ルイーダの酒場
ルイーダの酒場(ルイーダのさかば)は、スクウェア・エニックスのコンピュータゲーム『ドラゴンクエストシリーズ』に登場する架空の店である。
概要
編集一部の『DQ』シリーズでの架空の仲間との出会いと別れの場所であり、おもに主人公の仲間であるプレイヤーキャラクターをパーティに加えたり、パーティから離脱させたり、削除したりすることができる。シリーズ3作目『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』でプレイヤーキャラクターを自由に登録・加入・離脱させるシステムとともに初めて登場した。作品によっては、店主・ルイーダ、仲間キャラクターの内容が、全く異なっている。
『IX』の発売以降、この名称は『DQ』以外の場所にも使用されている。作品や店舗によって「LUIDA'S BAR」「ルイーダのカフェ」「LUIDA'S CAFE」名義になることもある。
登場シリーズ
編集ナンバリング作品
編集- ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
- 酒場と「冒険者の登録所」を併設する。2階に冒険者の登録所があり、ここで新規にキャラクターを作成することができる。キャラクターを作成する際には自由に名前を付けることができるほか、職業は戦士、武道家、僧侶、魔法使い、商人、遊び人、盗賊(盗賊はリメイク版のみ)の中から1つ選ぶ。登録できるのは11人(リメイク版では21人)まで。登録しているキャラクターを削除するコマンドはないが、上限人数に達しているときに新たに登録したい場合、指定したキャラクターを削除して登録することが可能である。
- 登録したキャラクターは1階にある酒場でパーティに加えたり、パーティから離脱させたりすることができる。なお、冒険者の登録所で新規に登録しなくても戦士・僧侶・魔法使い各1人が最初から登録されておりパーティに加えることができる。
- ドラゴンクエストV 天空の花嫁
- ストーリー後半で「グランバニア城」の城内に設置される。人間キャラクターである、主人公の妻(仲間に加入後)、男の子、女の子、サンチョ、ピピンをパーティに加えたり、パーティから離脱させたりすることができる。『III』と異なり、キャラクターを新規に登録したり、削除したりすることはできない。
- 本作では戦闘で倒したモンスターを仲間にする仲間モンスターシステムが初登場しているが、仲間モンスターのパーティ加入・離脱と削除を行う施設はルイーダの酒場とは別の「モンスター預り所」である。モンスター預り所は世界を跨いで複数の箇所に点在し、どこからでも同じように利用できる[注釈 1]。
- ドラゴンクエストVI 幻の大地
- 人間キャラクターであるハッサン、ミレーユ、チャモロ、テリー、アモス(仲間になった場合)のパーティ加入と離脱のほか、本作ではモンスター預り所が廃止されルイーダの酒場に統合されたため、仲間モンスターのパーティ加入と離脱の役割も受け持つようになった。世界の複数の箇所に点在し、どこからでも同じように利用できる。キャラクターを新規に登録することはできない。仲間モンスターは削除できるが、人間キャラクターは削除できない(DS版は仲間モンスターが固定のため仲間モンスターの削除も無い)。
- ドラゴンクエストIX 星空の守り人
- 『III』同様のキャラクター作成および削除などの登録場所。戦士、武道家、僧侶、魔法使い、盗賊、旅芸人をポリゴングラフィックで作成出来る。追加配信クエストによっては、ルイーダ本人を含む固定キャラクターの加入もある。この固定キャラクターの削除は不可能である。ナンバリング作品で初めて店主・ルイーダの公式イラストが登場する。本作では「リッカの宿屋」内に設置されている。
- ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
- 「冒険者の酒場」として登場し、カウンターの中にいる人物は各地で異なる。
- オンラインモードではサポートなかまとして自分のキャラクターを登録したり、他のプレイヤーが登録したキャラクターを仲間にできる。サポートなかまを傭うにはゴールドが必要(対象がフレンドの場合は無料)で、12時間・24時間・48時間契約となっている(時間前に仲間からはずすことも出来る)。登録キャラクターが希望条件にいなかったり貸し出し中の場合は、酒場のスタッフ(運営側が用意したキャラクター)で補充される。サポートなかまとして自分のキャラクターが使われた状況に応じて経験値やゴールド、名声がもらえる(本人のログイン時は加算されない)。また、ダーマ神殿 出張所として神官が常駐しており、クエストクリア後に転職が可能となる。なお、駅がある町には必ずあり、どこからでも同じように利用できる。
- オフラインモードでは、クエストクリア後に依頼者が仲間として加入・離脱できるようになる。
派生作品
編集- ドラゴンクエスト モンスターバトルロードIIレジェンド
- 運命の天使ラヴィエルのとどめの一撃発動時に『IX』のリッカの宿屋込みで登場する。
- ドラゴンクエスト モンスターバトルロードビクトリー
- 店頭ムービーで、『IX』のリッカの宿屋込みで登場が発表されている。実際のゲーム中では「ルイーダのカフェ」として登場した。
- ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城
- 空艦バトシエで営業している。店主・ルイーダは『IX』同様の姿をしており、声は甲斐田裕子が担当している。
その他
編集- ドラゴンクエスト公式サイト天空の大神殿
- 2009年3月2日に[1]『ドラゴンクエスト天空の城下町』からリニューアルした公式サイト内にある、仲間とパーティを組める場所。各ユーザーが設定したキャラクターなので、『III』にあった削除は不可能である。店主・ルイーダは『IX』をモチーフとしている。
その他のルイーダの酒場
編集- すれちがい通信中継所
- 「ヨドバシAkiba」を始めとした、一部の家電量販店や和歌山県にあるコミュニティFM「バナナFM」などの『DQ』を含んだゲームのすれちがい通信が出来る場所を指す
- Science BAR(サイエンス・バー)
- 2011年6月17日にオープンした、科学をメインとしたBARであるが、常に店内は最新の設備を導入し、Wi-Fi用設備も当然ある。特に週末や日曜日にはすれ違い通信を目的としていることが多い。充電器も用意してある。
- 勇者ヨシヒコと悪霊の鍵
- 第7話に登場。ヨシヒコが仲間達と一旦別れ、偽物達と行動しようとした際に仲間たちを預けた。なお、ルイーダを演じたのは佐藤江梨子。
LUIDA'S
編集- LUIDA'S BAR
- 2010年1月28日にオープンした、「カラオケ パセラ」の期間限定のオフィシャル・バーのこと。『IX』の発売後の「ヨドバシAkiba」のすれちがい通信で楽しむ人達を見た経営者が、飲食店の運営に考えたのがきっかけである。この依頼からゲームデザイナー・堀井雄二も酒場のメニューに参加している[2]。不定期であるが、ゲストキャラクターによるレア地図配信も行っている[3]。さらに、2010年2月9日には「交響組曲『ドラゴンクエストIX』星空の守り人先行視聴会」後にすぎやまこういちがサプライズで所有のソフトによる『IX』の地図を配布した[4]。
- なお、シリーズ関連のイベントが行われる際には、出張展開されることもある。
- LUIDA'S CAFE with HP
- 2015年3月12日~3月31日の限定店。PC版『X』とヒューレット・パッカードとのコラボ。上記の『LUIDA'S BAR』との違いは酒など無し、軽食メイン。ゲーミングPC試遊がありである[5]。
脚注
編集注釈
編集- ^ オラクルベリー、ポートセルミ、グランバニア、ジャハンナ、の各所。