アンバー (umber) は、水酸化鉄を主成分とし、二酸化マンガン(MnO2)を含む土に由来する褐色無機顔料

マンガン成分を多く含有し、油性固着材を用いる場合に乾燥が速い特徴がある。アンバーの名はイタリア中部のウンブリア州に産出したことに由来する。現在はキプロス産のものがよく使用される。

含水酸化鉄を多く含有する未焼成で生のアンバー土はローアンバー (raw umber) と呼ばれ、やや緑寄りの黄褐色を呈する。アンバーを燃焼したものはバーントアンバー (burnt umber) と呼ばれ、酸化第二鉄 (Fe2O3) を含有してローアンバーより赤味が強く明度の低い褐色を呈する。

黄褐色などの色を表す「琥珀色」もカタカナは同じく「アンバー」と綴るが、英語は「amber」で語源も異なる。

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