リラの門』(リラのもん、フランス語: Porte des Lilas)は、1957年に製作・公開されたフランス映画

リラの門
Porte des Lilas
監督 ルネ・クレール
脚本 ルネ・クレール
ジャン・オーレル
原作 ルネ・ファレ
製作 ルネ・クレール
製作総指揮 アンドレ・ダバン
出演者 ピエール・ブラッスール
音楽 ジョルジュ・ブラッサンス
撮影 ロベール・ルフェーヴル
編集 ルイゼット・オートクール
配給 日本の旗 東和
公開 フランスの旗 1957年9月25日
日本の旗 1957年10月6日
上映時間 95分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
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概要

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ルネ・クレールが自らの脚本によって監督、ピエール・ブラッスールなどが出演した。クレール監督円熟期の最高傑作と評されることもある[1]

2019年にはルネ・クレール生誕120周年を記念し、4Kデジタルリマスター版がセテラ・インターナショナル配給でリバイバル公開された[2]

あらすじ

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怠け者だが善良で優しいジュジュと、通称「芸術家」は無二の親友で隣同士に住んでいる。 ある朝、芸術家の部屋に逃走中の強盗殺人犯・バルビエが逃げ込んで来て、拳銃で脅されてやむを得ず地下室に匿う。しかし「人を売るのは嫌、悪事はしてほしくない」と二人は、逃亡で疲弊し体調を崩したバルビエの面倒をみるようになる。 やがてバルビエは高飛びの計画を練り始め、芸術家はその実現を願ったが、ジュジュは「命の恩人」と感謝するバルビエによりいい生活をさせたいと友情らしきものが芽生える。そのためにジュジュは酒をやめ、人が変わったように働き者になり周囲は喜ぶが、彼が想いを寄せる酒場の娘マリアだけは、その変化に裏があると感づく。 マリアは芸術家の部屋に忍び込み恐る恐るバルビエに会うが、秘密を知られたと思ったバルビエは言葉巧みに彼女を籠絡し、その心を掴んでいく。やがて周囲の協力で高飛びのための旅券が手に入り、いざ逃げる段になってバルビエは、マリアをそそのかして彼女の父親の蓄えを持ち出させ一緒に逃げようとする。さらに金だけが目的でいずれ捨てるとうそぶくバルビエに、その金を運んできたジュジュは愕然とし、金目的と知った時のマリアの失望を思って懇願するがバルビエは聞き入れない。 バルビエがジュジュに拳銃を向け、ジュジュはそれでも引き下がらず、揉み合ううちに銃声がして、生き残ったのはジュジュだった。

キャスト

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役名 俳優 日本語吹替
ジュジュ ピエール・ブラッスール 小松方正
芸術家 ジョルジュ・ブラッサンス 千葉耕市
ピエール・バルビエ アンリ・ヴィダル 田畑明彦
マリア ダニー・カレル

スタッフ

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  • 監督・製作:ルネ・クレール
  • 製作総指揮:アンドレ・ダバン
  • 原作:ルネ・ファレ
  • 脚本:ルネ・クレール、ジャン・オーレル
  • 撮影:ロベール・ルフェーヴル
  • 美術:レオン・バルザック
  • 衣装:ロジーヌ・ドラマレ
  • 編集:ルイゼット・オートクール
  • 音楽:ジョルジュ・ブラッサンス、ジャック・メトアン

受賞歴

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脚注

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  1. ^ 巨匠ルネ・クレール監督 生誕120周年記念 [@ceterarene] (2019年5月24日). "<『リラの門』紹介>". X(旧Twitter)より2021年1月4日閲覧
  2. ^ ルネ・クレール生誕120周年記念「巴里祭」「リラの門」4Kデジタルリマスター版公開”. 映画.com (2019年5月8日). 2021年1月4日閲覧。

外部リンク

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