ヴィクター・キリアン
ヴィクター・キリアン(Victor Arthur Kilian、 1891年3月6日 - 1979年3月11日)は、アメリカ合衆国の元俳優である。彼は1950年代に映画会社の重役たちによって、ハリウッド・ブラックリストの一員に挙げられた人物だった。
ヴィクター・キリアン Victor Kilian | |
---|---|
ヴィクター・キリアン(1939年) | |
本名 | Victor Arthur Kilian |
生年月日 | 1891年3月6日 |
没年月日 | 1979年3月11日(88歳没) |
出生地 | アメリカ合衆国・ニュージャージー州ジャージーシティ |
死没地 | アメリカ合衆国・カリフォルニア州ハリウッド |
国籍 | アメリカ合衆国 |
職業 | 俳優 |
ジャンル | 映画、舞台、テレビドラマ |
活動期間 | 1909年 - 1979年 |
配偶者 | デイジー・ジョンソン(1915年 - 1961年、死別) |
備考 | |
強盗殺人の被害者である。 |
生涯
編集ニュージャージー州生まれ。18歳のときヴォードヴィルの一座に加わってその経歴をスタートさせた。1920年代の半ばにはブロードウェイで演劇に出演し、1920年代が終わる頃には映画界入りを果たした。その後約20年間、彼は性格俳優として、映画『トムソーヤーの冒険』(1938年)の保安官役のような脇役や端役を多く演じて成功を収めた。キリアンがしばしば演じたのは悪役であり、1942年の映画撮影でジョン・ウェインと乱闘シーンを演じているときに、彼は眼に重傷を負い、片目を失うことを余儀なくされた。
1950年代、赤狩りの時期にキリアンは彼の政治的信条によりハリウッド・ブラックリストに挙げられ、映画への出演ができなくなったため、舞台に復帰して生活の糧を得ていた。赤狩りの終焉後、キリアンはテレビドラマシリーズへのゲスト出演を始めた。テレビドラマでの最もよく知られた役柄はドラマ『メアリー・ハートマン、メアリー・ハートマン』(en:Mary Hartman, Mary Hartman、1976年)のラーキンお祖父ちゃんである。
私生活において、キリアンは46年にわたってデイジー・ジョンソンと連れ添ったが、その結婚生活は1961年のデイジーの死によって終わった。キリアンはハリウッドのアパートメントで単身で暮らしていたが、1979年、88歳のときに強盗の被害に遭い、殴打されたことが原因で死亡した。キリアンはロサンゼルスのウエストウッド・メモリアルパークに埋葬された。
主な出演作品
編集映画
編集- 『港に異常なし』 Riffraff(1935年)
- 『深夜の出来事』 Bad Boy(1935年)
- 『粋な紐育っ子』 The Music Goes Round(1936年)
- 『第七天国』 Seventh Heaven(1937年)
- 『トム・ソーヤの冒険』 The Adventures of Tom Sawyer(1938年)
- 『コンドル』 Only Angels Have Wings(1939年)
- 『ヴァジニアの血闘』 Virginia City(1940年)
- 『白昼の決闘』 Duel in the sun(1946年)
- 『紳士協定 (映画)』 Gentleman's Agreement(1947年)
- 『西部の怒り』 The Showdown(1950年)
テレビ
編集- 『猿の惑星』テレビドラマ版(en:Planet of the Apes (TV series))第5話『遺産』The Legacy(1974年)
- 『ガンスモーク』(en:Gunsmoke)20シーズン第8話(1974年)
- 『メアリー・ハートマン、メアリー・ハートマン』(1976年)