ヤマニンセラフィム
この記事は「新馬齢表記」で統一されています。 |
ヤマニンセラフィム(欧字名:Yamanin Seraphim、1999年4月13日 - )は日本の競走馬、種牡馬[1]。2002年の京成杯優勝で、ローマンエンパイアとの同着優勝を達成した。母は阪神3歳牝馬ステークスを制したヤマニンパラダイス。半妹に阪神ジュベナイルフィリーズ2着のヤマニンアルシオンがいる。
ヤマニンセラフィム | ||||||
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欧字表記 | Yamanin Seraphim[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1] | |||||
毛色 | 栗毛[1] | |||||
生誕 | 1999年4月13日[1] | |||||
父 | サンデーサイレンス[1] | |||||
母 | ヤマニンパラダイス[1] | |||||
母の父 | Danzig[1] | |||||
生国 | 日本(北海道新冠町)[1] | |||||
生産者 | 錦岡牧場[1] | |||||
馬主 | 土井肇[1] | |||||
調教師 | 浅見秀一(栗東) | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 6戦3勝[1] | |||||
獲得賞金 | 4730万円[1] | |||||
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競走馬時代
編集2001年11月11日、デビュー戦となった京都競馬場での2歳新馬戦では武豊が騎乗し1番人気の支持に応え、見事デビュー戦で初勝利を挙げた。4分の3馬身差の2着はゴールドアリュールだった[2]。次走のエリカ賞(500万下)では蛯名正義に乗り替わり、2番人気に支持された。直線コースにて、1番人気モビーディック、3番人気ビワワールドとの3頭で叩き合いを演じ、クビ差最先着して優勝した[3]。
2002年、初の重賞出走となった京成杯では2番人気に支持され、1番人気だったローマンエンパイアと同着で重賞初制覇となった。これは1997年の平安ステークス以来の重賞同着1位となった。続く弥生賞では3番人気に支持されるも6着という結果に終わり、その翌々日にレントゲン検査を行った結果、両トウ骨遠位端骨折が判明し、後日骨片摘出手術を受けた。
2003年、復帰戦となったカシオペアステークスではデビュー戦以来となる武豊が騎乗し3番人気に支持されるも9着、次の古都ステークス(1600万下)ではオリビエ・ペリエに乗り替わり2番人気に支持されるも4着という結果だった。その後オリオンステークス(1600万下)に出走予定だったが屈腱炎を発症し引退となった。
競走成績
編集以下の内容は、netkeiba.com[4]およびJBISサーチ[5]に基づく。
年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭数 | 枠番 | 馬番 | オッズ(人気) | 着順 | タイム(上り3F) | 着差 | 騎手 | 斤量(kg) | 勝ち馬/(2着馬) |
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2001.11.11 | 京都 | 2歳新馬 | 芝1800m(良) | 13 | 6 | 9 | 2.0(1人) | 1着 | 1:48.2 (35.7) | -0.1 | 武豊 | 54 | (ゴールドアリュール) | |
12. 2 | 阪神 | エリカ賞 | 500万 | 芝2000m(良) | 11 | 1 | 1 | 4.2(2人) | 1着 | 2:02.3 (35.3) | 0.0 | 蛯名正義 | 54 | (ビワワールド) |
2002. | 1.13東京 | 京成杯 | GIII | 芝2000m(良) | 13 | 3 | 3 | 2.9(2人) | 1着 | 2:00.4 (34.8) | 同着 | 蛯名正義 | 55 | ローマンエンパイア |
3. 3 | 中山 | 弥生賞 | GII | 芝2000m(良) | 11 | 2 | 2 | 3.7(3人) | 6着 | 2:02.5 (34.6) | 0.5 | 蛯名正義 | 55 | バランスオブゲーム |
2003.11. | 8京都 | カシオペアS | OP | 芝1800m(良) | 13 | 6 | 8 | 6.2(3人) | 9着 | 1:49.3 (34.4) | 1.0 | 武豊 | 56 | プリサイスマシーン |
11.23 | 京都 | 古都S | 1600万 | 芝1800m(良) | 9 | 8 | 9 | 2.8(2人) | 4着 | 1:48.0 (34.5) | 0.4 | O.ペリエ | 57 | フラワーチャンプ |
種牡馬時代
編集初年度の2004年シーズンは22頭に種付けを行い、2005年にファーストクロップとなる産駒が11頭誕生した。少ない初年度産駒の中から2007年12月24日に、サントサンデーが公営福山競馬場で中央地方通じて初勝利を挙げた。また、2008年1月16日に、JRA小倉競馬場でもナムラクレセントが中央初勝利を挙げた。同年10月28日にナムラクレセントが菊花賞に出走し3着と結果を残している。2009年は同馬の活躍もあり、前年の16頭から55頭と種付け数を増やした。ナムラクレセントは後に2011年の阪神大賞典を制し、産駒の重賞初制覇を果たした。
2019年に引退名馬繋養展示事業の助成対象馬となり、種牡馬を引退。生まれ故郷の錦岡牧場で繋養されている。
代表産駒
編集- 2005年産
- ナムラクレセント(阪神大賞典)[6]
- 2011年産
- グルームアイランド(中日杯、報知オールスターカップ、金沢スプリングカップ、オグリキャップ記念、イヌワシ賞、北國王冠)[7]
ブルードメアサイアーとして
編集- 2019年産
- コスモポポラリタ(フローラルカップ、ブロッサムカップ、九州チャンピオンシップ)- 父・ロージズインメイ
血統表
編集ヤマニンセラフィムの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系(ヘイロー系 |
[§ 2] | ||
父 *サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 |
父の父 Halo1969 黒鹿毛 |
Hail to Reason | Turn-to | |
Nothirdchance | ||||
Cosmah | Cosmic Bomb | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Wishing Well1975 鹿毛 |
Understanding | Promised Land | ||
Pretty Ways | ||||
Mountain Flower | Montparnasse | |||
Edelweiss | ||||
母 ヤマニンパラダイス 1992 鹿毛 |
Danzig 1977 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic | |
Natalma | ||||
Pas de Nom | Admiral's Voyage | |||
Petitioner | ||||
母の母 Althea1981 栗毛 |
Alydar | Raise a Native | ||
Sweet Tooth | ||||
Courtly Dee | Never Bend | |||
Tulle | ||||
母系(F-No.) | (FN:A4) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Almahmoud 4×5=9.38%、Native Dancer 5・5(母内)=6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n “ヤマニンセラフィム”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
- ^ 『優駿』2002年1月号 41頁
- ^ 『優駿』2002年1月号 39頁
- ^ “ヤマニンセラフィムの競走成績”. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月6日閲覧。
- ^ “ヤマニンセラフィム 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
- ^ “ナムラクレセント”. JBISサーチ. 2017年10月30日閲覧。
- ^ “グルームアイランド”. JBISサーチ. 2017年11月13日閲覧。
- ^ a b c “ヤマニンセラフィム 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
- ^ “ヤマニンセラフィムの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2021年10月31日閲覧。
- ^ a b “ヤマニンセラフィムの血統表”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月6日閲覧。
参考文献
編集- 『優駿』2002年1月号、日本中央競馬会、2002年1月1日。
- 「競馬場発 2歳戦ダイジェスト(11月17日 - 12月2日)5回京都、阪神、5回中山、東京編」
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビJBISサーチ
- ヤマニンセラフィム - 競走馬のふるさと案内所