一式装甲兵車
一式装甲兵車 ホキ(いっしきそうこうへいしゃ ホキ)とは、第二次世界大戦に於いて日本陸軍で使用された装甲兵員輸送車。
基礎データ | |
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全長 | 4.78 m |
全幅 | 2.19 m |
全高 | 2.58 m |
重量 | 6.50 t |
乗員数 | 3 名+兵員12名 |
装甲・武装 | |
装甲 | 6 mm |
主武装 | 非武装 |
副武装 | 非武装 |
機動力 | |
速度 | 42 km/h |
エンジン |
統制型 空冷直列6気筒ディーゼル 134 hp / 2000 rpm |
懸架・駆動 | 装軌式 |
行動距離 | 300 km |
概要
編集1941年(皇紀2601年)に一式半装軌装甲兵車と共に制式化され、皇紀の下2桁を取って「一式」と呼ばれる。ハーフトラック形式の一式半装軌装甲兵車とは違い、全装軌式である。
生産は日野重工で行われた。ただし制式化は1941年と早いが、軍が貴重な資源や人員、予算を航空機や船舶に重点的につぎ込んだため、本格的な生産開始は1944年(昭和19年)である。量産された車両は陸軍が決戦場と定めたフィリピンに送られたが、輸送途上で米潜水艦の攻撃により、沈められたものもある。
本車の大部分は海外領土・占領地の喪失や輸送手段の欠乏により、ほとんどが内地にとどめ置かれ、本土決戦用に戦車第1連隊に配備された。
本車を含め全装軌式装甲兵車は少なくとも200輌程度が生産されたと思われる[1]。昭和19年度~昭和20年度の生産数は合計501輌(ホハとホキの生産比率不明)であった[2]。
姉妹車に後部の架台を物資輸送用に変更した一式装軌貨車がある。
登場作品
編集- アニメ・漫画
- 『ガールズ&パンツァー 最終章』
- 第3話に知波単学園の所有車輌として、一式装軌貨車が登場。
- 小説
- 『レッドサン ブラッククロス』
- 日本陸軍所属として「一式装軌式兵員輸送車改」の名称で登場。カナダに派遣された部隊が装備しており、北米に侵攻したドイツ軍との戦闘に投入される。
脚注
編集参考文献・その他
編集- 佐山二郎 『機甲入門』 光人社、2002年。
- アジア歴史資料センター 『主要兵器別生産状況 昭和20年8月31日 陸軍兵器行政本部』 リファレンスコードC14011026600