ワナ (競走馬)

日本の競走馬

ワナ(欧字名:Wana2000年3月31日 - 2020年6月7日)は、日本競走馬繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍に2002年新潟2歳ステークス

ワナ
第63回桜花賞パドック(2003年4月13日)
欧字表記 Wana[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2000年3月31日[1]
死没 2020年6月7日(20歳没)
フジキセキ[1]
メロンパン[1]
母の父 Theatrical[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町[1]
生産者 木村牧場[1]
馬主 小田切有一[1]
調教師 音無秀孝栗東[1]
競走成績
生涯成績 9戦2勝[1]
獲得賞金 4,3395,000円[1]
勝ち鞍
GIII 新潟2歳S 2002年
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経歴

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競走馬時代

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現役時代は珍馬名で知られる小田切有一の所有馬として音無秀孝厩舎に預託された。2002年6月16日、阪神競馬場での新馬戦にてデビュー。池添謙一が騎乗し、2着キタサンペンダントに3馬身差をつけて勝利した。続く9月1日の新潟2歳ステークスでは田中勝春に乗り替わり、10番手追走から2歳レコードのタイムで重賞勝ちを飾った。競馬評論家の柏木集保は「うまく中団の外で折り合い、先に抜け出した馬をねじ伏せるようにかわしたレースぶりは、ハデではないが非常に渋い。この牝馬はスケールがありそうだ。」と高評価を与えた[2]

しかしこの勝利を最後に馬券対象になることはなく、2004年6月20日の五稜郭特別(函館競馬場、芝2000メートル)10着を最後に登録を抹消された。通算9戦2勝(中央競馬)。9戦すべてで騎手が乗り替わった。

引退後

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引退後は生まれ故郷の木村牧場(浦河町)で繁殖入り[3]。2010年8月22日、キョウジ(2007年産、父キングカメハメハ)が未勝利戦に勝利し、産駒の中央競馬初勝利となった。

2020年6月7日に死亡[4]。20歳没。

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.comの情報[5]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2002.06.16 阪神 2歳新馬 芝1400m(良) 11 8 10 009.30(4人) 01着 R1:23.6(35.6) -0.5 0池添謙一 53 (キタサンペンダント) 450
0000.09.01 新潟 新潟2歳S GIII 芝1600m(良) 16 6 12 006.20(4人) 01着 R1:33.8(34.1) -0.0 0田中勝春 54 (ヨシサイバーダイン) 460
0000.11.03 京都 ファンタジーS GIII 芝1400m(良) 12 1 1 003.40(2人) 04着 R1:22.8(34.6) -0.6 0武豊 54 ピースオブワールド 456
0000.12.01 阪神 阪神JF GI 芝1600m(良) 18 2 3 012.10(5人) 10着 R1:35.6(36.1) -0.9 0柴田善臣 54 ピースオブワールド 450
2003.03.16 阪神 フィリーズレビュー GII 芝1400m(稍) 16 5 10 010.10(6人) 11着 R1:24.0(37.1) -1.3 0秋山真一郎 54 ヤマカツリリー 450
0000.04.13 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(良) 17 8 17 072.8(14人) 15着 R1:35.6(36.4) -1.7 0四位洋文 55 スティルインラブ 448
0000.11.30 京都 アンドロメダS OP 芝1200m(不) 12 5 6 070.7(11人) 12着 R1:11.9(36.2) -1.6 0秋山真一郎 52 カルストンライトオ 472
2004.02.01 京都 京都牝馬S GIII 芝1600m(良) 16 2 4 175.1(13人) 13着 R1:34.9(34.8) -0.8 0幸英明 52 チアズメッセージ 478
0000.06.20 函館 五稜郭特別 1000万下 芝2000m(良) 15 6 10 031.30(8人) 10着 R2:02.0(36.4) -0.7 0木幡初広 55 セイコーアカデミー 480

繁殖成績

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生年 馬名 毛色 厩舎 馬主 戦績 出典
初仔 2007年 キョウジ 黒鹿毛 キングカメハメハ 栗東・田中章博 小田切有一 14戦3勝(引退) [6]
2番仔 2010年 モシモシ ジャングルポケット 美浦高橋祥泰
笠松・青木達彦
→美浦・高橋祥泰
47戦3勝(引退・繁殖) [7]
3番仔 2012年 ウナギノボリ 鹿毛 キングカメハメハ 美浦・高橋祥泰 4戦0勝(引退) [8]
4番仔 2014年 イイコトバカリ エンパイアメーカー 栗東・音無秀孝
佐賀・中野博
小田切有一
→小田切光
27戦2勝(引退・繁殖) [9]
5番仔 2015年 スキスキレンパツ 黒鹿毛 キングズベスト 美浦・高橋祥泰
→笠松・青木達彦
小田切有一 9戦0勝(引退) [10]
6番仔 2017年 フェルトオンブレ 鹿毛 ジャングルポケット 栗東・羽月友彦
→佐賀・川田孝好
松岡隆雄
→丸岡啓一
27戦4勝(引退) [11]
7番仔 2018年 ゲツメンチャクリク ディスクリートキャット 美浦・黒岩陽一
→佐賀・中野博
小田切光
→小田切統二
23戦0勝(引退) [12]

血統表

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ワナ血統サンデーサイレンス系 / Hail to Reason 9.38% 4x5 ) (血統表の出典)

フジキセキ
1992 青鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ミルレーサー
Millracer
1983 鹿毛
Le Fabuleux Wild Risk
Anguar
Marston's Mill In Reality
Millicent

*メロンパン
1993 鹿毛
Theatrical
1982 鹿毛
Nureyev Northern Dancer
Special
*ツリーオブノレッジ Sassafras
Sensibility
母の母
Border Dawn
1976 鹿毛
*ピットカーン Petingo
Border Bounty
My Fawn Hugh Lupus
Our Girl F-No.14-c

母はシアトリカルを父に持つアメリカ合衆国生産のメロンパン(中央競馬2戦0勝)。全兄にロロ(中央競馬4勝)、半姉モットヒカリヲ(父アフリート)の産駒にイヤダイヤダ(2005年ニュージーランドトロフィー2着)がいる。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ワナ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年11月22日閲覧。
  2. ^ 柏木集保 (2002年9月2日). “重賞レース回顧 新潟2歳S”. netkeiba.com. 2010年10月1日閲覧。
  3. ^ ワナ引退、繁殖入り”. netkeiba.com (2004年6月25日). 2010年10月1日閲覧。
  4. ^ 血統書サービス”. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年4月22日閲覧。
  5. ^ ワナ | 競走馬データ.netkeiba.com. 2019年8月27日閲覧
  6. ^ キョウジ”. JBISサーチ. 2022年9月14日閲覧。
  7. ^ モシモシ”. JBISサーチ. 2022年9月14日閲覧。
  8. ^ ウナギノボリ”. JBISサーチ. 2022年9月14日閲覧。
  9. ^ イイコトバカリ”. JBISサーチ. 2022年9月25日閲覧。
  10. ^ スキスキレンパツ”. JBISサーチ. 2022年9月14日閲覧。
  11. ^ フェルトオンブレ”. JBISサーチ. 2022年9月14日閲覧。
  12. ^ ゲツメンチャクリク”. JBISサーチ. 2022年9月25日閲覧。

外部リンク

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