カルロス・エンリケ・ノラスコCarlos Enrique Nolasco, 1982年12月13日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州リバーサイド郡コロナ出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

リッキー・ノラスコ
Ricky Nolasco
ミネソタ・ツインズ時代
(2016年4月6日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州リバーサイド郡コロナ
生年月日 (1982-12-13) 1982年12月13日(41歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2001年 MLBドラフト4巡目(全体108位)でシカゴ・カブスから指名
初出場 2006年4月5日 ヒューストン・アストロズ
最終出場 2017年9月30日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

愛称はトリッキー[1]

経歴

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プロ入りとカブス傘下時代

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2001年のMLBドラフト4巡目(全体108位)でシカゴ・カブスから指名され、プロ入り。

2005年にAA級ウェストテン・ダイヤモンドジャックスで14勝(リーグ最多タイ)、防御率2.87、173奪三振(リーグ最多)を記録し、サザンリーグの最優秀投手に選出された[2]

マーリンズ時代

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フロリダ・マーリンズ時代
(2009年5月3日)

2005年12月7日にフアン・ピエールとのトレードで、セルジオ・ミトレレニエル・ピントとともにフロリダ・マーリンズへ移籍[2]

2006年4月5日にメジャーデビュー。同年、ノラスコは11勝を記録し、スコット・オルセンジョシュ・ジョンソンアニバル・サンチェスらと共にメジャー史上初の同一チーム新人4投手が2けた勝利という快挙を達成[3]

2007年は5月17日の登板を最後にシーズンを終え、5試合にしか登板出来なかった。

2008年はチーム最多の15勝、186奪三振を記録し復活した。

2009年は13勝、防御率5.06と前年より悪化したが、自身初の投球回数を上回る195奪三振を記録。シーズン最後の登板となった9月30日のブレーブス戦で16奪三振を記録し、A.J.バーネットの14奪三振の球団記録を更新。また、トム・シーバーの持つ10人連続奪三振のMLB記録に次ぐ、9人連続奪三振を記録[4]

2010年は膝の故障で故障者リスト入りした影響もあって、26試合の先発登板で157.1イニングに終わったが、勝ち運も味方につけて3年連続2桁勝利となる14勝を記録した[5]。この年、「プレートに足をかけたあと指を口に持っていくと自動的にボールを1つカウントする」という新ルールが制定されたのだが、ノラスコはうっかりと指を口元にやってしまい、MLBで初めてこのルールを受けた投手になった[5]

2011年は4年ぶりに負け越したが、200イニング以上投げて10勝(12敗)を挙げ、2桁勝利の記録が4年連続となった。被安打244は、ナ・リーグワースト1位の数値だった。

2012年もローテーション通りに登板し、2年連続で負け越したものの2桁勝利を記録した。奪三振数が低下傾向になり、過去には投球イニング数を上回る三振を奪ったシーズンもあったが、この年は125奪三振に留まった。

2013年は18試合に登板して5勝8敗と負け越した。

ドジャース時代

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ロサンゼルス・ドジャース時代
(2013年7月9日)

2013年7月6日にマイナー3選手とのトレードで、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍した。

ドジャース移籍後は、チームの主力先発投手であるザック・グレインキーのピッチングを参考にした事が功を奏し、シーズン終盤に12試合連続で自責点を3以内に抑えた[6]。その結果、移籍後は8勝3敗と大きく勝ち越して、シーズン通算では13勝を記録。2008年からの連続2ケタ勝利の記録が6年連続まで伸びた。10月31日にFAとなった。

ツインズ時代

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2013年11月27日にミネソタ・ツインズと4年総額4900万ドルで契約に合意し、12月3日に正式に発表された[7]。ツインズは先発ローテーションを再建すべく、6年連続二桁勝利・例年200イニング前後に投げるノラスコを計算出来るとして獲得した[6]が、防御率5.38、6勝12敗、159イニングで203安打と22本塁打を食らうなど不振に陥った。

2015年は5勝を挙げ通算100勝を達成したが、9試合登板、防御率6.75に終わった。

2016年、先発ローテーションに入って移籍するまでに21試合に登板したが、4勝8敗、防御率5.13、WHIP1.35という成績に終わった。

エンゼルス時代

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ロサンゼルス・エンゼルス時代
(2017年7月26日)

2016年8月1日にヘクター・サンティアゴアラン・ブセニッツとのトレードで、アレックス・メイヤー、金銭と共にロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した[8]。エンゼルスでも先発ローテーションに入り、11試合に先発登板。4勝6敗と負け越したが、防御率は3.21まで改善するなど、久々に調子を取り戻した。年間合計では32試合に先発登板して197.2イニングを投げ、防御率4.42、8勝14敗、WHIP1.25という成績を記録した。ツインズでの炎上が響いて、2013年以来となる2桁勝利には届かなかった。

2017年開幕投手を務めるなど33試合に先発したが、6勝15敗、防御率も4.92と前年よりも悪化した。11月3日にFAとなった[9]

ロイヤルズ傘下時代

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2018年3月7日に、カンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[9]。3月24日に自由契約となった[9]

ダイヤモンドバックス傘下時代

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2019年2月8日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、この年のスプリングトレーニングに招待選手として参加した[9]。メジャーへの昇格機会はなく、オフの11月7日にFAとなった[9]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2006 FLA
MIA
35 22 0 0 0 11 11 0 2 .500 613 140.0 157 20 41 5 10 99 7 0 86 75 4.82 1.41
2007 5 4 0 0 0 1 2 0 0 .333 99 21.1 26 3 9 2 1 11 1 0 16 13 5.48 1.64
2008 34 32 1 1 0 15 8 0 0 .652 868 212.1 192 28 42 6 6 186 1 3 88 83 3.52 1.10
2009 31 31 2 0 2 13 9 0 0 .591 785 185.0 188 23 44 7 2 195 2 0 111 104 5.06 1.25
2010 26 26 1 0 0 14 9 0 0 .609 665 157.2 169 24 33 1 2 147 5 0 82 79 4.51 1.28
2011 33 33 2 1 0 10 12 0 0 .455 891 206.0 244 20 44 8 3 148 6 0 117 107 4.67 1.40
2012 31 31 3 2 0 12 13 0 0 .480 832 191.0 214 18 47 9 8 125 8 1 100 95 4.48 1.37
2013 18 18 0 0 0 5 8 0 0 .385 468 112.1 112 11 25 1 4 90 4 0 50 48 3.85 1.22
LAD 16 15 0 0 0 8 3 0 0 .727 366 87.0 83 6 21 0 6 75 1 0 40 34 3.52 1.20
'13計 34 33 0 0 0 13 11 0 0 .542 834 199.1 195 17 46 1 10 165 5 0 90 82 3.70 1.21
2014 MIN 27 27 1 0 0 6 12 0 0 .333 695 159.0 203 23 38 1 5 115 5 0 96 95 5.38 1.52
2015 9 8 0 0 0 5 2 0 0 .714 173 37.1 50 3 14 2 1 35 1 1 31 28 6.75 1.71
2016 21 21 0 0 0 4 8 0 0 .333 527 124.2 139 18 29 0 3 93 4 0 77 71 5.13 1.35
LAA 11 11 1 1 1 4 6 0 0 .400 290 73.0 63 8 15 0 2 51 3 0 27 26 3.21 1.07
'16計 32 32 1 1 1 8 14 0 0 .364 817 197.2 202 26 44 0 5 144 7 0 104 97 4.42 1.25
2017 33 33 1 1 0 6 15 0 0 .286 787 181.0 205 35 58 3 3 143 4 0 102 99 4.92 1.45
MLB:12年 330 312 12 6 3 114 118 0 2 .491 8059 1887.2 2045 239 460 45 56 1513 52 5 1023 957 4.56 1.33
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • FLA(フロリダ・マーリンズ)は、2012年にMIA(マイアミ・マーリンズ)に球団名を変更

年度別守備成績

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投手(P)












2006 FLA
MIA
35 8 13 4 2 .840
2007 5 1 1 0 0 1.000
2008 34 14 15 0 1 1.000
2009 31 12 19 0 1 1.000
2010 26 9 18 3 1 .900
2011 33 10 23 1 2 .971
2012 31 22 21 1 3 .977
2013 18 10 8 1 0 .947
LAD 16 4 19 1 0 .958
'13計 34 14 27 2 0 .953
2014 MIN 27 8 13 0 0 1.000
2015 9 2 1 1 0 .750
2016 21 6 17 1 1 .958
LAA 11 4 6 1 1 .909
'16計 32 10 23 2 2 .943
2017 33 11 10 2 0 .913
MLB 330 121 184 16 12 .950
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

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  • 47(2006年 - 2017年)

脚注

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  1. ^ Maria Guardado (2017年8月24日). “Explaining Angels Players Weekend nicknames” (英語). MLB.com. 2018年3月6日閲覧。
  2. ^ a b Marlins acquire pitchers Sergio Mitre, Ricky Nolasco and Renyel Pinto from Cubs for Juan Pierre” (英語). MLB.com (2005年12月7日). 2009年11月1日閲覧。
  3. ^ Joe Frisaro (2006年9月27日). “Sanchez helps make more history” (英語). MLB.com. 2007年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月1日閲覧。
  4. ^ Associated Press (2009年9月30日). “Nolasco fans team-record 16, including nine straight, in Marlins' win” (英語). ESPN. 2009年11月1日閲覧。
  5. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2011』廣済堂出版、2011年、286頁。ISBN 978-4-331-51518-1 
  6. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、161頁。ISBN 978-4-331-51809-0 
  7. ^ Rhett Bollinger (2013年12月3日). “Twins introduce free-agent righty Nolasco”. MLB.com. 2018年3月8日閲覧。
  8. ^ Miller, Phil (2016年8月1日). “Twins trade Ricky Nolasco and Alex Meyer to Angels for Hector Santiago”. Star Tribune. 2016年8月8日閲覧。
  9. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。2022年6月5日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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