ヴィータアレグリア(欧字名:Vita Allegria2011年2月6日 - )は、日本競走馬繁殖牝馬。主な勝ち鞍は2016年のマリーンカップ

ヴィータアレグリア
第28回フラワーカップ(2014年3月21日)
欧字表記 Vita Allegria[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2011年2月6日(13歳)[1]
抹消日 2017年3月19日[2]
ネオユニヴァース[1]
カクタスペア[1]
母の父 Lion Heart[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 (有)キャロットファーム[1]
調教師 高柳瑞樹美浦[1]
競走成績
生涯成績 18戦4勝[1]
中央:13戦3勝
地方:5戦1勝
獲得賞金 7197万円[1]
中央:2922万円
地方:4275万円
勝ち鞍
JpnIII マリーンカップ 2016年
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馬名の意味は、イタリア語で「生きる喜び」[2]

経歴

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競走馬時代

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2013年8月25日、新潟競馬場第5レースの2歳新馬戦(芝1600m)で、鞍上武士沢友治にてデビューし6着。4か月後に出走した中山競馬場・2歳未勝利戦(芝1800m)は11番人気ながら、鋭い末脚で初勝利を収めた。

3歳シーズンは2戦目で重賞初挑戦となるフラワーカップに出走したが、12着惨敗に終わる。その後も500万下条件で足踏みが続き、結局未勝利のままシーズンを終えた。翌4歳シーズン、陣営はダート路線への転向を決断。転向後も勝きれないレースが続いていたが、10月の500万下条件戦で約1年10か月ぶりとなる通算2勝目・ダート転向後初勝利を収めた。

5歳シーズンは初戦の1000万下条件戦を勝利し、前年からの連勝で準オープンに昇格。格上挑戦で出走した3月のエンプレス杯は3番手追走から鋭く伸び、アムールブリエの2着に好走した[3]。4月のマリーンカップは逃げたブルーチッパーの番手で進め、直線で同馬とのマッチレースを半馬身差で制し重賞初優勝を飾った[4]。連勝を狙った7月のスパーキングレディーカップは4着、年末のクイーン賞は9着に敗れる。年明け3月のエンプレス杯(3着)がラストランとなり、同月19日付で競走馬登録を抹消され引退した。

繁殖牝馬時代

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引退後、生まれ故郷のノーザンファームで繁殖入り。

2022年10月4日、2番仔のピエナディヴィータ(父モーリス)が地方競馬にて産駒初勝利を挙げた。

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[1]およびnetkeiba.com[5]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2013.08.25 新潟 2歳新馬 芝1600m(良) 14 7 12 032.00(8人) 06着 R1:39.4(33.9) -0.8 0武士沢友治 54 イオラニ 446
0000.12.23 中山 2歳未勝利 芝1800m(良) 16 1 2 029.6(11人) 01着 R1:52.1(35.9) -0.2 0吉田隼人 54 (ダイワリベラル) 444
2014.03.02 中山 3歳500万下 芝1800m(稍) 14 6 10 033.1(11人) 05着 R1:51.8(37.2) -0.5 0大野拓弥 54 マイネオーラム 436
0000.03.21 中山 フラワーC GIII 芝1800m(良) 16 7 14 113.2(15人) 12着 R1:52.4(36.3) -1.1 0大野拓弥 54 バウンスシャッセ 428
0000.05.24 東京 カーネーションC 500万下 芝1800m(良) 17 7 14 113.2(15人) 13着 R1:48.9(34.9) -1.2 0大野拓弥 54 ヘイジームーン 440
0000.08.30 新潟 3歳上500万下 芝1600m(良) 18 7 15 044.9(13人) 09着 R1:35.5(33.3) -0.4 0伴啓太 49 カフェブリリアント 444
0000.11.15 福島 3歳上500万下 芝1800m(良) 14 8 13 024.80(9人) 06着 R1:49.0(34.4) -0.6 0伴啓太 50 ブリュネット 442
2015.02.08 東京 4歳上500万下 ダ1600m(稍) 16 5 10 015.60(7人) 04着 R1:37.8(38.3) -0.4 0北村宏司 55 ヘヴンズチョイス 450
0000.06.20 函館 3歳上500万下 ダ1700m(良) 13 3 3 014.20(7人) 03着 R1:45.2(37.9) -0.4 0勝浦正樹 55 キャンバス 460
0000.07.05 函館 3歳上500万下 ダ1700m(良) 13 7 11 006.30(3人) 02着 R1:45.9(39.1) -0.1 0勝浦正樹 55 ミキノハルモニー 456
0000.07.26 函館 3歳上500万下 ダ1700m(重) 13 8 13 003.30(2人) 07着 R1:44.9(38.8) -1.1 0勝浦正樹 55 ハナズリベンジ 452
0000.10.31 福島 3歳上500万下 ダ1700m(良) 11 8 12 004.10(2人) 01着 R1:46.5(37.5) -0.4 0吉田隼人 55 (コスモナチュラル) 458
2016.01.11 中山 4歳上1000万下 ダ1800m(良) 16 3 6 006.30(4人) 01着 R1:56.2(37.2) -0.1 0F.ベリー 55 (マユキ) 458
0000.03.02 川崎 エンプレス杯 JpnII ダ2100m(良) 10 4 4 014.50(5人) 02着 R2:18.3(37.6) -0.2 0戸崎圭太 55 アムールブリエ 455
0000.04.13 船橋 マリーンC JpnIII ダ1600m(稍) 10 7 8 002.50(1人) 01着 R1:40.2(37.0) -0.1 0戸崎圭太 55 (ブルーチッパー) 456
0000.07.06 川崎 スパーキングLC JpnIII ダ1600m(良) 10 1 1 002.60(2人) 04着 R1:42.8(41.2) -2.3 0戸崎圭太 56 ホワイトフーガ 446
0000.12.07 船橋 クイーン賞 JpnIII ダ1800m(稍) 14 7 11 005.00(3人) 09着 R1:57.1(42.5) -3.3 0北村宏司 55 トロワボヌール 453
2017.03.01 川崎 エンプレス杯 JpnII ダ2100m(良) 13 4 4 011.50(6人) 03着 R2:17.5(38.9) -0.5 0森泰斗 55 ワンミリオンス 455

繁殖成績

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生年 馬名 毛色 馬主 厩舎 戦績 出典
初仔 2018年 ピアチェーレ 鹿毛 ルーラーシップ (有)キャロットファーム
→小泉修
→安藤浩也
美浦菊沢隆徳
岩手・佐々木由則
佐賀・三小田幸人
13戦0勝(抹消) [6]
2番仔 2019年 ピエナディヴィータ 黒鹿毛 モーリス (有)キャロットファーム 北海道・田中淳司 2戦2勝(抹消) [7]
3番仔 2020年 デリッサ 栗毛 マジェスティックウォリアー 吉田和美 大井・藤田輝信
→大井・村上頼章
6戦3勝(現役) [8]
4番仔 2021年 アグラード 鹿毛 ニューイヤーズデイ (有)キャロットファーム 美浦・高柳瑞樹 3戦1勝(現役) [9]
5番仔 2022年 グランジョルノ 栗毛 ゴールドドリーム (デビュー前) [10]
6番仔 2023年 ヴィータアレグリアの2023 黒鹿毛 モズアスコット (デビュー前) [11]
7番仔 2024年 ヴィータアレグリアの2024 栗毛 ベストウォーリア [12]
  • 2024年9月29日現在

血統表

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ヴィータアレグリア血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系

ネオユニヴァース
2000 鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ポインテッドパス
1984 栗毛
Kris Sharpen Up
Doubly Sure
Silken Way Shantung
Boulevard

*カクタスペア
2007 栗毛
Lion Heart
2001 栗毛
Tale of the Cat Storm Cat
Yarn
Satin Sunrise Mr. Leader
Logic
母の母
Cactus Belle
1997 鹿毛
Gone West Mr. Prospector
Secrettame
Classy Cathy Private Account
Trestle
母系(F-No.) カクタスペア(USA)系(FN:9-e) [§ 2]
5代内の近親交配 Hail to Reason 4×5、Mr. Prospector 5×4(母内)  [§ 3]
出典
  1. ^ [13], [14]
  2. ^ [13], [14]
  3. ^ [13], [14]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ヴィータアレグリア”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年9月13日閲覧。
  2. ^ a b 競走馬情報 ヴィータアレグリア Vita Allegria(JPN)”. 日本中央競馬会. 2023年9月13日閲覧。
  3. ^ アムールブリエが圧倒的人気に応え連覇達成/エンプレス杯・川崎”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2016年3月2日). 2023年9月16日閲覧。
  4. ^ 【マリーンC】(船橋)~ヴィータアレグリアが初重賞制覇を果たす”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2016年4月13日). 2023年9月16日閲覧。
  5. ^ "ヴィータアレグリアの競走成績". netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2023年9月13日閲覧
  6. ^ ピアチェーレ”. netkeiba.com. 2023年9月16日閲覧。
  7. ^ ピエナディヴィータ”. netkeiba.com. 2023年9月16日閲覧。
  8. ^ デリッサ”. netkeiba.com. 2023年9月16日閲覧。
  9. ^ アグラード”. netkeiba.com. 2023年9月16日閲覧。
  10. ^ グランジョルノ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年9月30日閲覧。
  11. ^ ヴィータアレグリアの2023 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2024年2月19日閲覧。
  12. ^ __________________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年9月30日閲覧。
  13. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ヴィータアレグリア”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年9月13日閲覧。
  14. ^ a b c ヴィータアレグリアの血統表”. netkeiba.com. 2023年9月13日閲覧。

外部リンク

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