リバプール・ストリート駅

イングランドの鉄道駅

リバプール・ストリート駅(リバプール・ストリートえき、Liverpool Street station、または London Liverpool Street)は、ロンドン都心部、シティ・オブ・ロンドンの北東部に位置するターミナル駅である。シティの金融街が駅の南側に広がっており、超高層ビルが林立している。

Liverpool Street
リバプール・ストリート駅
駅中央広場
Liverpool Streetの位置(Central London内)
Liverpool Street
Liverpool Street
セントラル・ロンドンの地図上でのLiverpool Streetの位置
所在地 ビショップスゲート
行政区 シティ・オブ・ロンドン
運営 ネットワーク・レール
駅コード LST
ホーム数 18
バリアフリー 対応 [1]
ゾーン 1
改札外乗換 バンク駅・モニュメント駅 ロンドン地下鉄 ドックランズ・ライト・レイルウェイ
フェンチャーチ・ストリート駅 [2]
NR年間乗降員数
2008–09 減少 56.198 百万人[3]
2009–10 減少 51.596 百万人[3]
2010–11 増加 55.769 百万人[3]
2011–12 増加 57.106 百万人[3]
2012–13 増加 58.449 百万人[3]
2013–14 増加 63.004 百万人[3]
— 乗換 2.912 百万人[3]
鉄道会社
開設時の所属会社 グレート・イースタン鉄道
グループ化 ロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道
歴史
1874 (1874) Opened
その他
外部リンク
WGS84 北緯51度31分07秒 西経0度04分53秒 / 北緯51.5186度 西経0.0813度 / 51.5186; -0.0813座標: 北緯51度31分07秒 西経0度04分53秒 / 北緯51.5186度 西経0.0813度 / 51.5186; -0.0813
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イギリスの鉄道駅として、乗降客数はウォータールーヴィクトリアに次いで3番目に多い(ロンドンの鉄道駅#駅の概況参照)。 ネットワークレール (Network Rail) によって運営されている18の鉄道駅のうちの1つである。この駅の運賃区分はトラベルカード (Travelcard) ゾーン1に含まれる。

歴史

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リバプールストリート駅での雰囲気に富む張壁

リバプール・ストリート駅は、グレート・イースタン鉄道英語版(GER)によってショーディッチにあったビショップスゲート駅英語版に代わるロンドンの終着駅として1874年に開業した[4]。当時スラム街の中心だったショーディッチはロンドン市民の通勤用途として利便性が悪く、GERはより南下した場所への駅の建設を計画したが、市当局より許可が下りなかった[5]。その後、王立ベスレム病院などが建っていた場所へと計画を変更し、1864年に建設の認可を受けた[6][7]。これに伴い路線および駅舎建設用地に居住していた住民約10,000人が強制立退きとなり、同用地にあったCity of London TheatreおよびCity of London Gasworksの建物は取り壊された[8]

駅の設計は同社の主任技士エドワード・ウィルソン英語版によって行われ、ロンドンを拠点とする大手建設会社である、ルーカスブラザーズ英語版主導のもと建設された。

第一次世界大戦中に、ドイツ空軍 Gotha bomber 航空機による攻撃をロンドンの中で最初に受けた場所である。1917年5月の空襲では1,000ポンド爆弾により162人が死亡した。第二次世界大戦の空襲でも被害を受けた。

路線

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駅のコンコースの一部
 
トレイン・シェッド内の急行 GNER 90型機関車の前景

リバプールストリートはロンドン・スタンステッド空港ケンブリッジローストフトグレート・ヤーマスノリッジイプスウィッチチェルムズフォードコルチェスターブレイントゥリー (Braintree)、及びハリッジ港を含む東部イギリス、同じように北東の多くの郊外の駅への運行を行っている。ここはロンドンの中でも繁栄しているコミューター駅の1つである。ハリッジ (Harwich) へのデイリー急行列車はハリッジから Hoek van Holland へのフェリーに接続している。リバプールストリートからの列車はリヴァプールへ運行を行っていない。

ロンドン地下鉄駅

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Underground station

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Liverpool Street
 
中央広場入口
 
 
Liverpool Street
グレーター・ロンドンの地図上でのLiverpool Streetの位置
所在地 Liverpool Street
行政区 シティ・オブ・ロンドン
運営 ロンドン地下鉄
ホーム数 4
バリアフリー 対応 (東広場のみ)[9]
ゾーン 1
駐輪場 あり
歴史
1875/2/1 本線開業
1875/7/12 ビショップスゲート駅として開業
190911/1 リバプール・ストリート駅に改名
1912/7/28 セントラル線終着駅対応
1946/12/4 セントラル線拡張
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ロンドン地下鉄駅の接続はサークル線メトロポリタン線ハマースミス&シティー線上に sub-surface プラットホーム (1875年に開業) を設けている。3路線共通の西側の駅はムーアゲート駅であり、東側の駅はサークル線及びメトロポリタン線アルドゲイト駅である。ハマースミス&シティー線の次の駅はアルドゲイト・イースト駅 (Aldgate East) である。

隣の駅

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現在

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ナショナル・レール
ナショナル・エクスプレス・イースト・アングリア
グレート・イースタン本線
リバプール・ストリート駅 - ストラトフォード駅
ロンドン - クラクトン=オン=シー/ウォルトン=オン=ザ=ネイズ
リバプール・ストリート駅 - ストラトフォード駅
シェンフィールド・メトロ
リバプール・ストリート駅 - ストラトフォード駅
ロンドン - ブレントリー
リバプール・ストリート駅 - ストラトフォード駅
ロンドン - サウスエンド/サウスミンスター
リバプール・ストリート駅 - ストラトフォード駅
ロンドン - ローストフト
リバプール・ストリート駅 - シェンフィールド駅
ウェスト・アングリア本線
リバプール・ストリート駅 - トッテナム・ヘイル駅
リー・ヴァリー・ラインズ
リバプール・ストリート駅 - ベスナル・グリーン駅
スタンステッド・エクスプレス
リバプール・ストリート駅 - トッテナム・ヘイル駅
c2c
リバプール・ストリート - バーキング
リバプール・ストリート駅 - ストラトフォード駅
Dutchflyer
ロンドン - アムステルダム
リバプール・ストリート駅 - ストラトフォード駅
ロンドン交通局
ロンドン地下鉄
セントラル線
バンク駅 - リバプール・ストリート駅 - ベスナル・グリーン駅
サークル線
ムーアゲート駅 - リバプール・ストリート駅 - アルドゲイト駅
ハマースミス&シティー線
ムーアゲート駅 - リバプール・ストリート駅 - アルドゲイト駅
メトロポリタン線
ムーアゲート駅 - リバプール・ストリート駅 - アルドゲイト駅

将来

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クロスレイル
クロスレイル
クロスレイル1
ファリンドン駅 - リヴァプール・ストリート駅 - ホワイトチャペル駅

ホームの配置

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ロンドン地下鉄

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サークル線、ハマースミス&シティー線、メトロポリタン線

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相対式ホーム
1番線ホーム(外回りのホーム)

サークル線 ハマースミス方面
ハマースミス&シティー線 ハマースミス方面
メトロポリタン線 アルドゲイト方面


サークル線 エッジウェア・ロード方面
ハマースミス&シティー線 バーキング方面
メトロポリタン線 アックスブリッジアマーシャムチェシャムまたはワトフォード方面

2番線ホーム(内回りのホーム)
相対式ホーム


セントラル線

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セントラル線 エッピングハイノールトまたはハイノールト経由ウッドフォード方面

4番線ホーム(東方面)
島式ホーム
5番線ホーム(西方面)

セントラル線 イーリング・ブロードウェイまたはウェスト・ルイスリップ方面

脚注

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  1. ^ London and South East” (PDF). National Rail Enquiries. 2009年3月6日閲覧。
  2. ^ Out of Station Interchanges” (Microsoft Excel). ロンドン交通局 (May 2011). 2012年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月1日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g Station usage estimates”. Rail statistics. Office of Rail Regulation. 2015年3月31日閲覧。 注記:統計手法は年により異なる場合がある。
  4. ^ History of Liverpool Street station”. Network Rail. 8 April 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月10日閲覧。
  5. ^ Weinreb, Ben; Hibbert, Christopher; Keay, Julia; Keay, John (2008). The London Encyclopedia. Pan MacMillan. pp. 490–491. ISBN 978-1-4050-4924-5
  6. ^ Kellett, John R. (2007). The Impact of Railways on Victorian Cities (digital reprint). p. 52 
  7. ^ Rickards, George Kettilby (1864). The Statutes of the United Kingdom of Great Britain and Ireland 27 & 28 Victoria 1864. pp. 954-956. https://books.google.com/books?id=R1ZDAAAAcAAJ&pg=PA954 
  8. ^ Jackson, Alan A. (1984). London's Termini. London: David & Charles. p. 109. ISBN 0-330-02747-6 
  9. ^ Step free Tube Guide” (PDF). Transport for London. 3 June 2015時点のオリジナルよりアーカイブ9 August 2020閲覧。
  10. ^ Liverpool Street Underground Station”. Transport for London. 25 August 2016閲覧。

関連項目

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外部リンク

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