ヨルデニス・ウガス・エルナンデスYordenis Ugás Hernández1986年7月14日 - )は、キューバプロボクサーサンティアーゴ・デ・クーバ出身。元WBA世界ウェルター級スーパー王者北京オリンピックライト級銅メダリスト

ヨルデニス・ウガス
基本情報
本名 ヨルデニス・ウガス・エルナンデス
通称 54 Milagros(54の奇跡)
階級 ウェルター級
身長 177cm
リーチ 187cm
国籍  キューバ
誕生日 (1986-07-14) 1986年7月14日(38歳)
出身地 サンティアーゴ・デ・クーバ
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 33
勝ち 27
KO勝ち 12
敗け 6
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獲得メダル
 キューバ
男子 ボクシング
オリンピック
2008 北京 ライト級
世界ボクシング選手権
2005 綿陽 ライト級
中央アメリカ・カリブ海競技大会
2006 カルヤヘナ ライト級
パンアメリカン競技大会
2007 リオデジャネイロ ライト級
AIBAワールドカップ
2005 モスクワ ライト級

来歴

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アマチュア時代

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2005年11月、中国綿陽市で行われた世界ボクシング選手権にライト級(60kg)で出場し、金メダルを獲得した[1]

2008年8月、北京オリンピックにライト級(60kg)で出場し、準決勝で敗退し、銅メダルを獲得した[2]

プロ時代

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2010年7月プロデビュー、4回判定勝ち。

2014年5月10日、ロサンゼルスガーレン・センターでアミール・イマムと対戦し、8回0-3(2者が74-78、73-79)の判定負けを喫した[3]

2016年8月12日、ニューヨーク州ヴェローナターニング・ストーン・リゾート・アンド・カジノ内ターニング・ストーン・イベント・センターでジャーマル・ジェームスと対戦し、10回3-0(99-91、98-92、96-94)の判定勝ちを収めた[4]

2017年8月26日、T-モバイル・アリーナフロイド・メイウェザー・ジュニアvsコナー・マクレガーの前座でトーマス・ドゥローメと対戦し、10回3-0(94–91、2者が93–92)の判定勝ちを収めた[5]。尚当初ドゥローメはショーン・ポーターと対戦する予定だったが、同年8月17日にポーターが身内に不幸があった為欠場し代役としてウガスが起用されることとなった[6]

2019年3月9日、カリフォルニア州カーソンディグニティ・ヘルス・スポーツ・パーク・テニスコートでWBC世界ウェルター級王者ショーン・ポーターと対戦し、12回1-2(113-115、112-116、117-111)の判定負けを喫した[7]。この試合でポーターは125万ドル(約1億3千万円)、ウガスは30万ドル(約3200万円)のファイトマネーを稼いだ[8]

2019年7月20日、MGMグランド・ガーデン・アリーナで元WBC世界ライト級王者オマール・フィゲロアとWBC世界ウェルター級挑戦者決定戦を行い、12回3-0(3者共に119-107)の判定勝ちを収めエロール・スペンス・ジュニアへの指名挑戦権を獲得した[9]。この試合でフィゲロアとウガスそれぞれ30万ドル(約3200万円)のファイトマネーを稼いだ[10]

2019年12月3日、WBAからWBA世界ウェルター級王者アレクサンデル・ベスプーチンとの指令試合を発令された[11]

2020年9月6日、ロサンゼルスマイクロソフト・シアターでWBA世界ウェルター級レギュラー王座決定戦をWBA世界ウェルター級6位のアベル・ラモスと行い、12回2-1(111-117、2者が115-113)の判定勝ちを収め王座を獲得した[12]

2021年1月29日、WBAは、2019年7月以来約1年6カ月間試合をしていなかったスーパー王者マニー・パッキャオを休養王者に認定し、レギュラー王者のウガスをスーパー王者に昇格させた[13]

2021年8月11日、マニー・パッキャオと対戦予定だったエロール・スペンス・ジュニアが網膜裂孔と診断されたため試合を欠場することになり、代役として同じ興行の前座でWBA世界ウェルター級9位のファビアン・マイダナとの試合を予定していたウガスがパッキャオと対戦することが発表された[14]

2021年8月21日、ラスベガスT-モバイル・アリーナでWBA世界ウェルター級休養王者マニー・パッキャオと対戦し、12回3-0(115-113、2者が116-112)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[15]。ウガスはこの試合の約3週間前に左腕の上腕二頭筋を断裂する怪我を負っており、怪我をしたまま試合を行い試合後に手術を受けた[16]

2021年9月16日、WBAはウェルター級で団体内王座統一戦を行うように通達し、レギュラー王者ジャーマル・ジェームスラジャブ・ブタエフで指名試合を行い、スーパー王者ウガスとエイマンタス・スタニオニスが対戦した後に、それぞれの勝者で団体内王座統一戦を行うように指令を出した[17]。しかし、その後WBAは方針を変更し、12月19日にウガスから要望が出されていたWBC・IBF世界ウェルター級王者エロール・スペンス・ジュニアと対戦する許可を与えた[18]

2022年4月16日、AT&TスタジアムでWBCIBF世界ウェルター級王者エロール・スペンス・ジュニアと3団体王座統一戦を行い、10回にドクターストップによるTKO負けを喫し王座から陥落した[19]。ウガスは試合中に右眼窩骨折の重傷を負った[20]

2023年9月30日、ネバダ州ラスベガスT-モバイル・アリーナにてサウル・アルバレス対ジャーメル・チャーロの前座でWBC世界ウェルター級4位の元WBA世界スーパーライト級レギュラー王者マリオ・バリオスとWBC世界ウェルター級暫定王座決定戦を行い、12回0-3の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[21]

戦績

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  • プロボクシング:33戦 27勝 (12KO) 6敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2010年7月9日 4R 判定3-0 ディノ・ドゥモンジッチ   アメリカ合衆国 プロデビュー戦
2 2010年7月30日 1R 1:22 KO デジュアン・ジャクソン   アメリカ合衆国
3 2010年8月18日 2R 1:23 TKO マルクス・ジャクソン   アメリカ合衆国
4 2010年9月24日 1R 1:37 TKO アンソニー・アダムス   アメリカ合衆国
5 2010年10月19日 4R 判定3-0 アンソニー・ウッズ   バハマ
6 2011年2月19日 6R 判定3-0 カルロス・ムスケス   アメリカ合衆国
7 2011年4月16日 6R 1:05 TKO カルロス・ガルシア・エルナンデス   プエルトリコ
8 2011年6月25日 6R 判定3-0 ケニー・アブリル   アメリカ合衆国
9 2011年8月13日 6R 判定3-0 フェルナンド・ロドリゲス   アメリカ合衆国
10 2011年10月29日 2R 終了 TKO リネル・グリフィン   アメリカ合衆国
11 2012年1月13日 8R 判定3-0 エステバン・アルマラス   アメリカ合衆国
12 2012年3月23日 8R 判定1-2 ジョニー・ガルシア   アメリカ合衆国
13 2012年11月10日 3R 0:46 KO デッドリック・ベル   アメリカ合衆国
14 2012年12月7日 10R 判定3-0 コスメ・リベラ   メキシコ
15 2013年6月27日 1R 0:40 KO アダマン・エルナンデス   アメリカ合衆国
16 2013年8月17日 10R 判定3-0 ジョン・ウィリアムズ   アメリカ合衆国
17 2014年2月18日 10R 判定1-2 エマヌエル・ロブレス   アメリカ合衆国 WBCラテンアメリカスーパーライト級暫定王座決定戦
18 2014年5月10日 8R 判定0-3 アミール・イマム   アメリカ合衆国
19 2016年8月12日 10R 判定3-0 ジャーマル・ジェームス   アメリカ合衆国
20 2016年9月27日 4R 2:20 TKO ブライアント・ペレラ   アメリカ合衆国
21 2017年2月2日 10R 判定2-1 レバン・グバミカバ   ジョージア
22 2017年4月25日 2R 0:53 TKO ネルソン・ララ   ニカラグア
23 2017年8月26日 10R 判定3-0 トーマス・デュロルメ   プエルトリコ
24 2018年2月17日 7R 1:05 TKO レイ・ロビンソン   アメリカ合衆国
25 2018年6月16日 2R 1:16 TKO ジョナサン・バティスタ   ドミニカ共和国
26 2018年9月8日 12R 判定3-0 セサール・ミゲール・バリオヌエボ   アルゼンチン
27 2019年3月9日 12R 判定1-2 ショーン・ポーター   アメリカ合衆国 WBC世界ウェルター級タイトルマッチ
28 2019年7月20日 12R 判定3-0 オマール・フィゲロア   アメリカ合衆国
29 2020年2月1日 7R 終了 TKO マイク・ダラス・ジュニア   アメリカ合衆国
30 2020年9月6日 12R 判定2-1 アベル・ラモス   アメリカ合衆国 WBA世界ウェルター級王座決定戦→スーパー王座に認定
31 2021年8月21日 12R 判定3-0 マニー・パッキャオ   フィリピン WBA防衛1
32 2022年4月16日 10R 1:44 TKO エロール・スペンス・ジュニア   アメリカ合衆国 WBA・WBC・IBF世界ウェルター級王座統一戦
WBA陥落
33 2023年9月30日 12R 判定0-3 マリオ・バリオス   アメリカ合衆国 WBC世界ウェルター級暫定王座決定戦
テンプレート

獲得タイトル

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ペイ・パー・ビュー売上げ

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日付 イベント 売上げ テレビ局
2021年8月21日 マニー・パッキャオ vs. ヨルデニス・ウガス 25万件[22] FOX
2022年4月16日 エロール・スペンス・ジュニア vs. ヨルデニス・ウガス 24万件[23] Showtime

脚注

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  1. ^ 13.World Championships Mianyang, China November 13-20, 2005”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2013年12月1日閲覧。
  2. ^ 29.Olympic Games - Beijing, China - August 9-24 2008”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2013年12月1日閲覧。
  3. ^ Stiverne Stops Arreola in Six To Capture WBC Gold BoxingScene.com 2014年5月10日
  4. ^ Yordenis Ugas Shocks Jamal James, Wins Decision BoxingScene.com 2016年8月12日
  5. ^ Yordenis Ugas Gets Off The Deck, Decisions Thomas Dulorme BoxingScene.com 2017年8月26日
  6. ^ Shawn Porter Withdraws From Thomas Dulorme Clash BoxingScene.com 2017年8月17日
  7. ^ PBC on Fox results: Shawn Porter retains welterweight title with split-decision win over Yordenis Ugas”. CBS Sports (2019年3月9日). 2019年7月29日閲覧。
  8. ^ Purses: Shawn Porter $1.25M, Yordenis Ugas $300K”. Boxing News 24 (2019年3月9日). 2019年7月29日閲覧。
  9. ^ Yordenis Ugas Drops, Decisions Omar Figueroa in Eliminator”. Boxing Scene.com (2019年7月20日). 2019年7月26日閲覧。
  10. ^ Manny Pacquiao vs. Keith Thurman fight purses: Prize money each fighter on main card will take home”. CBS.Sports (2019年7月21日). 2019年7月26日閲覧。
  11. ^ Alexander Besputin vs. Yordenis Ugas Ordered By WBA BoxingScene.com 2019年12月3日
  12. ^ Yordenis Ugas Dominates Abel Ramos, Captures WBA 'Regular' Title BoxingScene.com 2020年9月6日
  13. ^ Manny Pacquiao Named WBA Welterweight "Champion In Recess", Ugas Promoted To "Super" Titlist”. Boxing Scene.com (2021年1月29日). 2021年1月29日閲覧。
  14. ^ Manny Pacquiao will fight Yordenis Ugas instead of Errol Spence Jr.”. ESPN.com (2021年8月11日). 2021年9月13日閲覧。
  15. ^ Christ, Scott (2021年8月22日). “Should Manny Pacquiao retire following his loss to Yordenis Ugas?”. Bad Left Hook. 2021年8月22日閲覧。
  16. ^ Ugas Confirms He Had Surgery To Repair Torn Left Biceps Following Pacquiao Fight”. Boxing Scene.com (2022年3月31日). 2022年6月14日閲覧。
  17. ^ Ugas-Stanionis, James-Butaev Ordered As Part Of WBA Welterweight Box-Off”. Boxing Scene.com (2021年9月16日). 2021年10月31日閲覧。
  18. ^ Spence-Ugas Title Unification in Play; Stanionis Agrees To Step Aside, Will Next Face Butaev”. Boxing Scene.com (2021年12月19日). 2022年1月2日閲覧。
  19. ^ スペンスがウガスを10回TKO ウェルター級3団体統一でWBO王者クロフォード戦熱望 Boxing News(ボクシングニュース) 2022年4月17日
  20. ^ ウガスは眼窩骨折 スペンス戦でTKO負け”. AFPBB News (2022年4月18日). 2022年6月16日閲覧。
  21. ^ Showtime Boxing results, highlights: Mario Barrios batters Yordenis Ugas for interim welterweight title CBSスポーツ 2023年9月30日
  22. ^ Pay cut, low PPV sales for Pacman”. The Philippine Star (2021年8月29日). 2021年9月11日閲覧。
  23. ^ #SpenceUgas the did about 240,000 ppv buys domestically inclusive of linear, satellite and streaming.”. ダン・ラファエル公式ツイッター (2022年4月22日). 2022年6月16日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
マニー・パッキャオ
WBA世界ウェルター級王者

2020年9月6日 - 2021年1月29日

空位
次タイトル獲得者
ジャーマル・ジェームス
前スーパー王者
マニー・パッキャオ
WBA世界ウェルター級スーパー王者
2021年1月29日 - 2022年4月16日
次スーパー王者
エロール・スペンス・ジュニア