ワイルドカードシリーズ
ワイルドカードシリーズ(英: Wild Card Series, WCS)は、メジャーリーグベースボールにおいて、2022年から採用されている一連のポストシーズントーナメント1回戦に相当するステージである。
一部の日本語メディアでは地区シリーズ進出決定戦と訳される場合がある。
概要
編集3地区の優勝チームに加え、地区優勝を逃したチームのうち、勝率の高い3チームをワイルドカードとして6チームでポストシーズンは行われる。地区優勝チームは勝率順にシード1,2,3が割り当てられる。ワイルドカードチームは勝率順にシード4,5,6が割り当てられる。シード1,2はワイルドカードシリーズが免除されて直接ディビジョンシリーズに進出する。シード3,4,5,6がワイルドカードシリーズを戦う。
シード、地区優勝、およびワイルドカードのチームを決定する際、勝率が同じチームが存在した場合はタイブレーカーが適用される。
ワイルドカードは次の2カードとなる。シード3(地区優勝チームの中で最低勝率チーム)がシード6と戦い、シード4がシード5と戦う。シード順の高いチームの本拠地球場にて3戦2勝制を争い、その勝者が、ディビジョンシリーズへ進出する。
ディビジョンシリーズでは、シード3と6の勝者がシード2と戦い、シード4と5の勝者がシード1と戦う。
レギュラーシーズンを別表に示した3地区制にした1994年[1]から2011年までは、各地区の1位チーム3チームに加え、2位の中の最高勝率チーム1チームをワイルドカードとしてプレーオフのリーグセミファイナルに当たる1回戦・ディビジョンシリーズに出場させていた。2012年から2021年までは、ワイルドカードゲームとして、地区優勝3チームを除いたリーグの勝率上位2チームがワイルドカードへのノミネートチームとして進出するかたち[2]を取り、そこでの1試合でのプレーオフで勝利したチームが、ワイルドカードチームとして、このときからプレーオフの2回戦となったディビジョンシリーズへの進出ができるようになっていた。
歴代結果
編集アメリカンリーグ
編集開催年 | 地区1位の最低勝率チーム (ホーム球団) |
対戦成績 | 第3ワイルドカード (ビジター球団) |
第1ワイルドカード (ホーム球団) |
対戦成績 | 第2ワイルドカード (ビジター球団) |
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2022 | クリーブランド・ガーディアンズ(中) | 2-0 | タンパベイ・レイズ(東3位) | トロント・ブルージェイズ(東2位) | 0-2 | シアトル・マリナーズ(西2位) |
2023 | ミネソタ・ツインズ(中) | 2-0 | トロント・ブルージェイズ(東3位) | タンパベイ・レイズ(東2位) | 0-2 | テキサス・レンジャーズ(西2位) |
2024 | ヒューストン・アストロズ(西) | 0-2 | デトロイト・タイガース(中3位) | ボルチモア・オリオールズ(東2位) | 0-2 | カンザスシティ・ロイヤルズ(中2位) |
ナショナルリーグ
編集開催年 | 地区1位の最低勝率チーム (ホーム球団) |
対戦成績 | 第3ワイルドカード (ビジター球団) |
第1ワイルドカード (ホーム球団) |
対戦成績 | 第2ワイルドカード (ビジター球団) |
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2022 | セントルイス・カージナルス(中) | 0-2 | フィラデルフィア・フィリーズ(東3位) | ニューヨーク・メッツ(東2位) | 1-2 | サンディエゴ・パドレス(西2位) |
2023 | ミルウォーキー・ブルワーズ(中) | 0-2 | アリゾナ・ダイヤモンドバックス(西2位) | フィラデルフィア・フィリーズ(東2位) | 2-0 | マイアミ・マーリンズ(東3位) |
2024 | ミルウォーキー・ブルワーズ(中) | 1-2 | ニューヨーク・メッツ(東3位) | サンディエゴ・パドレス(西2位) | 2-0 | アトランタ・ブレーブス(東2位) |
出典
編集- MLBプレーオフ2022(日刊スポーツ)