メラーカメレオン(学名:Chamaeleo melleri)はカメレオン科ミツヅノカメレオン属に分類されるトカゲ。

メラーカメレオン
メラーカメレオン
メラーカメレオン Chamaeleo melleri
保全状況評価[a 1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : イグアナ下目 Iguania
: カメレオン科 Chamaeleonidae
亜科 : カメレオン亜科 Chamaeleoninae
: ミツヅノカメレオン属 Trioceros
: メラーカメレオン C. melleri
学名
Chamaeleo melleri(Gray, 1865)
和名
メラーカメレオン
英名
Meller's chameleon
Meller's Giant One-Horned Chameleon

分布

編集

タンザニア南東部、マラウイ[1][2]

形態

編集

全長約45-55センチメートル、最大全長60センチメートルとアフリカ大陸に分布するカメレオン科の構成種では最大種[1][2][3]。全身は不均質な粒状の鱗で覆われる[2]。体色は黄色や褐色、緑色、黒などで、横縞が入る個体が多い[2][1][2]

吻端は突出し、短い角がある個体もいる[2]。後頭部の隆起(冠、カスク)は低いが、後頭部から肩を覆う皮膚膜(後頭葉、ローブ)が非常に発達する[2]。背面の正中線上には、波打った帆のような鱗(背稜)が尾の先端まで並ぶ[2]。喉や腹面に並ぶ鱗(咽喉稜、腹稜)は発達しない[2]

卵は長径1.8-2.5センチメートル、短径1.3-1.4センチメートル[2]。孵化直後の幼体は全長6-7センチメートル[2]

生態

編集

主に低地のサバンナや乾燥林に生息する[1][2][3]。主に地上10メートル以上の樹冠部で生活するが、マラウイでは地表を歩く個体が観察された例もある[2][3]

食性は動物食で、昆虫、カメレオンの他種などの爬虫類、小型哺乳類フィンチなどの小型鳥類を食べる[2][3]

興奮すると体色が黒と黄色の帯模様に変化し、身体を小刻みにゆすって威嚇を行う。相手がひるまない場合はかみついたりすることもある[3]

繁殖形態は卵生。1回に38-91個(平均50個)の卵を産む[2]。卵は23℃の環境下で5か月で孵化する[1]

カメレオン種の中では長寿な種で、飼育下では12年生きた個体もいる[3]

参考文献

編集
  1. ^ a b c d e 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、47頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 千石正一 「カメレオンの分類 第4回 -ミツヅノカメレオン亜属(Triceros)-」『クリーパー』第16号、クリーパー社、2003年、27頁。
  3. ^ a b c d e f 海老沼剛『爬虫・両生類パーフェクトガイド カメレオン』誠文堂新光社 ISBN 978-4-416-71130-9

関連項目

編集

外部リンク

編集