ロストフ・ナ・ドヌー (潜水艦)
B-237 ロストフ・ナ・ドヌー(ロシア語: Ростов-на-Дону, Б-237)は、ロシア海軍の通常動力型潜水艦。636.3型(NATOコードネーム:キロ型潜水艦)の26番艦。黒海艦隊第4独立潜水艦旅団所属。
ロストフ・ナ・ドヌー | |
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基本情報 | |
建造所 | アドミラルティ造船所 |
運用者 | ロシア海軍 |
艦種 | 通常動力型潜水艦 |
級名 | 636.3型(キロ型潜水艦) |
母港 | ノヴォロシースク |
所属 | 黒海艦隊 |
艦歴 | |
起工 | 2011年11月21日[1] |
進水 | 2014年6月26日[1] |
就役 | 2014年12月30日[1] |
現況 | 2023年9月13日のウクライナ空軍によるストーム・シャドウ巡航ミサイル攻撃で、乾ドック入渠中に損傷[2]。 |
要目 | |
基準排水量 | 2,300 t |
水中排水量 | 3,040 t |
全長 | 76.2 m |
吃水 | 6.5 m |
主機 | ディーゼル・電気推進 |
出力 | 5,500 - 6,800 sho |
最大速力 | 10 - 12 ノット(水上)、17 - 25 ノット(水中) |
潜航深度 | 300 m |
乗員 | 52名(最大109名) |
兵装 |
533mm魚雷発射管×6門 (魚雷18発または機雷24基、カリブルSLCM) SA-N-8SAMまたはSA-N-10SAM8発 |
艦歴
編集「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日にサンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所で起工、2014年6月26日進水、2014年12月30日に就役した[1]。
ロシアによるウクライナ侵攻中の2023年9月13日、クリミア半島のセヴァストポリの乾ドックに入渠中、ウクライナ空軍のストーム・シャドウ巡航ミサイルによって損傷したと報じられた[3]。黒海艦隊には巡航ミサイルを搭載可能な潜水艦4隻が配備されていたが、そのうちの1隻が失われたとされる[4]。イギリス国防省が公開した衛星写真からは、船体の周りが黒く焦げ、大きく損傷しているのが分かる。また、同時にすぐ横のドックにいたロプーチャ級揚陸艦「ミンスク」も攻撃を受け、損傷した[5]。アメリカの経済誌フォーブスは、ソーシャルメディアに9月18日に投稿された「ロストフ・ナ・ドヌー」の損傷を受けた船体の写真を掲載、巡航ミサイルの直撃を受けた船体中央部が外側にめくれ上がるなどの被害の様子が示された[2]。なお、この「ロストフ・ナ・ドヌー」が廃艦となれば、第二次世界大戦以降ではフォークランド紛争にて大破擱座後海抜処分とされたアルゼンチン海軍の「サンタフェ」以来の戦闘による潜水艦の喪失となるとされ、二次大戦以降に建造され、攻撃を受け喪失した潜水艦としては初である。一部報道では、本艦は修復して現役に復帰されるより、代艦を建造したほうが安く済むとの見方もある[6]。
2024年8月3日、ウクライナ軍参謀本部は、セヴァストポリを攻撃し、修復中のロストフ・ナ・ドヌーを沈没させたと発表した[7]。
脚注
編集出典
編集- ^ a b c d “Submarine B-237 Rostov-on-Don - Project 06363 / Improved Kilo class”. www.kchf.ru. 2023年9月18日閲覧。
- ^ a b “ウクライナの特殊弾頭、ロシア潜水艦を内側から破壊”. Forbes Japan (2023年9月21日). 2023年9月21日閲覧。
- ^ “MSN”. www.msn.com. 2023年9月21日閲覧。
- ^ “ロシア潜水艦被弾の画像公開 「艦隊維持に深刻な影響」 | khb東日本放送”. KHB. 2023年9月21日閲覧。
- ^ “ロシア潜水艦被弾の画像公開 「艦隊維持に深刻な影響」(テレビ朝日系(ANN))”. Yahoo!ニュース. 2023年9月21日閲覧。
- ^ “側面に大きな穴が…ウクライナの空襲で無惨に破壊されたロシア潜水艦”. 中央日報 - 韓国の最新ニュースを日本語でサービスします. 2023年10月3日閲覧。
- ^ “ロシア潜水艦撃沈と発表 ウクライナ、クリミアで”. 共同通信. (2024年8月4日) 2024年8月4日閲覧。