ヴェンダーグッド語 (Vendergood) とは、数学者ウィリアム・ジェイムズ・サイディズが幼い頃に発明した人工言語

サイディズは、8歳で著した2冊目の著書Book of Vendergoodで、この言語を説明している。ヴェンダーグッド語の大半は、ラテン語ギリシア語ドイツ語フランス語、そしてその他のロマンス諸語に基づいている。ヴェンダーグッド語には、直説法仮定法絶対命令法接続法命令法不定法願望法、そしてサイディズが独自に考案した強調法の8つの活用形がある。冠詞によって変化する。

ヴェンダーグッド語では12進法を採用している。その理由についてサイディズは「物を売るときは12個(1ダース)が単位になっているし、12は4つの因数を持つ最小の数だからだ!」と説明している。

ヴェンダーグッド語 英語
eis one
duet two
tre three
quar four
quin five
sex six
sep seven
oo/oe eight
non nine
ecem ten
elevenos eleven
dec twelve
eidec (eis, dec) thirteen

現存する僅かなヴェンダーグッド語の例文は以下の通りである。

ヴェンダーグッド語 英語
Amevo (-)ne the neania? Do you love the young man?
The toxoteis obscurit. The bowman obscures.
Quen diseois-nar? What do you learn? (sing.)
(Euni) disceuo. I am learning Vendergood.
Obscureuo ecem agrieolai. I obscure ten farmers.

参考文献

編集
  • Wallace, Amy, The Prodigy: A biography of William James Sidis, America's Greatest Child Prodigy, New York: E.P. Dutton & Co. 1986. ISBN 0-525-24404-2