メルビッシュ湖上音楽祭

メルビッシュ湖上音楽祭(めるびっしゅこじょうおんがくさい、ドイツ語: Seefestspiele Mörbisch)はオーストリアメルビッシュ・アム・ゼーで開かれるオペレッタ音楽祭(ただし、近年は下記の通りミュージカル音楽祭に転換した)。毎年夏にノイジードル湖上のステージで主にウィーン・オペレッタ(稀にベルリン・オペレッタや独語訳されたブロードウェイミュージカル、オッフェンバック作品など)が上演され、毎年約20万人を動員している。

『ジュディッタ』(2003)
『ウィーン気質』(2007)

歴史

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1955年ウィーン国立歌劇場の歌手ヘルベルト・アルゼンが構想し、2年の準備期間を経て1957年に第1回の音楽祭が開催された。第1回の演目はヨハン・シュトラウス2世の『ジプシー男爵』であった。当初は1200名の収容能力があったが、1959年に3000名へと拡張され、現在では6000名を収容できる。2006年には新型の音響システムが導入された。音楽祭の模様は長年にわたってオーストリア放送協会によって放送されている[1]

1993年、総監督(インデンタント)にウィーンフォルクスオーパーのバリトン歌手として活躍したハラルド・セラフィンが就任。まもなく指揮者、音楽監督を同じくフォルクスオーパーのルドルフ・ビーブルに固定、オーケストラも既存団体の招聘から音楽祭専用の臨時編成を組む体制(当初はブルゲンランド交響楽団の名称、まもなくメルビッシュ音楽祭管弦楽団と改称)に入った。ビーブルは2008年で退任、セラフィンも2012年で勇退し、新しい総監督には、ドイツ人ソプラノ歌手のダグマール・シェレンベルガーが就任した。東独時代のベルリン・コーミッシェ・オーパー以来オペレッタのキャリアも豊富で、メルビッシュでは2004年度の主演もつとめたほか、N響の第9演奏会などで来日独唱したこともあるベテランである。次いで2018年からはオーストリア人バリトン歌手のペーター・エーデルマンが総監督に就任。往年の名歌手オットー・エーデルマンを父に持ち、1993年度の主演者でもある。セラフィンの就任以前は、ドイツ圏以外では非常に珍しい演目(たとえば、日本国内で一度もレコードやCDが発売されたことのない作曲家のものなど)も見られたが、近年は比較的メジャー作品に集中しており、同時に国際化している。また、高名なウィーン・オペレッタ作曲家の中ではスッペがこれまで一度も登場していない。

2019年以降の演目は、2023年予定分までは(2020年の中止分を含め)、5年連続ミュージカルとなっている(それ以前は66年間でミュージカルは3回のみで、他はすべてオペレッタ)。2021年には総監督に初のクラシック音楽畑以外からアルフォンス・ハイダーが就任したこともあり(2023年予定の『マンマ・ミーア』は、史上初めて管弦楽団が外される可能性もある)長年続いてきたオペレッタ路線からミュージカル音楽祭へと完全に転換した模様である。

上演曲目

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脚注

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  1. ^ Hohe Einschaltziffern bei ORF-Übertragung aus Mörbisch Beispiel auf der Austria Presse Agentur aus dem Jahr 2001 abgerufen am 31. August 2011

外部リンク

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座標: 北緯47度45分14秒 東経16度41分57秒 / 北緯47.75395度 東経16.69905度 / 47.75395; 16.69905