ヤーコプ・アルユーニ
ヤーコプ・アルユーニ(Jakob Arjouni、1964年10月8日 - 2013年1月17日)は、ドイツの小説家、推理作家、劇作家。フランクフルト生まれ。ベルリン在住。父は劇作家のハンス・ギュンター・ミヒェルゼン(1920-1994)[1]。
ヤーコプ・アルユーニ Jakob Arjouni | |
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誕生 |
1964年10月8日 フランクフルト |
死没 |
2013年1月17日(48歳没) ベルリン |
職業 | 小説家、劇作家 |
言語 | ドイツ語 |
ジャンル | 推理小説 |
主な受賞歴 | ドイツ・ミステリ大賞(1992) |
デビュー作 | 『異郷の闇』 (1985) |
親族 | 父:ハンス・ギュンター・ミヒェルゼン(劇作家) |
ウィキポータル 文学 |
略歴
編集デビュー作の『異郷の闇』(1985年、原題『ハッピー・バースデー、トルコ人!』 Happy Birthday, Türke!)に始まるトルコ人私立探偵カヤンカヤ・シリーズでハードボイルド作家として高い評価を受け、各種メディアで「ドイツのレイモンド・チャンドラー」、「ドイツのダシール・ハメット」などと評された。シリーズ第3作の『殺るときは殺る』(1991年)は1992年のドイツ・ミステリ大賞でドイツ語作品部門第2位の栄誉に輝いている。また、『異郷の闇』はドイツの映画監督のドーリス・デリエによって映画化されている。
なお、フランクフルトで私立探偵を営むカヤンカヤのように作者のヤーコプ・アルユーニ自身もトルコからの移民の二世だという噂があったが、誤り[2]。
ほかの代表作に長編小説『マジック・ホフマン』(未訳 Magic Hoffmann)などがある。
2013年1月17日、癌のためベルリンで死去[3]。48歳没。
主な作品
編集私立探偵カヤンカヤ・シリーズ
- Happy Birthday, Türke! (1985)
- 異郷の闇 (訳:渡辺広佐、1998年11月、パロル舎、ISBN 4894192012)
- Mehr Bier (1987)
- Ein Mann, ein Mord (1991)
- 殺るときは殺る (訳:渡辺広佐、1997年7月、パロル舎、ISBN 489419161X)
- Kismet (2001)
- Bruder Kemal (2012)
脚注
編集- ^ ハンス・ギュンター・ミヒェルゼンの作品は日本では『現代世界演劇5 実存的演劇』(白水社、1970年)に「番犬」が収録されている。
- ^ ボーフム・ミステリ・アーカイブの協力で作成されている「ドイツミステリ作家事典」(Lexikon der deutschen Krimi-Autoren)のヤーコプ・アルユーニの項目[1]参照
- ^ "Happy Birthday, Türke!": Jakob Arjouni ist tot SPIEGEL ONLINE 2013年1月18日閲覧
参考文献
編集- ヤーコプ・アルユーニ『殺るときは殺る』(1997年7月、パロル舎) 訳者あとがき(渡辺広佐)
未訳作品の日本語タイトルは上記の文献に従った。