ラスト・クリスマス (ワム!の曲)

1984年のイギリスのワム!のシングル曲

ラスト・クリスマス」(: Last Christmas)は、イギリス音楽グループワム! (Wham!) が1984年リリースしたシングル。日本ではクリスマスシーズンになると流れるクリスマスソングの定番曲となっている[1]

「ラスト・クリスマス」
ワム!シングル
リリース
ジャンル ポップス
時間
レーベル コロムビア・レコード(米国)
エピック・レコード(英国)
EPIC・ソニー(日本)
作詞・作曲 ジョージ・マイケル
プロデュース ジョージ・マイケル
チャート最高順位
ワム! シングル 年表
ケアレス・ウィスパー
(1984年)
ラスト・クリスマス
(1984年)
フリーダム
(1985年)
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解説

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人気絶頂だった1984年のクリスマスに合わせて発売されたクリスマスソング

タイトルは「去年のクリスマス」という意味で、クリスマスの失恋をテーマとしている。

ワム!名義で発売された曲ではあるが、実際にはジョージ・マイケルが1人で録音している。ただし、演奏は打ち込みによるもので、ギターがこの曲には入っていないため、ジョージ自身が実際に演奏しているパートはない。

通常のシングル・バージョンのほかに当時流行の12インチ・バージョンが、「プディング・ミックス」という名前で発表された。

1980年代半ばに音楽出版社ディック・ジェームズ・ミュージックは、『涙色の微笑』が本作品と酷似しており盗作だとして、同曲の作者のジョージ・マイケルを訴えた。(後に、この訴訟は示談となった)

現在入手できるのはほとんどがプディング・ミックスの方で、シングル・バージョンの方が収録されているアルバムは、オムニバスを含めても少ない[注 1]

クリスマスソングの定番曲として、現在に至るまで数多くの歌手にカバーされている。また、2007年には「ワム!」名義で「Last Christmas 2007」がリリースされている。

日本でも累計売上が100万枚を突破し[注 2]、大ヒットした[2]

2013年12月22日に施行された、JRA阪神競馬9R「樅の木賞」の本馬場入場曲に採用された[3]

2016年12月25日、世界中で「ラスト・クリスマス」が流れる日に、作詞・作曲のジョージ・マイケルの訃報が世界各国に伝えられた[1][4]

チャート成績

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日本のオリコンチャートでは、1984年12月30日付の総合シングルチャートで最高12位を記録し、同チャートの洋楽シングルチャートでは1988年12月19日に初の1位を獲得し[5]以後、通算で30週1位を獲得した。この1位獲得週数は、2013年現在、最長記録となっている。1992年にはオリコン洋楽シングルチャートの年間チャート1位となった[6]

イギリスでは、1985年のクリスマスの時期に再発売され、再びトップ10入り(6位)を果たした。以降もクリスマスの時期になると、チャートの上位にランクインしている。2016年12月30日発表の全英シングルチャートでは「ラスト・クリスマス」が7位に浮上し[7]、31年ぶりのトップ10入りとなった[8]。2021年1月1日発表の全英シングルチャートで発売から36年目にして初の1位[9]、2023年12月にBBCから発表されたクリスマスチャートで発売から39年目にして初の1位[10]をそれぞれ獲得した。

アメリカではシングルレコードとして発売されていないが、『ビルボード』のアダルト・コンテンポラリーチャートで最高22位、1998年には『ビルボード』のエアプレイチャートで最高58位を記録した。2017年1月7日付のBillboard Hot 100では50位に入り、これがBillboard Hot 100での初チャートインとなった[11]。翌週には41位に浮上した[8]2018年12月15日付のBillboard Hot 100では前週の43位から34位に上昇した。2021年1月2日付のBillboard Hot 100では前週の14位から9位に上昇し、初のトップ10入りとなった。また、『ビルボード』調べによるアメリカでダウンロード回数の多いホリデーソング(クリスマスソング)ランキング(2003年 - 2016年)では10位にランクインされている[12]

カバー

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この曲の日本におけるカバーを記述する。

脚注

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注釈

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  1. ^ 現在はダウンロード形式でシングル・バージョン入手可能。
  2. ^ アナログレコードとCDの合計。

出典

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  1. ^ a b 「元ワム! ジョージ・マイケルさん死去 クリスマスの悲報 悼む声」(朝日新聞 2016年12月27日号・30面)
  2. ^ 桜井美和 (2017年1月18日). “[大手小町]クリスマスの訃報に世界中が衝撃 ジョージ・マイケル”. 読売新聞(YOMIURI ONLINE) (読売新聞社). オリジナルの2017年1月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170118043710/http://www.yomiuri.co.jp/komachi/beauty/celeb/20170117-OYT8T50041.html 2023年12月30日閲覧。 
  3. ^ 阪神9R樅の木賞の入場曲は、Wham!のラスト・クリスマスでした。1984年のリリースでしたね。”. Twitter. 2021年7月29日閲覧。
  4. ^ “元ワム!のジョージ・マイケルさん、クリスマスに死去”. ORICON NEWS (オリコン). (2016年12月26日). https://www.oricon.co.jp/news/2083627/full/ 2023年12月30日閲覧。 
  5. ^ コンピレーション・アルバム『ナンバーワン80s ORICON ヒッツ』の裏ジャケットナンバーワン 70s 80s 90s オリコン・ヒッツ も参照。
  6. ^ コンピレーション・アルバム『ナンバーワン90s ORICON ヒッツ』の裏ジャケットナンバーワン 70s 80s 90s オリコン・ヒッツ も参照。
  7. ^ 2016年最後の全英アルバム・チャート、リトル・ミックスが1位に再浮上、BARKS音楽ニュース、2016年12月31日 13:17:30。
  8. ^ a b ジョージ・マイケル、英チャートで「ラスト・クリスマス」が31年ぶりにトップ10入り、bmr、2017年1月4日 19:42。
  9. ^ Wham!'s Last Christmas goes to number one for the first time、BBC News、2021年01月02日。
  10. ^ ワム!の「ラスト・クリスマス」、英クリスマスチャートで1位に 発売から39年”. CNN.co.jp (2023年12月23日). 2023年12月24日閲覧。
  11. ^ Wham!'s 1984 Classic 'Last Christmas' Makes First Hot 100 Appearance、ビルボード、2016年12月27日。
  12. ^ アメリカでもっともダウンロードされたホリデーソングは?、映画.com、2016年12月8日 12:00
  13. ^ NONA REEVES/Choice III by NONA REEVES”. tower.jp. 2022年4月16日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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