ヴィクトール・ファイファー
ヴィクトール・ファイファー(ドイツ語: Viktor Pfeifer, 1987年5月16日[1] - )は、オーストリアの元フィギュアスケート選手(男子シングル)。
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2010年スケートアメリカSPにて | ||||||||||
生誕 |
1987年5月16日(37歳) グラーツ | |||||||||
身長 | 182 cm | |||||||||
選手情報 | ||||||||||
代表国 | オーストリア | |||||||||
所属クラブ | ドルンビルン FSC | |||||||||
引退 | 2014年5月 | |||||||||
ISUパーソナルベストスコア | ||||||||||
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2006年トリノオリンピック、2010年バンクーバーオリンピック、2014年ソチオリンピックオーストリア代表。
表記
編集名はビクトル、ビクター、姓はフェイファー、プファイファーなどと表記されることがある。
経歴
編集1987年5月16日、オーストリアのグラーツで生まれる。子供のころからチェロを習っており、作曲もするという[2]。
8歳のころにスケートを始めた。2002-2003シーズンのオーストリア選手権で優勝し、翌2003-2004シーズンからISUジュニアグランプリに参戦し、2004-2005シーズンから世界選手権と欧州選手権にも出場した。2006年トリノオリンピックでは、フィギュアスケートで唯一のオーストリア代表選手として出場した。
トリノオリンピックの後、振付のために渡米したまま残留。オーストリアではスケートと勉強を両立する環境が整っていないために[3]、アメリカ代表としての国際競技会出場を目指した[1][4]。また、2007-2008シーズンには全米選手権地区予選会に出場したが、本選に進むことはできなかった。
2007年12月からプリシラ・ヒルに師事、2008-2009シーズンは所属をオーストリアに戻し、国際競技会に復帰した[1]。2009年オンドレイネペラメモリアルでシニアの国際大会で初めてメダルを獲得。2013年欧州選手権ではSP、FSともにパーソナルベストを更新し、自己最高の8位入賞を果たした。2014年5月、引退を発表した[5]。
主な戦績
編集大会/年 | 2002-03 | 2003-04 | 2004-05 | 2005-06 | 2006-07 | 2008-09 | 2009-10 | 2010-11 | 2011-12 | 2012-13 | 2013-14 |
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冬季オリンピック | 22 | 21 | 26 | ||||||||
世界選手権 | 26 | 23 | 29 | 20 | 26 | 22 | 20 | 30 | |||
欧州選手権 | 18 | 18 | 29 | 15 | 18 | 18 | 8 | 14 | |||
オーストリア選手権 | 1 | 2 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
GPスケートアメリカ | 12 | ||||||||||
アイスチャレンジ | 13 | 3 | 11 | 2 | |||||||
トリグラフ杯 | 2 | ||||||||||
ネペラ記念 | 2 | 5 | |||||||||
ネーベルホルン杯 | 10 | 5 | 13 | ||||||||
シェーファー記念 | 5 | 14 | 5 | ||||||||
ゴールデンスピン | 4 | ||||||||||
世界Jr.選手権 | 12 | 15 | |||||||||
JGPソフィア杯 | 5 | ||||||||||
JGPタリン杯 | 5 | ||||||||||
JGPウクライナ記念 | 9 | ||||||||||
JGPハルギタ杯 | 10 | ||||||||||
JGPスケートスロバキア | 22 | ||||||||||
モントフォルト杯 | 1 J |
詳細
編集2013-2014 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2014年3月24日 - 30日 | 2014年世界フィギュアスケート選手権(さいたま) | 30 57.17 |
- | 30 |
2014年2月6日 - 22日 | ソチオリンピック(ソチ) | 26 56.60 |
- | 26 |
2014年1月13日 - 19日 | 2014年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(ブダペスト) | 16 60.89 |
11 128.17 |
14 189.06 |
2013年12月18日 - 21日 | オーストリアフィギュアスケート選手権(ザルツブルク) | 1 64.29 |
1 139.15 |
1 203.44 |
2013年11月19日 - 24日 | 2013年アイスチャレンジ(グラーツ) | 3 64.32 |
2 134.09 |
2 198.41 |
2012-2013 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2013年3月10日 - 17日 | 2013年世界フィギュアスケート選手権(ロンドン) | 21 64.10 |
20 125.34 |
20 189.44 |
2013年1月23日 - 27日 | 2013年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(ザグレブ) | 10 67.34 |
9 127.43 |
8 194.77 |
2012年12月19日 - 22日 | オーストリアフィギュアスケート選手権(ウィーン) | 1 60.06 |
1 134.49 |
1 194.55 |
2012年11月5日 - 10日 | 2012年アイスチャレンジ(グラーツ) | 6 60.41 |
12 92.98 |
11 153.39 |
2011-2012 シーズン | |||||
開催日 | 大会名 | 予選 | SP | FS | 結果 |
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2012年4月4日-8日 | 2012年トリグラフトロフィー(イェセニツェ) | - | 1 63.54 |
3 117.45 |
2 180.99 |
2012年3月26日-4月1日 | 2012年世界フィギュアスケート選手権(ニース) | 6 120.48 |
21 60.61 |
21 121.93 |
22 182.54 |
2012年1月23日-29日 | 2012年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(シェフィールド) | - | 21 53.58 |
17 115.34 |
18 168.92 |
2011年12月17日-18日 | オーストリアフィギュアスケート選手権(グラーツ) | - | 1 71.22 |
1 128.85 |
1 200.07 |
2011年11月1日-6日 | 2011年アイスチャレンジ(グラーツ) | - | 4 58.88 |
3 129.99 |
3 188.87 |
2010-2011 シーズン | |||||
開催日 | 大会名 | 予選 | SP | FS | 結果 |
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2011年4月24日-5月1日 | 2011年世界フィギュアスケート選手権(モスクワ) | 5 123.22 |
26 56.68 |
- | 26 |
2011年1月24日-30日 | 2011年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(ベルン) | - | 17 55.70 |
20 109.13 |
18 164.83 |
2010年12月17日-19日 | オーストリアフィギュアスケート選手権(ザンクト・ペルテン) | - | 1 69.09 |
1 124.72 |
1 193.81 |
2010年11月12日-14日 | ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ(ポートランド) | - | 12 55.01 |
12 107.46 |
12 162.47 |
2010年9月30日-10月2日 | 2010年オンドレイネペラメモリアル(ブラチスラヴァ) | - | 2 62.11 |
5 108.90 |
5 171.01 |
2010年9月22日-25日 | 2010年ネーベルホルン杯(オーベルストドルフ) | - | 12 51.08 |
14 95.54 |
13 146.62 |
2009-2010 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2010年3月22日 - 28日 | 2010年世界フィギュアスケート選手権(ミラノ) | 17 59.95 |
21 110.84 |
20 170.79 |
2010年2月12日 - 28日 | バンクーバーオリンピック(バンクーバー) | 23 60.88 |
20 115.05 |
21 175.93 |
2010年1月18日 - 24日 | 2010年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(タリン) | 15 63.42 |
16 114.99 |
17 178.41 |
2009年12月11日 - 12日 | オーストリアフィギュアスケート選手権(インスブルック) | 1 70.34 |
1 115.12 |
1 185.46 |
2009年11月4日 - 7日 | 2009年オンドレイネペラメモリアル(ピエシュチャニ) | 1 66.11 |
2 118.12 |
2 184.23 |
2009年10月28日 - 11月1日 | 2009年アイスチャレンジ(グラーツ) | 12 60.35 |
12 104.44 |
13 164.79 |
2009年9月24日 - 26日 | 2009年ネーベルホルン杯[6](オーベルストドルフ) | 6 65.32 |
5 129.34 |
5 194.66 |
2008-2009 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2009年3月23日 - 29日 | 2009年世界フィギュアスケート選手権(ロサンゼルス) | 29 54.01 |
- | 29 |
2009年1月19日 - 25日 | 2009年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(ヘルシンキ) | 29 45.65 |
- | 29 |
2008年12月12日 - 14日 | オーストリアフィギュアスケート選手権(リンツ) | 1 62.31 |
1 126.01 |
1 188.32 |
2008年10月14日 - 17日 | 2008年カールシェーファーメモリアル(ウィーン) | 9 49.96 |
4 110.80 |
5 160.76 |
2009年10月28日 - 11月1日 | 2009年アイスチャレンジ(グラーツ) | 12 60.35 |
12 104.44 |
13 164.79 |
2008年9月25日 - 28日 | 2008年ネーベルホルン杯(オーベルストドルフ) | 16 51.23 |
6 114.75 |
10 165.98 |
2006-2007 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2006年12月14日 - 16日 | オーストリアフィギュアスケート選手権(ウィーン) | 2 46.70 |
2 99.70 |
2 146.40 |
2006年11月11日 - 14日 | 2006年カールシェーファーメモリアル(ウィーン) | 18 42.87 |
14 92.84 |
14 135.71 |
2005-2006 シーズン | |||||
開催日 | 大会名 | 予選 | SP | FS | 結果 |
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2006年3月20日-26日 | 2006年世界フィギュアスケート選手権(カルガリー) | 12 26.29 |
26 51.14 |
- | 26 77.43 |
2006年3月6日-12日 | 2006年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(リュブリャナ) | 5 105.80 |
17 50.21 |
10 99.85 |
15 150.06 |
2006年2月10日-26日 | トリノオリンピック(トリノ) | - | 17 62.17 |
23 101.70 |
22 163.87 |
2006年1月16日-22日 | 2006年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(リヨン) | - | 12 57.89 |
19 101.38 |
18 159.27 |
2005年11月11日-13日 | 2005年ゴールデンスピン(ザグレブ) | - | 4 54.70 |
7 102.85 |
4 157.55 |
2005年10月27日-30日 | 2005年モンフォルト杯 ジュニアクラス(フェルトキルヒ) | - | 1 | 1 | 1 |
2005年10月12日-16日 | 2005年カールシェーファーメモリアル(ウィーン) | - | 4 52.46 |
5 107.17 |
5 159.63 |
2005年9月29日-10月2日 | ISUジュニアグランプリ ソフィア杯(ソフィア) | - | 6 47.20 |
5 95.84 |
5 143.04 |
2005年9月15日-18日 | ISUジュニアグランプリ タリン杯(タリン) | - | 3 52.12 |
8 84.93 |
5 137.05 |
2004-2005 シーズン | |||||
開催日 | 大会名 | 予選 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|---|
2005年3月14日-20日 | 2005年世界フィギュアスケート選手権(モスクワ) | 14 25.48 |
20 54.94 |
23 97.64 |
23 176.06 |
2005年2月28日-3月6日 | 2005年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(キッチナー) | 6 97.28 |
12 52.97 |
10 99.60 |
12 152.57 |
2005年1月25日-30日 | 2005年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(トリノ) | - | 17 50.85 |
17 97.21 |
18 148.06 |
2004年10月14日-17日 | ISUジュニアグランプリ ハルギタ杯(ミエルクレア=チュク) | - | 10 42.60 |
9 77.95 |
10 120.55 |
2004年9月30日-10月4日 | ISUジュニアグランプリ ウクライナ記念(キエフ) | - | 9 45.87 |
9 82.95 |
9 128.82 |
2003-2004 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2003年9月18日 - 21日 | ISUジュニアグランプリ スケートスロバキア(ブラチスラヴァ) | 21 | 22 | 22 |
プログラム使用曲
編集シーズン | SP | FS |
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2013-2014 | 映画『めぐりあう時間たち』サウンドトラックより 作曲:フィリップ・グラス |
Breath and Life 作曲:Audiomachine Piano 作曲:Michael Orteta Guardians at the Gate 作曲:Audiomachine |
2012-2013 | 月光ソナタ 作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン | |
2011-2012 | 映画『ラ・カリファ』サウンドトラックより 作曲:エンニオ・モリコーネ |
映画『エレファント・マン』より 作曲:ジョン・モリス 剣士の入場 作曲:ユリウス・フチーク サーカス・コントレセプション |
2010-2011 | 映画『マスク』サウンドトラックより 作曲:ランディ・エデルマン | |
2009-2010 | 月光ソナタ 作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン |
アランフェス協奏曲 作曲:ホアキン・ロドリーゴ 同 ピアノバージョン |
2008-2009[1] | 映画『マトリックス』より 作曲:ドン・デイヴィス Blues for Klook 作曲:エディ・ルイス |
アルビノーニのアダージョ 作曲:レモ・ジャゾット Ancient Life 作曲:Rage |
2007-2008 | 月光ソナタ 作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Beethoven's Last Night 作曲:トランス・サイベリアン・オーケストラ |
映画『Mr.&Mrs. スミス』より 作曲:ジョン・パウエル |
2006-2007 | シェヘラザード 作曲:ニコライ・リムスキー=コルサコフ | |
2005-2006 | Chronologie Part2 Zoolook No.3 作曲:ジャン・ミッシェル・ジャール |
映画『道』より 映画『8 1/2』より 映画『崖』より 作曲:ニーノ・ロータ |
2004-2005 | タンゴ 『シルク・ドゥ・ソレイユ』より 作曲:ルネ・デュプレ |
アート・オン・アイス 作曲:エドウィン・マートン |
2003-2004 | 映画『バックドラフト』より 作曲:ハンス・ジマー |
脚注
編集- ^ a b c d 「ヴィクトール・ファイファー 2季ぶりのカムバック」『ワールド・フィギュアスケート 35』新書館、2008年12月、p.79
- ^ 小坂有紀編『COLORS 2007 フィギュアスケート男子読本』あおば出版、2007年3月、p.114
- ^ フィギュアスケートDays Plus 男子シングル読本 2012 Winter P.80-81
- ^ 『WFS35』のインタビューでは、アメリカに残った理由を「ぼくのスケートにとって、辛い時期の話なので、そこで何があったのかはあまり話したくない」と語っている。
- ^ Pfeifer hängt die Schuhe an den Nagel
- ^ バンクーバーオリンピック最終予選。国際スケート連盟主催。
外部リンク
編集- 国際スケート連盟によるヴィクトール・ファイファーのバイオグラフィー
- ヴィクトール・ファイファー - Olympedia