ロイヤル・ヨルダン航空

ヨルダンのフラッグキャリア航空会社

ロイヤル・ヨルダン航空(ロイヤル・ヨルダンこうくう、英称:Royal Jordanian Airlinesアラビア語:الملكية الأردنية)は、ヨルダンの航空会社である。

ロイヤル・ヨルダン航空
الملكية الأردنية
IATA
RJ
ICAO
RJA
コールサイン
JORDANIAN
設立 1963年12月9日
ハブ空港 クィーンアリア国際空港
マイレージサービス Royal Plus
会員ラウンジ Crown Lounge
航空連合 ワンワールド
保有機材数 25機
就航地 58都市
本拠地 アンマン
代表者 Samer A. Majali (CEO)
外部リンク http://www.rj.com/
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概要

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ヨルダン・ハシミテ王国の首都のアンマンに本社を置き、クィーンアリア国際空港を本拠地にしている。ヨルダンのフラッグ・キャリアであり、その名に「ロイヤル」を冠している。なお、旧名称は「アリア・ヨルダン航空 (Alia)」だったが、これはアリア王妃の名をとって名付けられた名称であった。

アラブ航空会社機構 (Arab Air Carriers Organization) の一員であり、同機構の加盟会社が作っているアラベスク航空アライアンスのメンバーでもある。2007年からワンワールドにも加盟している。

なお、航空券の座席予約システムのCRSは、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している[1]

沿革

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ロイヤル・ウイングス

この航空会社は1963年に、当時のヨルダン王国の国王であったフセイン1世によって設立された。ただし、当時の社名は、王妃の名を冠したアリア・ヨルダン航空であった。1963年の年末頃に、カイロとクウェートが最初の就航地に選ばれた。1965年にカラベル10Rを3機導入にするに当たり、ローマに就航した。週末だけの運航ではあったものの、これが初めてのヨーロッパ進出であった。1966年に、IATAに加入した際に、ロンドンとパリに路線を拡大した。アリア・ヨルダン航空は、1960年代後半から1970年代にかけて、路線ネットワークを中東各地からヨーロッパ・東南アジア方面へと拡大した。1980年代には北アメリカ路線も開始した。1977年にアメリカ大陸初進出のニューヨーク線を開設し、さらにその2年後にはヒューストン線も開設した。1986年に、アリア・ヨルダン航空は「ロイヤル・ヨルダン航空 (Royal Jordanian)」に社名変更をした。その後の2001年2月5日には、社名を「Alia – The Royal Jordanian Airlines Company」と改めたものの、既にロイヤル・ヨルダン航空の名称が定着していたため、社名はすぐにまた「ロイヤル・ヨルダン航空」に戻された。

1996年には、チャーター部門を独立させてロイヤル・ウイングス英語版社を設立した。

2007年にワンワールドに加盟した。これが中東の航空会社としては、世界規模の航空連合へ加盟した最初の事例である。2013年にワンワールドに加盟したカタール航空と共に、西アジア地域におけるワンワールドの中心的メンバーとなっている。2014年にボーイング787を受領した。

就航都市

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ロイヤル・ヨルダン航空が拠点を置くアンマンを中心として、約40ヶ国・60都市に就航している。

下表には、コードシェア便による就航路線は含まれない。

ロイヤル・ヨルダン航空 就航都市(2015年7月現在)[2]
都市 空港 備考
東アジア
  香港 香港国際空港 バンコク経由
東南アジア
  タイ バンコク スワンナプーム国際空港
  インドネシア ジャカルタ スカルノ・ハッタ国際空港 クアラルンプール経由(2016年より新規就航)
  マレーシア クアラルンプール クアラルンプール国際空港 バンコク経由(2016年より直行便化)
南アジア
  インド ムンバイ チャットラパティー・シヴァージー国際空港
デリー インディラ・ガンディー国際空港
  スリランカ コロンボ バンダラナイケ国際空港
西アジア
  イラク バグダード バグダード国際空港
バスラ バスラ国際空港
アルビール アルビール国際空港
スレイマニヤ スレイマニヤ国際空港
  イスラエル テルアビブ ベン・グリオン国際空港
  ヨルダン アンマン クィーンアリア国際空港 ハブ空港
アカバ アカバ・キング・フセイン国際空港
  クウェート クウェート クウェート国際空港
  カタール ドーハ ハマド国際空港
  サウジアラビア タブーク タブーク空港 2015年7月15日より[3]
ダンマーム キング・ファハド国際空港
ジッダ キング・アブドゥルアズィーズ国際空港
マディーナ プリンス・モハンマド・ビン・アブドゥルアズィーズ国際空港
リヤド キング・ハーリド国際空港
  シリア ダマスカス ダマスカス国際空港
アレッポ アレッポ国際空港
  アラブ首長国連邦 アブダビ アブダビ国際空港
ドバイ ドバイ国際空港
  イエメン サナア サヌア国際空港
アデン アデン国際空港
アフリカ
  エジプト アレクサンドリア ボルグ・エル・アラブ空港
カイロ カイロ国際空港
シャルム・エル・シェイク シャルム・エル・シェイク国際空港
  ケニア ナイロビ ジョモ・ケニヤッタ国際空港
  リビア トリポリ トリポリ国際空港
ベンガジ ベニナ空港
ミスラタ ミスラタ空港
  スーダン ハルツーム ハルツーム国際空港
  チュニジア チュニス カルタゴ国際空港
ヨーロッパ
  オーストリア ウィーン ウィーン国際空港
  キプロス ラルナカ ラルナカ国際空港
  ドイツ フランクフルト フランクフルト空港
ベルリン ベルリン・テーゲル空港
ミュンヘン ミュンヘン国際空港
  スペイン バルセロナ バルセロナ・エル・プラット国際空港
マドリード アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港
  フランス パリ シャルル・ド・ゴール国際空港
  イギリス ロンドン ロンドン・ヒースロー空港
  ギリシャ アテネ アテネ国際空港
  ハンガリー ブダペスト フェレンツ・リスト国際空港
  イタリア ローマ レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港
ミラノ ミラノ・マルペンサ国際空港
  オランダ アムステルダム アムステルダム・スキポール空港
  ロシア モスクワ ドモジェドヴォ空港
  スイス チューリッヒ チューリッヒ空港
ジュネーヴ ジュネーヴ・コアントラン国際空港
  トルコ イスタンブール アタテュルク国際空港
アンカラ エセンボーア国際空港
  ウクライナ キエフ ボルィースピリ国際空港
北アメリカ
  カナダ モントリオール モントリオール・ミラベル国際空港
  アメリカ合衆国 シカゴ シカゴ・オヘア国際空港
ニューヨーク ジョン・F・ケネディ国際空港
デトロイト デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港
南アメリカ
オセアニア
休・廃止路線

上記以外に、提携航空会社とのコードシェア便が幾つか存在する。日本には、東京国際空港関西国際空港福岡空港などにチャーター便で乗り入れた事も有ったが、定期乗り入れは実現していない。

提携航空会社

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以下は2015年7月現在の提携航空会社である[4]。なお、◎はワンワールド加盟、△はスカイチーム加盟会社。

アンマン発着便

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その他

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機材

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同社が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)はD3で、航空機の形式名は747-2D3B などである。

運用中の機材

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ロイヤル・ヨルダン航空 保有機材(2023年11月現在)[5][6]
機材 保有数 発注数 座席数 備考
C Y
エアバスA319-100 5 - 12 108 120
エアバスA320-200 9 - 16 120 136
12 138 150
- 180 180
エアバスA321-200 2 - 20 148 168
ボーイング787-8 7 - 24 246 270
エンブラエル E175 2 - 12 60 88
エンブラエル E190-E2 - 4 12 80 92 2023年より導入予定
エンブラエル E195 2 - 12 88 100
エンブラエル E195-E2 - 4 12 108 120 2023年より導入予定
貨物機材
エアバスA310-300F 1 - 貨物
28 8

退役機材

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機内サービス

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全ての便で「クラウンクラス」と呼ばれるビジネスクラスと、エコノミークラスの2クラスが設けられている。ビジネスクラスの機内食は、コース料理が提供されている。一方でエコノミークラスの機内食は、中距離線にはフルミール、短距離線では軽食を提供して、差別化が図られている。また、各座席にはパーソナルテレビが設置されており、100を超える映画や音楽やラジオの他に、ゲームを楽しめる。

なお、ヨルダンの国教はイスラム教だが、機内では酒類の提供も実施している[注釈 1]。さらに、ヨルダン国内では、2019年現在もビールなどが製造されている[7]。機内では、ヨルダン産のワインを始めとして、シャンパンやビールの他に、リキュールなども取り揃えられている。

主な事故

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脚注

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注釈

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  1. ^ イスラム教の教義で、飲酒は禁止されている。詳しくはイスラム教の記事を参照。

出典

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  1. ^ Airlines using Amadeus” (英語). アマデウスITグループ. 2016年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月27日閲覧。
  2. ^ Route map” (英語). ロイヤル・ヨルダン航空. 2016年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月21日閲覧。
  3. ^ Tabuk on RJ network starting mid-July” (英語). ロイヤル・ヨルダン航空(Royal Jordanian Airlines) (06 July 2015). 2015年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。12 July 2015閲覧。
  4. ^ Codeshare” (英語). ロイヤル・ヨルダン航空. 2017年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月21日閲覧。
  5. ^ Royal Jordanian Fleet Details and History”. planespotters.net. 2023年12月1日閲覧。
  6. ^ Our fleet” (英語). ロイヤル・ヨルダン航空. 2023年12月1日閲覧。
  7. ^ 二宮書店編集部 『Data Book of The WORLD (2022年版)』 p.247 二宮書店 2022年1月10日発行 ISBN 978-4-8176-0470-5

関連項目

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外部リンク

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