ラマー (コロラド州)

アメリカ合衆国コロラド州の都市

ラマー: Lamar)は、アメリカ合衆国コロラド州の都市。プロワーズ郡の郡庁所在地である[7]。人口は7,687人(2020年)。ホームルール英語版制度を採用した自治体である。

ラマー
Lamar
メインストリート
メインストリート
プロワーズ郡における位置
プロワーズ郡における位置
座標:北緯38度05分10秒 西経102度37分10秒 / 北緯38.08611度 西経102.61944度 / 38.08611; -102.61944
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
コロラド州
プロワーズ郡[1]
法人化 1886年12月5日[2]
政府
 • 種別 ホームルール自治体英語版[1]
面積
 • 合計 5.20 mi2 (13.47 km2)
 • 陸地 5.18 mi2 (13.41 km2)
 • 水域 0.02 mi2 (0.05 km2)
標高 3,625 ft (1,105 m)
人口
(2020年)[5]
 • 合計 7,687人
等時帯 UTC-7 (山岳部標準時)
 • 夏時間 UTC-6 (山岳部夏時間)
ZIPコード[6]
81052
市外局番 719
FIPSコード 08-43110
GNIS feature ID 0203835
ウェブサイト City Website

歴史

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1886年に法人化した。「ラマー」の名は、アメリカ合衆国内務長官を務めたルシウス・Q・C・ラマー二世英語版[8]に由来する。

1889年にはプロワーズ郡の郡庁所在地に選ばれた。

ピエール・オージェ観測所英語版の北部施設は、ラマー近郊に建設が予定されている[9]

 
ラマー駅英語版は復元され、観光案内所として運営されている

地理および気候

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ラマーは、北緯38度5分10秒 西経102度37分10秒 / 北緯38.08611度 西経102.61944度 / 38.08611; -102.61944に位置する。アメリカ合衆国国勢調査局によれば、市域は4.2平方マイル (11 km2)で、水域はほとんど存在しない。コロラド州南東部を流れ、ラマーを掠めるアーカンザス川が通るプエブロの東部に位置する。

インド洋に浮かぶアムステルダム島対蹠地、つまり俗にいうところの「地球の裏側」はラマー近郊にある[10]。アメリカ合衆国領土の対蹠地はインド洋上であり、対蹠地に島があるのはたった3箇所だけである。

ラマーの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °F°C 74
(23)
87
(31)
89
(32)
94
(34)
103
(39)
111
(44)
109
(43)
109
(43)
104
(40)
95
(35)
86
(30)
73
(23)
111
(44)
平均最高気温 °F°C 45.1
(7.3)
49.2
(9.6)
59.5
(15.3)
68.8
(20.4)
77.9
(25.5)
87.5
(30.8)
93.0
(33.9)
90.5
(32.5)
83.0
(28.3)
70.3
(21.3)
56.4
(13.6)
45.2
(7.3)
68.9
(20.5)
平均最低気温 °F°C 14.5
(−9.7)
18.0
(−7.8)
26.7
(−2.9)
36.3
(2.4)
47.4
(8.6)
57.5
(14.2)
62.5
(16.9)
61.1
(16.2)
51.2
(10.7)
36.6
(2.6)
24.1
(−4.4)
14.9
(−9.5)
37.6
(3.1)
最低気温記録 °F°C −15
(−26)
−17
(−27)
−5
(−21)
14
(−10)
27
(−3)
38
(3)
49
(9)
49
(9)
34
(1)
19
(−7)
−5
(−21)
−15
(−26)
−15
(−26)
降水量 inch (mm) 0.44
(11.2)
0.48
(12.2)
0.87
(22.1)
1.32
(33.5)
2.12
(53.8)
2.39
(60.7)
2.36
(59.9)
2.51
(63.8)
1.35
(34.3)
1.01
(25.7)
0.52
(13.2)
0.47
(11.9)
15.84
(402.3)
降雪量 inch (cm) 6.5
(16.5)
5.0
(12.7)
5.0
(12.7)
1.8
(4.6)
0.0
(0)
0.0
(0)
0.0
(0)
0.0
(0)
0.1
(0.3)
1.4
(3.6)
3.3
(8.4)
6.1
(15.5)
29.2
(74.2)
出典:NOAA[11]

註釈: 平均は1981年から2010年のもの。最高最低記録は2000年から2016年のもの。

人口動態

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人口推移
人口
1890566
190098774.4%
19102,977201.6%
19202,512−15.6%
19304,23368.5%
19404,4455.0%
19506,82953.6%
19607,3697.9%
19707,7975.8%
19807,713−1.1%
19908,3438.2%
20008,8696.3%
20107,804−12.0%
20207,687−1.5%
U.S. Decennial Census[12]

2000年の国勢調査[13]によれば、3,324世帯、2,247の家族、8,869人が市内に居住している。人口密度は、2,095.8人/平方マイル (809.5/km2) である。住居の数は3,656棟で、その密度は863.9棟/平方マイル (333.7/km2) である。

人種は76.24%が白人、2.57%が混血、ネイティブ・アメリカンが1.48%、その他に分類される人種が18.81%、アフリカ系アメリカ人アジア系、太平洋諸島系 (Pacific Islander) の合計は1%を下回る。36.54%がヒスパニック系ラテン系である。

3,324世帯中、36.0%は18歳以下の子どもがおり、49.2%は結婚している。13.3%は夫がいない女性世帯主となっており、32.4%は非家族世帯である。28.2%は単身世帯で、12.4%に至っては65歳以上の高齢者の単身世帯である。平均世帯人数は2.59人で、家族を構成しているものに限れば3.18人である。

年代別の人口は次のとおりである。なお、年齢の中央値は31歳である。

  • 18歳以下: 29.1%
  • 18 - 24歳: 12.1%
  • 25 - 44歳: 26.1%
  • 45 - 64歳: 19.5%
  • 65歳以上: 13.1%

性比は、女性100人に対し、男性98.6人である。18歳以上の人口に限って言えば、女性100人に対し、男性95.8人となる。

世帯収入の中央値は、28,660米ドルであり、家族を構成している世帯に限ると32,560米ドルとなる。男性の収入の中央値が24,145米ドルであるのに対し、女性のそれは20,133米ドルである。一人当たり収入は13,900米ドルとなる。14.4%の家族、人口の19.7%が貧困線未満で生活しており、18歳未満の子どもの29.5%と65歳以上の高齢者の12.2%もその中に含まれる。

教育

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公立学校

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ラマーは、RE-2学校区の一部である[14][15]

高等教育

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1937年創立のラマー・コミュニティ・カレッジ英語版がある[16]

経済

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元々は農業を基盤として立ち上がった町であるが、1981年にドイツのバス製造会社のネオプランが、アメリカ進出(詳細は en:Neoplan USA も参照)の際にラマーを拠点に置き[17]650人を雇用した。しかし、ラマーの工場は2006年に閉鎖され、それ以来は、観光産業が中心となっている[18]

交通

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鉄道

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サウスウェスト・チーフという、シカゴロサンゼルス間を結ぶアムトラックの長距離列車が、ラマー駅英語版から利用できる。運行間隔はシカゴ行き・ロサンゼルス行き、それぞれ一日一本である。

バス

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グレイハウンドが運行しているビーライン・エクスプレス (BeeLine Express) が、ウィチタ方面・プエブロ方面に出ている[19][20]

道路

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ゆかりのある人物

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ラマーに生まれ育ったか、居住したことのある人物を以下に挙げた。

出典

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  1. ^ a b Active Colorado Municipalities”. State of Colorado, Department of Local Affairs. 2010年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月1日閲覧。
  2. ^ Colorado Municipal Incorporations”. State of Colorado, Department of Personnel & Administration, Colorado State Archives (2004年12月1日). 2007年9月2日閲覧。
  3. ^ 2016 U.S. Gazetteer Files”. United States Census Bureau. Jul 25, 2017閲覧。
  4. ^ US Board on Geographic Names”. United States Geological Survey (2007年10月25日). 2008年1月31日閲覧。
  5. ^ Quickfacts.census.gov”. 30 Oct 2024閲覧。
  6. ^ ZIP Code Lookup” (JavaScript/HTML). United States Postal Service. November 23, 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。November 13, 2007閲覧。
  7. ^ Find a County”. National Association of Counties. 2011年6月7日閲覧。
  8. ^ Gannett, Henry (1905). The Origin of Certain Place Names in the United States. Government Printing Office. pp. 180. https://books.google.com/books?id=9V1IAAAAMAAJ&pg=PA180#v=onepage&q&f=false 
  9. ^ Pierre Auger Observatory - Northern Auger Site
  10. ^ Tim Vasquez. “United States antipodes”. weathergraphics.com. 2017年11月24日閲覧。
  11. ^ Observed Weather Reports”. National Oceanic and Atmospheric Administration. February 19, 2016閲覧。
  12. ^ Census of Population and Housing”. Census.gov. June 4, 2015閲覧。
  13. ^ American FactFinder”. United States Census Bureau. 2008年1月31日閲覧。
  14. ^ Lamar School District
  15. ^ Lamar School District RE-2”. 10 January 2014閲覧。
  16. ^ About LCC”. 10 January 2014閲覧。
  17. ^ Neoplan USA Reports Manufacturing Plant Shutdown”. American Public Transportation Association (2006年1月30日). 2017年11月24日閲覧。
  18. ^ City of Lamar, Colorado Cultural Resource Survey: Architectural & Historical Survey Report”. historycolorado.com (October 2012). 2017年10月3日閲覧。
  19. ^ BeeLine Express
  20. ^ Greyhound Lines
  21. ^ Allott, Gordon Llewellyn, (1907-1989)”. Biographical Directory of the United States Congress. U.S. Congress. 2016年6月21日閲覧。
  22. ^ Edwards, Bill. “Marvin E. Ashbaugh”. RagPiano.com. 2016年6月21日閲覧。
  23. ^ Doug Brocail”. Baseball-Reference.com. 2016年6月21日閲覧。
  24. ^ Ken Curtis (I)”. IMDb. 2016年6月21日閲覧。
  25. ^ Scott Elarton”. Baseball-Reference.com. 2016年6月21日閲覧。
  26. ^ Nolte, Carl (2014年7月19日). “Curt Gentry dies: best-selling writer of Manson, Hoover books”. San Francisco Chronicle. 2016年6月21日閲覧。
  27. ^ Summary Bibliography: Gerald Gregg”. Internet Speculative Fiction Database. 2016年6月21日閲覧。
  28. ^ Grisham, Wayne Richard, (1923-2011)”. Biographical Directory of the United States Congress. U.S. Congress. 2016年6月21日閲覧。
  29. ^ Hevesi, Dennis (2012年5月3日). “Floyd D. Hall, Head of Eastern Airlines, Dies at 96”. The New York Times. 2016年6月21日閲覧。
  30. ^ Kenneth Kester's Biography”. Vote Smart. 2016年6月21日閲覧。
  31. ^ Wesley Tuttle [Obituary]”. The Independent (2003年10月15日). July 30, 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月21日閲覧。
  32. ^ Sandy Vance”. Baseball-Reference.com. 2016年6月21日閲覧。

外部リンク

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