リチャード・バック
リチャード・バック(Richard Bach、1936年6月23日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州生まれの飛行家、作家。飛行機に関するルポルタージュ風の作品を書いていたが、1970年に『かもめのジョナサン』を発表した。当初はほとんど評判にならなかったが、1972年に突如ベストセラーのトップに躍り出た。各国語に翻訳され、日本でもロングセラーとなっている。
作曲家のヨハン・ゼバスティアン・バッハの子孫だと称している[1][2]。自己啓発セミナーのシルバ・マインド・コントロール(現シルバメソッド)の卒業生[3]。
2012年8月31日、自家用の飛行機でワシントン州サンフアン島を飛行中、電線に引っかかって飛行機が大破し、重傷を負った[4]。
作品
編集- 『かもめのジョナサン』五木寛之訳 新潮社 1974 のち文庫
- 『王様の空』中田耕治訳 三笠書房 1974
- 『飛べ、銀色の空へ』稲葉明雄訳 草思社 1974
- 『ぼくの複葉機』小鷹信光訳 早川書房 1974
- 『翼の贈物』新庄哲夫訳 新潮社 1975
- 『イリュージョン 退屈してる救世主の冒険』村上龍訳 集英社 1977 のち文庫
- 『イリュージョン 悩める救世主の不思議な体験』佐宗鈴夫訳 集英社 2006 のち文庫
- 『夜と嵐をついて』大原寿人訳 筑摩書房 1978
- 『飛べ、光のなかを飛べ、永遠のときを』沼田篤良訳 評論社 1986
- 『One』平尾圭吾訳 ティビーエス・ブリタニカ 1990 のち集英社文庫
- 『翼にのったソウルメイト』飯田昌夫訳 マガジンハウス 1993
- 『僕たちの冒険』北代晋一訳 ティビーエス・ブリタニカ 1997
- フェレット物語 (「フェレットの冒険」(2巻まで)より改題)法村里絵訳
- フェレット物語1 海の救助隊 (2008年) 新潮社、のち文庫
- フェレット物語2 嵐のなかのパイロット (2008年) 新潮社、のち文庫
- フェレット物語3 二匹は人気作家 (2009年) 新潮文庫
- フェレット物語4 大女優の恋 (2009年) 新潮文庫
- フェレット物語5 名探偵の大発見 (2009年) 新潮文庫
- 『ヒプノタイジング・マリア』 和田穹男監修、 天野惠梨香訳、めるくまーる 2013
脚注
編集- ^ 小鷹信光『翻訳という仕事』p.133(ジャパンタイムズ、1991年)。
- ^ Christopher Fowler (2008年11月16日). “Forgotten Authors No.14: Richard Bach” (英語). インデペンデント. 2020年6月10日閲覧。
- ^ John Ankerberg、John Weldon 著 Encyclopedia of New Age Beliefs (In Defense of the Faith Series, 1) 、1996年 p.555
- ^ Jonathan Livingston Seagull author Richard Bach crashes plane BBC News 2012年9月2日閲覧