メイオール天体(Mayall's Object)は、おおぐま座の方角に約5億光年離れた位置で、2つの銀河が衝突してできた融合銀河である。

メイオール天体
NASA, ESA, the Hubble Heritage (STScI/AURA)-ESA/Hubble Collaboration, and A. Evans (University of Virginia, Charlottesville/NRAO/Stony Brook University)
NASA, ESA, the Hubble Heritage (STScI/AURA)-ESA/Hubble Collaboration, and A. Evans (University of Virginia, Charlottesville/NRAO/Stony Brook University)
星座 おおぐま座
位置
赤経 (RA, α)  11h 03m 53.95s
赤緯 (Dec, δ) +40° 50′ 59.90″
距離 4.5億光年
他のカタログでの名称
Arp 148, VV 032, MCG+07-23-019, APG 148
Template (ノート 解説) ■Project

概要

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1940年3月13日にリック天文台ニコラス・メイオールクロスレー反射望遠鏡を用いて発見した[1]。最初に発見された時、メイオール天体は、クエスチョンマークのような形をした奇妙な星雲として記録され、銀河が銀河間物質と相互作用したものと考えられたが[2]、現在では2つの銀河が衝突した結果、環状銀河とそこから伸びる尾が形成されたものと考えられている。2つの銀河の衝突が衝撃波を発生したために、物質が中央に集まり、環状の構造が形成されたと考えられている[3]

出典

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  1. ^ Smith, R. T. ; The Radial Velocity of a Peculiar Nebula ; Publications of the Astronomical Society of the Pacific, Vol. 53, No. 313, p.187 Bibcode1941PASP...53..187S
  2. ^ Burbidge, E. Margaret The Strange Extragalactic Systems Mayall's Object and IC 883, Astrophysical Journal, vol. 140, p1619
  3. ^ https://web.archive.org/web/20080428224412/http://hubblesite.org/newscenter/archive/releases/2008/16/image/aa/ HubbleSite: Cosmic Collisions Galore!, April 24, 2008, accessed August 10, 2008

座標:   11h 03m 53.95s, +40° 50′ 59.90″