レーベンスティール

日本の競走馬

レーベンスティール(欧字名:Lebensstil :生活格調2020年3月8日 - )は、日本競走馬[1]2023年セントライト記念2024年オールカマーエプソムカップの勝ち馬である。

レーベンスティール
第41回エプソムカップ出走時(2024年6月9日)
欧字表記 Lebensstil[1]
香港表記 生活格調[2]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2020年3月8日(4歳)[1]
リアルスティール[1]
トウカイライフ[1]
母の父 トウカイテイオー[1]
生国 日本の旗 日本北海道日高町[3]
生産者 広富牧場[1]
馬主 (有)キャロットファーム[1]
調教師 田中博康美浦[1]
競走成績
生涯成績 11戦5勝[1]
中央:10戦5勝
海外:1戦0勝
獲得賞金 1億9574万6000円[1]
(2024年10月27日現在)
WBRR L115 / 2023年[4]
勝ち鞍
GII セントライト記念 2023年
GII オールカマー 2024年
GIII エプソムC 2024年
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馬名の意味は、生き様(ドイツ語)。父名、母名より連想。生き様で魅了する馬になるように[3]

経歴

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デビュー前

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2021年のセプテンバーセール1歳に上場され、ノーザンファームに1900万円(税別)で落札される[5]

2022年(2歳)

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11月13日の東京芝1800mの2歳新馬戦に2番人気で出走。好位追走から直線半ばでのちの皐月賞ソールオリエンスとの激しい競り合いとなるもクビ差で2着に敗退[6]。12月10日の中山芝1800mの2歳未勝利戦では3番手追走から残り200mで先頭に立つと後続に3馬身半差をつけ、初勝利を収める[7]

2023年(3歳)

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3月25日の中山芝1800mの3歳1勝クラスで復帰。道中2番手追走も逃げ粘るセオを頭差捕え切れず、2着に敗れる。5月14日の東京芝1800mの3歳1勝クラスでは3番手追走から直線で抜け出すと、後続に5馬身差をつけ2勝目を挙げる。重賞初挑戦となった7月2日のラジオNIKKEI賞では、中団待機から直線でメンバー上がり最速となる34秒4の末脚を繰り出すも、エルトンバローズの3着に敗れた[8]。9月18日のセントライト記念では道中中団で位置し、直線で鋭く脚を伸ばして抜け出すと、最後はソールオリエンスの追撃を振り切って、重賞初制覇を飾った[9]。これにより菊花賞の優先出走権を得たが、レース後の疲労具合を考慮して陣営が無理をさせない方針をとったため、出走を見送ることが発表された[10]

2024年(4歳)

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5月5日の新潟大賞典で復帰。道中5〜6番手追走し直線まで位置取りをキープしていたが直線で伸びず11着に敗れる。次走のエプソムカップは鞍上がクリストフ・ルメールに乗り替わり、中団待機からメンバー最速タイとなる33秒7の末脚を繰り出し最終的には2着に2馬身差をつけて重賞2勝目。夏の間はノーザンファーム天栄に休養に出され10日に帰厩。帰厩後一回り馬体が大きくなり、オールカマーに向けて調整され、9月22日のオールカマーは前走に引き続きクリストフ・ルメールが鞍上になり、道中3〜4番手追走し、直線で馬群の中に閉じ込められるも最内の空いたところを縫って2着に半馬身差をつけ先頭で入線、重賞連覇となった。

次走として10月27日開催の天皇賞(秋)を選択。[11]リバティアイランドドウデュースに次ぐ3番人気に支持されたが、外枠(15頭立て14番)が響き8着に敗退した。

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[12]、netkeiba.com[13]および香港ジョッキークラブ[14]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2022.11.13 東京 2歳新馬 芝1800m(良) 9 6 6 003.10(2人) 02着 R1:50.8(33.2) -0.0 0T.マーカンド 55 ソールオリエンス 480
0000.12.10 中山 2歳未勝利 芝1800m(良) 16 1 2 001.30(1人) 01着 R1:48.4(35.6) -0.6 0T.マーカンド 55 (サルヴァトーレ) 478
2023.03.25 中山 3歳1勝クラス 芝1800m(不) 11 7 9 001.60(1人) 02着 R1:54.6(35.7) -0.0 0戸崎圭太 56 セオ 480
0000.05.14 東京 3歳1勝クラス 芝1800m(良) 13 3 3 001.60(1人) 01着 R1:47.4(33.0) -0.8 0D.レーン 56 (ワイドアラジン) 476
0000.07.02 福島 ラジオNIKKEI賞 GIII 芝1800m(良) 16 7 14 001.90(1人) 03着 R1:47.0(34.4) -0.1 0戸崎圭太 56 エルトンバローズ 474
0000.09.18 中山 セントライト記念 GII 芝2200m(良) 15 3 4 003.80(2人) 01着 R2:11.4(33.9) -0.3 0J.モレイラ 56 (ソールオリエンス) 470
0000.12.10 沙田 香港ヴァーズ G1 芝2400m(Gd)[注釈 1] 8 6 8 002.30(1人)[注釈 2] 08着 R2:32.16(37.03) -2.04 0J.モレイラ 55[注釈 3] Junko 483[注釈 4]
2024.05.05 新潟 新潟大賞典 GIII 芝2000m(良) 16 8 15 003.40(1人) 11着 R2:01.1(34.7) -1.0 0津村明秀 58 ヤマニンサルバム 486
0000.06.09 東京 エプソムC GIII 芝1800m(良) 18 3 6 003.60(1人) 01着 R1:44.7(33.7) -0.3 0C.ルメール 59 (ニシノスーベニア) 482
0000.09.22 中山 オールカマー GII 芝2200m(良) 15 3 4 001.50(1人) 01着 R2:11.8(34.1) -0.1 0C.ルメール 57 (アウスヴァール) 484
0000.10.27 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 15 8 14 004.70(3人) 08着 R1:57.8(33.2) -0.5 0C.ルメール 58 ドウデュース 480
  • 海外の競走の「枠番」欄にはゲート番を記載
  • 香港のオッズ・人気は香港ジョッキークラブのもの(日本式のオッズ表記とした)
  • 競走成績は2024年10月27日現在

血統表

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レーベンスティール血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系

リアルスティール
鹿毛 2012
父の父
ディープインパクト
鹿毛 2002
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
父の母
*ラヴズオンリーミー
鹿毛 2006
Stome Cat Stome bird
Terlingua
Monevassia Mr. Prospector
Miesque

トウカイライフ
黒鹿毛 2007
トウカイテイオー
鹿毛 1988
シンボリルドルフ *パーソロン
スイートルナ
トウカイナチュラル *ナイスダンサー
トウカイミドリ
母の母
ファヴォリ
青鹿毛 1996
*リアルシャダイ Roberto
Desert Vixen
ベイリーフスイータ *ターゴワイス
マギーサンイツ
母系(F-No.) マギージグス系(FN:5) [§ 2]
5代内の近親交配 Hail to Reason S5×M5 Northern Dancer S5×M5 [§ 3]
出典
  1. ^ [17],[18]
  2. ^ [17]
  3. ^ [18]

脚注

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注釈

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  1. ^ 馬場状態の発表は「Good」[15]。これをJRAは「良」と発表した[16]馬場状態#芝馬場参照。
  2. ^ オッズ・人気は香港ジョッキークラブのもの[15]。日本国内では、単勝オッズ1.9倍の1番人気であった。
  3. ^ 斤量は121ポンド[15]、メートル法に換算すると約54.88キログラム(小数点第3位以下を四捨五入)。これをJRAは「55.0kg」と発表した[16]
  4. ^ 馬体重は1065ポンド[15]、メートル法に換算すると約483.08キログラム(小数点第3位以下を四捨五入)。これをJRAは「483kg」と発表した[16]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n レーベンスティール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年12月11日閲覧。
  2. ^ 生活格調 - 馬匹資料 - 賽馬資訊 - 香港賽馬會”. 香港ジョッキークラブ. 2023年12月11日閲覧。
  3. ^ a b 競走馬情報 - レーベンスティール”. 日本中央競馬会. 2023年9月18日閲覧。
  4. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年1月29日閲覧。
  5. ^ JRA競走に勝ったセール出身馬紹介(2024/6/8-9、23頭)”. 馬市.com (2024年6月9日). 2024年6月21日閲覧。
  6. ^ 【2歳新馬・東京5R】ソールオリエンスが人気2頭の競り合い制す!サンケイスポーツ、2022年11月13日配信・閲覧
  7. ^ 【中山4R・2歳未勝利】レーベンスティールが圧倒的1番人気に応えて初勝利サンケイスポーツ、2022年12月10日配信・閲覧
  8. ^ 【ラジオNIKKEI賞】1番人気レーベンスティールは3着 戸崎「位置を取りに行くべきだった」netkeiba.com、2023年7月2日配信・閲覧
  9. ^ 【セントライト記念】レーベンスティールが抜群の瞬発力で突き抜けV!皐月賞馬撃破し菊の主役候補に名乗りサンケイスポーツ、2023年9月18日配信・閲覧
  10. ^ レーベンスティール 菊花賞見送り セントライト記念で重賞初制覇も疲れ抜けず”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ (2023年10月4日). 2023年10月4日閲覧。
  11. ^ レーベンスティールは引き続きルメールとのコンビで天皇賞・秋へ/有力馬情報」『日刊スポーツ』2024年10月10日。2024年10月11日閲覧。
  12. ^ レーベンスティール 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年9月18日閲覧。
  13. ^ レーベンスティールの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年9月18日閲覧。
  14. ^ LEBENSSTIL - The Hong Kong Jockey Club”. 香港ジョッキークラブ. 2023年12月10日閲覧。
  15. ^ a b c d Results - Racing Information - Horse Racing - The Hong Kong Jockey Club”. 香港ジョッキークラブ. 2023年12月10日閲覧。
  16. ^ a b c レース結果:2023年香港ヴァーズ 海外競馬発売 JRA”. 日本中央競馬会. 2023年12月10日閲覧。
  17. ^ a b 血統情報:5代血統表|レーベンスティール”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年9月18日閲覧。>
  18. ^ a b レーベンスティールの血統表”. netkeiba.com. 2023年9月18日閲覧。

外部リンク

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