ヤン・ヴァン・ブラフト
ベルギー生まれの、日本で活躍した司祭 (1928-2007)
ヤン・ヴァン・ブラフト(Jan Van Bragt、1928年 - 2007年4月12日[1][2])は、日本宗教と哲学を専門とする研究者。名古屋市にある南山宗教文化研究所に所属し、1976年には初代所長を務めた。
人物情報 | |
---|---|
生誕 |
1928年 ベルギー アントウェルペン州シント・アントニウス・ブレヒト (現・ズーアーセル) |
死没 |
2007年4月12日(78歳没) 日本 兵庫県姫路市 |
居住 |
日本 京都府京都市 → 兵庫県姫路市 |
出身校 |
ルーヴァン・カトリック大学 京都大学(研究生) |
学問 | |
研究分野 |
神学 宗教学 哲学 神秘思想の東西比較研究 |
研究機関 |
京都大学 南山大学 南山宗教文化研究所 |
指導教員 |
武内義範 西谷啓治 |
学位 | 哲学博士号(ルーヴァン・カトリック大学・1961年) |
称号 | 南山大学名誉教授(1996年) |
主な業績 | 諸宗教、特に仏教とキリスト教の対話 |
学会 | 東西宗教交流学会 |
経歴
編集1928年、ベルギーのフランドル地方にあるシント・アントニウス・ブレヒト(現・ズーアーセル)に生まれた[3]。18歳のとき淳心会に入会し、1952年に司祭に叙階された。神学院で修士号を取得した後、そこで哲学を教えながら、ルーヴァン・カトリック大学で博士課程の学生としてヘーゲルの研究を続けた。1961年、同大学から博士号を授与される。
博士号取得後の1961年、日本へ向かった。最初の18か月を日本語学習に費やし、その後の18か月を大阪のカトリック堺教会で助祭として務めた後、京都大学に進学した。1965年から1971年にかけて京都大学で学び、京都学派の哲学者・西谷啓治による代表作の一つ『宗教とは何か(Religion and Nothingness)』(カリフォルニア大学出版局、1983年)を英訳した。また、東西宗教交流学会でも中心的な役割を担い、1989年から1997年まで会長を務めた。
参考文献
編集- Heisig, James W. (2008), "In Memoriam: Jan Van Bragt (1928–2007)," Buddhist-Christian Studies 28:141-144.
- ヤン・スィンゲドー「ヤン・ヴァン・ブラフト元所長を偲んで(1928-2007)」『研究所報』第17号、南山宗教文化研究所、2007年、63-66頁。
脚注
編集- ^ “In Memoriam: Jan Van Bragt (1928-2007)”. Buddhist-Christian Studies (University of Hawai'i Press) 28: 141-144. (2008) .
- ^ J・W・ハイジック「追悼 ヤン・ヴァン・ブラフト(1928-2007)」『研究所報』第17号、南山宗教文化研究所、2007年、67-71頁。
- ^ ジャン・ヴァン・ブラフト(南山宗教文化研究所) - ウェイバックマシン(2013年7月22日アーカイブ分)
外部リンク
編集- ジャン・ヴァン・ブラフト(2021年3月16日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project - 南山宗教文化研究所内のページ。ヴァン・ブラフトの著作リストも記載。