ヤマサちくわ

日本の愛知県豊橋市にある魚肉練り製品メーカー

ヤマサちくわ株式会社は、愛知県豊橋市に本社のある、ちくわをはじめとした魚肉練り製品を製造・販売している会社である。

ヤマサちくわ株式会社
YAMASA Chikuwa Co.,Ltd.
ヤマサちくわ本社工場
種類 株式会社
略称 ヤマサちくわ
本社所在地 日本の旗 日本
440-0086
愛知県豊橋市下地町字橋口30-1
設立 1940年昭和15年)11月
創業は1827年文政10年)
業種 食料品
法人番号 2180301007501 ウィキデータを編集
事業内容 水産練製品の製造・販売
代表者 代表取締役会長 佐藤元英
資本金 1億円
売上高 48億円(2010年3月期)
従業員数 380名[1]
主要子会社 学校法人利幸学園
外部リンク https://yamasa.chikuwa.co.jp/
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2007年8月現在、愛知県内各地に直営店があるほか、静岡県岐阜県大垣市三重県四日市市にも直営店がある。また、直営の飲食店が愛知県豊橋市、豊川市、静岡県浜松市にある。

概要

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ヤマサちくわは愛知県、特に豊橋市の名物の一つで、2004年度の愛知ブランドにも認定された[WEB 1]。キャッチコピーは「昔も今も変わらぬ旨さ」「豊橋名産ヤマサのちくわ」。

様々な種類のちくわのほか、かまぼこはんぺんなども製造している。

名称が類似している企業に兵庫県姫路市に本社のあるヤマサ蒲鉾がある。当社と同じく魚肉練り製品を製造販売している上に、社紋も同じであるが、両社は全くの無関係である。千葉県に本社のあるヤマサ醤油とも無関係である。

沿革

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  • 1827年(文政10年) - 創業者佐藤善作により、魚町において創業[2]。当初は魚問屋であり、商いの傍ら蒲鉾などに加工販売も行っていたという[2]。善作は金刀比羅宮参詣の折にちくわと出会い、これを持ち帰って製造に着手したといわれている[WEB 2]
  • 1866年(慶応2年)2月19日 - 3代目の佐藤市作により、練り物専業となる[2]
  • 1940年(昭和15年)11月 - 戦時体制下のため、豊橋市内43軒のちくわおよび蒲鉾業者が合同し、「豊橋水産食品有限会社」を結成[3]
  • 1945年(昭和20年)6月 - 豊橋空襲により本社を焼失[3]
  • 1946年 - 豊橋水産食品有限会社を株式会社ヤマサ商店に改組改称。
  • 1961年(昭和36年)12月 - 豊橋市下地町橋口の新工場が操業開始[4]。従来の魚町の本社は本店とした[4]
  • 1964年(昭和39年)6月 - ヤマサちくわ株式会社に名称変更[5]
  • 1988年(昭和63年) - 学校法人利幸学園を設立

テレビCM

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「豊橋名産ヤマサのちくわ」のテレビCMは、東海地方(静岡県を含む)において放映されるCMとして有名である[WEB 3]。ただし、CMの最後に添えられる商品紹介の画像は、幾度か手直しが行われている。

内容は、徒歩で旅をしている弥次さん喜多さん1964年に同商品のマスコットとして誕生[6])が、飛んできたヤマサのちくわの包みを見つけて追いかける。すると突然新幹線が現われ、に停車し、車内から弥次さん喜多さんが降りてくる。2人の目の前には再びヤマサのちくわの包みが現れ、2人がそれに飛びつく。それに「昔も今も変わらぬうまさ」「これだ!豊橋名産ヤマサのちくわ」というナレーションが挿入されるというもの[WEB 4]。上述の通りCM本編は約10秒ほどしかないため、15秒から30秒のCM時間を穴埋めするため、ちくわの商品カットの静止画で、「贈り物に、是非どうぞ」などのナレーションが流れ、約5秒~20秒を消化している。

公式サイトではCM動画を公開しており、懐かしい映像を見ることができる。かつては、この後に「贈り物には、豊橋名産、ヤマサのちくわ」というスポットCMがセットで流れていた。

 
豊橋鉄道のラッピング車両

CMに登場する弥次さん喜多さんのイラスト看板(ちくわにまたがっている)は、名古屋駅豊橋駅の他、中部国際空港でも見られ、豊橋鉄道東田本線(豊橋市内電車)路面電車にはこれをラッピング広告にした車両もある(『ラッピング広告電車』にちなんだ商品=ちくわ詰め合わせセット=が豊橋市内店舗にて販売されている)。

また、CBCラジオ東海ラジオ(午前中)では「豊橋名産、ヤマサのちくわ」とアナウンスするだけの約3秒のラジオCMをスポット枠で放送している。

提供番組

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関連法人

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  • 株式会社渥美魚市場
  • 学校法人利幸学園 - 5代目佐藤「利」雄と「幸」代夫妻より。中部コンピュータ・パティシエ専門学校を経営

備考

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  • 代表取締役会長の佐藤元英は豊橋市に本部を置く学校法人利幸学園の理事長も努める。
  • ヤマサちくわは1970年からカニ身入りの蒲鉾を「かに道楽」との銘柄で販売してきたが、大阪市に本部を置くカニ料理店かに道楽がヤマサちくわを相手取り、この名称の使用差し止めと45万円の損害賠償などを求めて大阪地方裁判所に提訴。その後2016年12月22日付で、ヤマサちくわ側が「かに道楽」の名称を使用しないことと、かに道楽側が損害賠償の請求を放棄することで和解が成立した[WEB 5]

脚注

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書籍

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  1. ^ 厚生年金保険・健康保険 適用事業所検索システムより
  2. ^ a b c ヤマサちくわ株式会社180周年記念誌編集委員会 2008, p. 94.
  3. ^ a b ヤマサちくわ株式会社180周年記念誌編集委員会 2008, p. 100.
  4. ^ a b ヤマサちくわ株式会社180周年記念誌編集委員会 2008, p. 103.
  5. ^ ヤマサちくわ株式会社180周年記念誌編集委員会 2008, p. 104.
  6. ^ 『日本カンパニーキャラ&シンボル大全』(2021年9月5日、辰巳出版発行)141頁。

参考文献

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  • ヤマサちくわ株式会社180周年記念誌編集委員会 編『ヤマサちくわ味がたり』ヤマサちくわ株式会社180周年記念誌編集委員会、2008年7月。 
  • 『日本カンパニーキャラ&シンボル大全』辰巳出版、東京〈タツミムック〉、2021年。ISBN 978-4777828326 

外部リンク

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座標: 北緯34度47分05秒 東経137度22分48秒 / 北緯34.784624度 東経137.379978度 / 34.784624; 137.379978