】”. FNNプライムオンライン. フジニュースネットワーク. 2022年12月31日閲覧。